36.八幡神社の銅造聖観音菩薩立像(はちまんじんじゃのどうぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう)
- 種別
市指定有形文化財(彫刻) - 指定年月日
平成20年4月1日 - 所在地
緑区佐野川1400 - 記号番号
指-36
内容
八幡神社の聖観音菩薩立像は、像高32.2センチメートルの鋳銅製の金銅仏で、両腕とも臂(ひじ)を曲げ左手は持蓮華(じれんげ)を執り、右手は掌を前に向けています。首をやや右に傾け、腰は右方にやや屈し、左足を遊ばせて立っています。火を受けた跡があり、首下が割れ、少し後ろに傾き、表面には後補の漆が塗られています。
丁寧な頭髪の毛筋、整った目鼻立ち、明るい表情、やわらかな張りのある頬、あっさりとした衣文(えもん)、体を首と腰で曲げる全身のスタイルなど、優作であり平安時代末ないし鎌倉時代初期の制作と考えられます。
八幡神社に納められた木札によって、文化5(1808)年に両手などに補修を加え装身具なども補ったことがわかっています。
参考文献
藤野町教育委員会 1991 『藤野町の仏像-藤野町仏像悉皆調査報告書-』
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