33.牧野山蓮乗院の両界曼荼羅図(まぎのさんれんじょういんのりょうかいまんだらず)
- 種別
市指定有形文化財(絵画) - 指定年月日
平成20年4月1日 - 所在
緑区牧野7173 - 記号番号
指-33
内容
両界曼荼羅図は、密教寺院特有の法具の一つで、胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅図は、縦107.0センチメートル、横70.7センチメートル、金剛界(こんごうかい)曼荼羅図は、縦105.6センチメートル、横70.7センチメートルです。二幅(にふく)一対となし、いずれも中央に本尊の大日如来をすえ、周囲に諸尊を配しています。
彩色は、赤、青、緑を主体とし、仏菩薩の肉身には白や金箔を施しています。江戸時代以降の密教仏画の多くは華やかな色彩ですが、本図は絹の裏面から金箔を押しくすんだ絹の光を見せる裏箔といった伝統的な技法や、仏菩薩の体躯が弛緩してこじんまりとまとまり、衣の線も筆勢が弱い点など、室町時代の仏画の特徴が残されています。この両界曼荼羅図は本山高野山から伝来したものと伝えられ、中世仏画の特徴を示す県内でも少ない貴重な絵画です。
この図は非公開のため、原則として見学できません。
参考文献
新津久井地域広域市町村圏計画推進協議会 1986 『津久井郡文化財 寺院編』
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