37.桂林寺の石造地蔵菩薩坐像(けいりんじのせきぞうじぞうぼさつざぞう)
- 種別
市指定有形文化財(彫刻) - 指定年月日
平成20年4月1日 - 所在地
緑区名倉3005 - 記号番号
指-37
内容
名倉桂林寺の地蔵菩薩坐像は、像高9.6センチメートルで砂岩の一石から像本体、蓮華座(れんげざ)、蓮弁形光背(れんべんがたこうはい)の全てを彫りあげた小石仏で、その背面は仕上げを施していません。
形姿は腹前で両手を重ね、掌に宝珠(ほうじゅ)をのせているようであり、腹部の下には裳(も)とその結び緒をみせ、中世鎌倉地方を中心に流行した宋風の法衣垂下(ほうえすいか)像の形式をとっています。
像本体は、目鼻、唇、耳など繊細な表現が感じられ、的確な頬の張りもあって中世作らしい作風が見られます。制作年代は14世紀末ないし15世紀初頭頃と考えられています。
この像は非公開のため、原則として見学できません。
参考文献
藤野町教育委員会 1991 『藤野町の仏像-藤野町仏像悉皆調査報告書-』
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
文化財保護課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所第2別館5階
電話:042-769-8371 ファクス:042-758-9036
文化財保護課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム