57.宝泉寺の石灯籠(ほうせんじのいしどうろう)
- 種別
市登録有形文化財(建造物) - 登録年月日
平成20年4月1日 - 所在
緑区川尻4562 - 記号番号
登-57
内容
宝泉寺の石灯籠は、高さ約218センチメートルの凝灰岩製です。形態は上から宝珠(ほうじゅ)、笠(かさ)、火袋(ひぶくろ)、中台(ちゅうだい)、竿(さお)、基礎(きそ)の各部からなりますが、宝珠は五輪塔の空風輪を代用とし、火袋と中台は近年の作と考えられます。笠は深く稜線や蕨手(わらびで)をもたない六角作りです。
竿は節のない円柱造りで、「応永十七年」(1410年)の銘をもちます。基礎の台部は六面とし、それぞれ輪郭を持って2区とし、反り花はもちません。
石灯籠は、元来仏前に供える石製の灯器で、飛鳥時代に日本に伝えられたと言われています。宝泉寺には多くの応永年間(1394-1427年)の石造物が残されていることから、その当時に石造文化圏が成立していた可能性が考えられます。
参考文献
城山町 1992 『城山町史1 資料編 考古・古代・中世』
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
文化財保護課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所第2別館5階
電話:042-769-8371 ファクス:042-758-9036
文化財保護課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム