53.下森鹿島遺跡第3文化層出土の石核(しももりかしまいせきだいさんぶんかそうしゅつどのせきかく)
- 種別
市指定有形文化財(考古資料) - 指定年月日
平成26年4月1日 - 所在
中央区高根3-1-15 相模原市立博物館 - 記号番号
指-53
内容
下森鹿島遺跡は境川右岸の南区上鶴間本町に所在し、土地区画整理事業に伴い昭和61(1987)年~平成2(1990)年に発掘調査が行われました。約23,000年前の第3文化層は、崖線沿いに分布する石器集中部16カ所などからなり、狩猟具であるナイフ形石器を中心に合計498点が出土しました。
このうち9号石器集中部では、石器を作る原料となる石核14点が集積された状態で発見され、多摩川で採取できるチャートや利根川下流部の黒色頁岩など主に他地域に産する石材が多摩丘陵を越えて持ち込まれています。移動を繰り返す狩猟生活の中で、石器原料となる石核を一括保管または隠匿した遺構と考えられる希少な事例であり、旧石器時代後半の石器石材の獲得と利用、生活領域を解明する上で学術的価値の高い考古資料です。これらの石刻は、相模原市立博物館で常設展示されています。
参考文献
下森鹿島遺跡発掘調査団 1993『下森鹿島遺跡発掘調査報告書』
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