65.大島上台の徳本念仏塔(おおしまうえだいのとくほんねんぶつとう)
- 種別
市登録有形民俗文化財(風俗慣習用具) - 登録年月日
平成23年4月1日 - 所在
緑区大島1082-1 - 記号番号
登‐65
内容
徳本は、宝暦8(1758)年に紀州に生まれ、江戸時代後期に伊豆や関東の各地に念仏を広めた僧です。
徳本が近隣を訪れた際に、各村々の念仏講中(ねんぶつこうじゅう)がその特徴ある書体で書かれた名号(みょうごう)を求め、それをもとに念仏塔を建てたとされます。
この念仏塔は、自然石石塔で正面に「南無阿弥陀仏 徳本[花押]」の他、背面に「文政三辰年」(1820年)の銘があります。
主体部は高さ82センチメートル、幅56センチメートル、奥行き29センチメートルです。もとは現在地より北方、上大島の県道交差点付近にありましたが、道路改修に伴い現在の場所へ移設されました。
地域の念仏講や村の生活史を知る上で貴重な資料です。
※名号 六字名号ともいう。「南無阿弥陀仏」、念仏のこと。
参考文献
相模模原市教育委員会 1978『さがみはらの文化財 第13集 石仏調査報告書』
相模原市教育委員会 1993『文化財記録映画 庶民のいのり-相模原の念仏講』
戸松 啓真ほか編 1975『徳本行者全集』全6巻 山喜房佛書林
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