32.築井古城記碑(つくいこじょうきひ)
- 種別
市指定有形文化財(歴史資料) - 指定年月日
平成19年4月1日 - 所在
緑区太井1301-2、緑区根小屋370-2 - 記号番号
指-32
内容
築井古城記碑は、津久井城跡の山頂部にある本城曲輪(ほんじょうくるわ)の土塁上に江戸時代後期に建てられたものです。大きさは高さ150センチメートル、幅80センチメートル、厚さ20センチメートルで、材質は根府川石(ねぶかわいし)の一枚岩です。
建立年月日は明らかではありませんが、碑に文化13(1816)年11月28日の撰文と記されています。
碑の建立者は根小屋村名主の島崎律直(しまざきただなお)で従兄弟である国学者小山田与清(おやまだともきよ)を介し、題字は老中として寛政の改革を行った白川少将朝臣(しらかわしょうしょうあそん、注1)、撰文は幕府儒官の大学頭林衡(だいがくのかみ はやしたいら)、書は国学者で幕府奥祐筆であった源弘賢(みなもとひろかた、注2)、刻字は当時随一の石刻家といわれた広瀬群鶴(ひろせぐんかく)で、当時の著名人が碑の建立にかかわっています。
碑文の内容は、津久井築城の由来や城主内藤氏の系譜などの一説が記されていますが、その根拠となる古文書等は確認されていません。
注1 松平定信(まつだいらさだのぶ)のこと
注2 屋代弘賢(やしろひろかた)のこと。
参考文献
津久井町 2004「津久井町史」資料編 近世
城山町 1997「城山町史」6通史編
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