43.城山のウラジロガシ(しろやまうらじろがし)
- 種別
市指定天然記念物(植物) - 指定年月日
平成21年7月27日 - 所在
緑区城山4-318-4 - 記号番号
指-43
内容
城山のウラジロガシは、相模川左岸の関東山地裾部の南に面した丘陵地形の斜面に生育し、平成14(2002)年さがみ縦貫道路事業地内で確認されました。樹高は約20メートル、幹回り8.4メートル、枝張りは360平方メートルに達し、樹齢(推定)は約600年ともいわれています。
ウラジロガシ(ブナ科コナラ属)は、宮城・新潟県以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する常緑樹で、尾根状地、急斜面、山麓部などの比較的土壌の浅い立地で生育し、不連続にウラジロガシ林を形成します。市域では相模川の渓谷の斜面地などに生育しています。江戸時代以降、里山の樹林は、薪炭材採取のためのコナラ、クヌギを中心とする落葉広葉樹やスギ、ヒノキなどの植林に置き換わります。そのような中地域の原植生であるシイ・カシ林の構成種であるウラジロガシは市域の植生や歴史を知る上で重要であり、特に城山のウラジロガシは樹高、幹回り樹齢とも天然記念物として貴重な巨樹といえます。
外からの見学はできますが、敷地内に立ち入ることはできません。
参考文献
神奈川県 1978 『神奈川県史』各論編 4 自然
国土交通省 2008 『20Gさがみ縦貫道路環境調査報告書ウラジロガシ編』
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