24.田名坂上遺跡出土三彩小壺(たなさかうえいせきしゅつどさんさいこつぼ)
- 種別
市指定有形文化財(考古資料) - 指定年月日
平成16年4月1日 - 所在
中央区高根3-1-15 相模原市立博物館 - 記号番号
指-24
内容
平成4(1992)年、県道改良事業に伴う調査によって、奈良・平安時代のものと考えられる遺構(土坑)から出土しました。
この小壺は、緑釉(りょくゆう)・白釉(はくゆう)に褐釉(かつゆう)が配された8世紀の奈良三彩陶器で、東国における出土例は少なく、郷土の歴史を知る上で貴重なものです。最大径は6.6センチメートル、底径4.2センチメートル、高さ4.1センチメートルです。
奈良三彩陶器は、官寺・役所跡から出土することが多く、その貴重性から律令政府の祭祀や仏教行事に使用されたものと考えられています。しかし、田名坂上遺跡がどのような性格であったのか、現在のところ不明です。
実物を相模原市立博物館の常設展示で見ることができます。
参考文献
相模原市No.63遺跡調査団 1993「田名坂上遺跡」
木村 衡 2000 「地方における奈良三彩陶器小壺ー東国を中心にー」相模原市立博物館研究報告第9集
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