37.上溝久保ヶ谷戸根岸家墓地の徳本念仏塔(かみみぞくぼがやとねぎしけぼちのとくほんねんぶつとう)
- 種別
市登録有形民俗文化財(風俗慣習用具) - 登録年月日
平成16年4月1日 - 所在
中央区上溝 - 記号番号
登-37
内容
徳本は、宝暦8(1758)年に紀州に生まれ、江戸時代後期に伊豆や関東の各地に念仏を広めた僧です。
徳本が各地を訪れた際に、各村々の念仏講中(ねんぶつこうじゅう)がその特徴ある書体で書かれた(注)名号(みょうごう)を求め、それをもとに念仏塔を建てたとされます。
上溝久保ヶ谷戸の念仏塔は、側面に「文政九丙戌」(1826年)の銘があります。主体部の高さ113センチメートル、幅44センチメートル、奥行き14センチメートルで、個人の墓地内にあります。
地域の念仏講や村の生活史を知る上で貴重な資料です。
個人の敷地内にあるため、原則として見学はできません。
※名号 六字名号ともいう。「南無阿弥陀仏」、念仏のこと。
参考文献
相模原市教育委員会 1978「史跡・文化財」第13集 石仏調査報告書
戸松啓真ほか編 1975「徳本行者全集」全6巻 山喜房佛書林
相模原市教育委員会 1993「文化財記録映画 庶民のいのりー相模原の念仏講」
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