54.橋本遺跡出土の土偶(はしもといせきしゅつどのどぐう)
- 種別
市指定有形文化財(考古資料) - 指定年月日
平成26年4月1日 - 所在
中央区高根3-1-15 相模原市立博物館 - 記号番号
指-54
内容
橋本遺跡は境川右岸の緑区元橋本町に所在します。昭和50年代後半の国道改築工事に伴う発掘調査をはじめとして、縄文時代中期後半(約5,000年から4,500年前)の住居跡が80軒以上発見され、中央の墓域に住居が廻る環状集落跡であることが確認されました。
この遺跡から出土した多くの土偶の特徴としては、縄文時代中期前半の人形や顔面の表現などが具象的な作りであるのに対し、高さ数センチメートル程の小型で、顔面・両足などの表現の省略化、文様・装飾の簡略化が進んでいることが注目されます。
これらの土偶は、多摩丘陵など関東南西部に分布する地域性があり、橋本遺跡での発見に因んで「橋本土偶型式」とも呼ばれています。
出土した土偶は、40点にも及ぶもので、他の遺跡に比較すると数が多く、土偶にまつわる祭祀を知る上で学術的価値の高い考古資料です。これらの土偶は、相模原市立博物館で常設展示されています。
参考文献
相模原市橋本遺跡調査会 1986『橋本遺跡 縄文時代編』
原田昌幸 2010「土偶とその周辺1」『日本の美術』No.526
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
文化財保護課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所第2別館5階
電話:042-769-8371 ファクス:042-758-9036
文化財保護課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム