68.小原日天社の鰐口(おばらにってんしゃのわにぐち)
- 種別
市指定有形文化財(工芸品) - 指定年月日
令和6年4月1日 - 所在
個人所蔵 - 記号番号
指-68
内容
銅合金を鋳造して造られた、応永15年(1408)の紀年銘を持つ銅造の鰐口です。江戸時代の地誌にも本鰐口と思われる記載を見ることができ、紀年銘と作風には大きな乖離はなく、15世紀(室町時代中期)の年代が与えられます。
表裏面は細隆線の二重円圏により中心から撞座、内区、外区に分けられ、撞座(つきざ)・内区は無文、紀年銘を含む銘文は外区に残され、鏨状の工具で刻まれたと考えられます。
銘文は「奉懸(かけたてまつる)高祖宮(こうそのみや)御宝殿(ごほうでん)鰐口 所祈(いのるところ)天長地久(てんちょうちきゅう)国泰(くにやすく)民安(たみやすし)」「應永(おうえい)十五年戊子(つちのえね)十一月廿八(にじゅうはち)日 大旦那(おおだんな)伴元信((とものもとのぶ))同(どう)願主(がんしゅ)業国((なりくに))拜懸(かけおがむ)」とあり、天地が永久に変わらないように物事がいつまでも続き、国家が太平で人民が安穏であるようにとの願いが込められています。
参考文献
1974 『郷土さがみこ』相模湖町文化財調査報告書 第五集
2001 『相模湖町史』歴史編
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