82.旧陸軍電信第一連隊 電信神社碑及び奠営訓辞碑(きゅうりくぐんでんしんだいいちれんたい でんしんじんじゃひおよびてんえいくんじひ)
- 種別
市登録有形文化財(歴史資料) - 登録年月日
平成27年4月1日 - 所在
緑区与瀬234 埋蔵文化財整理室(電信神社碑)
南区東大沼1-17-1 相模原市慰霊塔内(奠営訓辞碑) - 記号番号
登-82
内容
旧陸軍電信第一連隊は、昭和14(1939)年に東京中野から当時の大野村に移転してきた部隊です。
電信神社碑は、連隊施設内で兵士が参拝等を行っていた電信神社の社号標と考えられます。戦後に在日米陸軍相模原住宅に隣接する民家内の地中から発見され、その後敷地所有者の計らいにより庭に建てられ保存されていました。
平成23(2011)年に所有者による保存が困難となったため、市教育委員会にて発掘調査を行った結果、高さ225センチメートル、幅42センチメートル、厚さ32センチメートルで、正面に「電信神社」(一部欠損)、背面に寄進した下士官の中隊名や石工の銘が陰刻されていることが判明しました。現在は、緑区与瀬の埋蔵文化財整理室にて相模原市により保存されています。
奠営訓辞碑は、電信第一連隊の川村連隊長の撰文により、昭和14(1939)年2月1日に連隊施設内に建てられた石碑です。大きさは高さ215センチメートル、幅96センチメートル、厚さ16センチメートルで、連隊の歴史や移転の経緯などが記されています。この碑は、戦後、在日米陸軍相模原住宅内に放置されていましたが、昭和37(1962)年に南区東大沼の相模原市慰霊塔内に移設されました。
この2つの石碑は、旧陸軍電信第一連隊の名残りを留める数少ない歴史資料であり、軍都相模原の歴史を伝える上で、貴重な近代化遺産です。
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