35.浄禅寺の木造十一面観音坐像 附 鞘仏・木造十一面観音坐像(じょうぜんじのもくぞうじゅういちめんかんのんざぞう つけたり さやぶつ・もくぞうじゅういちめんかんのんざぞう)
- 種別
市指定有形文化財(彫刻) - 指定年月日
平成20年4月1日 - 所在
緑区佐野川3272 - 記号番号
指-35
内容
浄禅寺の十一面観音坐像は、像高は12.7センチメートル、一木造りの胎内仏で、髻頂(けいちょう)に仏面、その両側に二面、天冠(てんかん)台の正面半周上に八面の頭上面を置きます。左腕は屈して水瓶(すいびょう)を執り、右腕は膝上に掌を前に向けて置きます。鎌倉時代後期以降に鎌倉地方を中心に流行した宋風の法衣垂下像(ほうえすいかぞう)で、まとまった作風からみて、室町時代前期の作例と推定されています。
附の木造十一面観音坐像は、像高32.1センチメートル、胎内像にかぶせるように安置する鞘仏です。胎内像を納置した台座のくぼみに収められていた文書によって、宝永6(1709)年の作と判明しました。
『新編相模国風土記稿』に「本尊十一面観音、木坐像長一尺六分行基作」とあるのが本像と考えられます。
参考文献
藤野町教育委員会 1991 『藤野町の仏像-藤野町仏像悉皆調査報告書-』
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