39.普門寺の木造聖観音菩薩立像(ふもんじのもくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう)
- 種別
市指定有形文化財(彫刻) - 指定年月日
平成20年4月1日 - 所在
緑区中沢200 - 記号番号
指-39
内容
普門寺の木造聖観音菩薩立像は、像高105センチメートルで、観音堂内の安永5(1776)年造の宮殿型厨子(きゅうでんがたずし)内に祀られています。
頭部は宝髻(ほうけい)を形良く結い、蓮珠文(れんじゅもん)をあしらった天冠台(てんかんだい)を彫り出しています。面部は、丸く頬に張りがあり、眉目は弧形が延びやかで、小ぶりな口元とよく相応し、優美な印象です。体部は全体的にすらりとして、胸部は薄く、衣文(えもん)表現は浅く繊細です。こうした特徴は、平安時代後期の藤原様式を顕著に示し、作風も洗練された本格的作例と言えます。
この像は、秘仏とされ、12年に一度の卯年に開帳されることから卯年観音と呼ばれ親しまれています。
参考文献
薄井和男 1988 「津久井地方の仏像彫刻」『神奈川県立博物館研究報告(人文科学)』第14号
城山町 1992 『城山町史1 資料編 考古・古代・中世』
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