41.大石神社の神楽殿(おおいしじんじゃのかぐらでん)
- 種別
市指定有形文化財(建造物) - 指定年月日
平成21年7月27日 - 所在
緑区牧野2957 - 記号番号
指-41
内容
大石神社の神楽殿は、切妻造(きりづまづくり)、銅板葺(どうばんぶき)で、間口5間(約9メートル)、奥行4間(約7.2メートル)です。
舞台中央には直径4.2メートルの回舞台(まわりぶたい)と脇に3箇所の迫上(せりあがり)※があり、建物後半部には楽屋として使用できる二階を設け、舞台右手の出語(でがた)り※に通じている本格的農村舞台です。
この神楽殿は拝殿を兼ねており、背面から本殿の覆殿(おおいでん)が突出し、神楽殿と覆殿の間は格子戸で仕切る形式です。
社伝によると拝殿の建築年代は天保14(1843)年ですが、明治29(1896)年に歌舞伎舞台として大改造が行われました。
牧野地区大久和では、江戸時代から操り人形芝居が行われ、明治期に牧野人形浄瑠璃として定着しました。
また、緑区藤野地域では、佐野川地区や牧野地区を中心に明治時代から昭和初期まで村歌舞伎が盛んに上演されました。
※迫上
劇場で、俳優または大道具を舞台や花道の切穴(きりあな)から舞台へせり出す装置で、迫出(せりだし)とも言う。
※出語り
浄瑠璃大夫と三味線弾きが舞台に設けられた席に出て、姿を見物人に見せ、語る場所。
参考文献
神奈川県教育委員会 1993 『神奈川縣近世社寺建築調査報告書』
藤野町 1994 『藤野町史 通史編』『藤野町史 資料編上』
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