52. 大谷家旧主屋(清兵衛新田開拓農家)(おおたにけきゅうしゅおく(せいべえしんでんかいたくのうか))
- 種別
市指定有形文化財(建造物) - 指定年月日平成26年4月1日
- 所在
緑区与瀬234 埋蔵文化財整理室(部材保管場所) - 記号番号
指-52
内容
大谷家旧主屋(清兵衛新田開拓農家)は、木造、平屋建て、鉄板葺き(当初は草葺き)で、大きさは桁行3間(約5.5メートル)、梁行2.5間(約4.5メートル)の、床上は間仕切りのない一室住居です。また、屋根は、元は入母屋造りの茅葺きでした。
平成13(2001)年に市登録有形文化財となりましたが、平成25(2013)年2月に相模原市に寄贈され、部材保存のための建造物調査を解体工事にあわせて実施しました。その結果、柱、梁、桁の主要部材は全て当初材のままで、また、床組の建築当初の状況などを把握することができました。
また、市史編さんに伴う古民家調査の結果、旧市域において残存している近世古民家は本例のほかごくわずかで、希少な建造物であることが明らかになりました。
本例は、市の近世後期における新田開発を物語る唯一残されている貴重な建造物であり、かつ、上層農家と違い保存が難しい庶民の住宅が残されている非常に希少な事例でもあります。
現在、復原方法の検討を行うため、建物の部材を市埋蔵文化財整理室にて適切に保管中です。なお、相模原市立博物館には復原物が展示されており、郷土史を学ぶ上で重要な資料となっています。
参考文献
相模原市教育委員会 1986『相模原の民家』
清水擴 2014「大谷家旧主屋(清兵衛新田開発)にかかわる件是応物調査報告」『相模原市文化財年俸 平成24年度の成果』
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