27.観音寺の仁王門(かんのんじのにおうもん)
- 種別
市指定有形文化財(建造物) - 指定年月日
平成19年4月1日 - 所在
緑区中野1200 - 記号番号
指-27
内容
観音寺の仁王門は、親柱4本の前後に控柱(ひかえばしら)各4本を有する八脚門(やつあしもん)で、市内には数少ない歴史的価値の高い建造物です。この仁王門は、桁行6.42メートル、入母屋造(いりもやづくり)の単層門で、主要材は欅からなり、左右に、阿形(あぎょう)、吽形(うんぎょう)の仁王像を安置しています。元は茅葺(かやぶき)でしたが、大正7(1918)年に鉄板葺きに改められました。また、当初は素木仕上げでしたが、昭和52(1977)年に丹塗(にぬ)りが施されました。
建築年代は明らかではありませんが、仁王像の阿形には「寛政八年三月」(寛政8年は1796年)、吽形には「安政戊午年三月吉日建立」(安政戊午(つちのえうま)年は1858年)の胎内銘があり、また、建築様式から19世紀前半頃の建築と推定されます。
この仁王門は、平成2(1990)年に旧津久井町の指定文化財となり、合併により指定替えで相模原市指定文化財となりました。
参考文献
新津久井地域広域市町村圏計画推進協議会 1986「津久井郡文化財」寺院編
神奈川県教育委員会 1993「神奈川県近世社寺建築調査報告書」(本文編)
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
文化財保護課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所第2別館5階
電話:042-769-8371 ファクス:042-758-9036
文化財保護課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム