仕事唄(上溝のぼうち唄・大沼の土窯つき唄)(視聴できます)
上溝のぼうち唄
一、津久井の城がおちたげな 弓と矢と 小旗の竿が流れくる
~それそれ粉んなれ粉んなれ(以下くりかえし)
二、ぼたもちはやる世の中で おらがでは ひきわり花のやきもちよ
三、鎌倉みたか江戸みたか 江戸はみた 鎌倉名所まだみない
四、八幡さまで鳩が鳴く なんと鳴く 八幡氏子安全と
五、お寺の前のざくろ花 咲きみだれ 御門のうちをかがやす
六、私の赤い前かけは あの人の なさけの色で染めた色
七、お前とならばどこまでも 親をすて この世が闇となるまでも
八、めでたい事が重なりて 嫁はと(く)る 娘はくれる麦やとれた
ぼうち唄保存会
上溝のぼうち唄は、現在ぼうち唄保存会により、受け継がれ伝えられています。
ぼうち唄は、畑作が中心であった相模原の風土から誕生した仕事唄のひとつであり、生業としての「ぼうち」は昭和初期頃になくなったにも関わらず、地域住民の心の拠り所として胸に刻まれていました。昭和38年にぼうち唄保存会が結成され、その後上溝を代表する民俗芸能として後継者育成に励み、現在まで多くの人にぼうち唄の普及が図られました。
大沼の土窯つき唄
ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ
一、大沼(おぬま)ナーヨ中沼 小沼の池は エンヤラエーン
(囃子)ヨイコノセー ヨイショ ヨイショ
源(もと)はナーヨ社(やしろ)の 若(わか)清水(しみず) エンヤラエーン
(囃子)ヨイコノセー ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ(囃子以下くりかえし)
二、流れナーヨ豊口ゆたかな 田畑 エンヤラエーン
今年しゃナーヨ 豊年 黄金波 エンヤラエーン
三、鍬をナーヨかついで足半(あしなか)草履(ぞうり) エンヤラエーン
今日もナーヨきついぞ 二番鍬(ご)だ エンヤラエーン
四、鍬でナーヨ顎(あご)杖(づえ) 一息(いっぷく)すれば エンヤラエーン
今朝もナーヨ麦飯(おばく)じゃ 腹が空(な)る エンヤラエーン
五、阿夫利ナーヨ丹沢の 鵬(やま)翼(なみ) なみも エンヤラエーン
土(か)窯(ま)のナーヨ煙と 同じいろ エンヤラエーン
六、澄んだナーヨ大気を 胸一ぱいに エンヤラエーン
土もナーヨ 踊るよ おらが春 エンヤラエーン
ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ
土窯搗(つ)き唄保存会
大沼土窯つき唄は、現在大沼土窯搗き唄保存会により、受け継がれ伝えられています。
土窯つき唄は、大沼地域を開拓した入植者が生活の糧とするため行われていた炭焼きから誕生した仕事唄のひとつです。生業としての炭焼きは、石油・電気・ガスなどに燃料が代わり行われなくなりましたが、地域住民の心に唄の歌詞、メロディーが残され、想いが保たれていたため、昭和44年に保存会が結成されました。いまでも保存会結成時のメンバーの子孫を中心に、こもれびの森など地域を中心に唄を絶やさぬよう取り組んでいます。
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