30.大島長徳寺の徳本念仏塔(おおしまちょうとくじのとくほんねんぶつとう)
- 種別
市登録有形民俗文化財(風俗慣習用具) - 登録年月日
平成16年4月1日 - 所在
緑区大島756 - 記号番号
登-30
内容
徳本は、宝暦8(1758)年に紀州に生まれ、江戸時代後期に伊豆や関東の各地に念仏を広めた僧です。
徳本が各地を訪れた際に、各村々の念仏講中(ねんぶつこうじゅう)がその特徴ある書体で書かれた(注)名号(みょうごう)を求めそれをもとに念仏塔を建てたとされます。
長徳寺の念仏塔は、後背部に「文政二己卯年」(1819年)の銘があります。主体部の高さ約182センチメートル、幅65センチメートル、奥行き14センチメートルです。もとは、緑区下九沢(内出)の県道沿いにありました。
地域の念仏講や村の生活史を知る上で貴重な資料です。
※名号 六字名号ともいう。「南無阿弥陀仏」、念仏のこと
参考文献
相模原市教育委員会 1978「史跡・文化財」第13集 石仏調査報告書
戸松啓真ほか編 1975「徳本行者全集」全6巻 山喜房佛書林
相模原市教育委員会 1993「文化財記録映画 庶民のいのりー相模原の念仏講」
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