31.大島日々神社の徳本念仏塔(おおしまひびじんじゃのとくほんねんぶつとう)
- 種別
市登録有形民俗文化財(風俗慣習用具) - 登録年月日
平成16年4月1日 - 所在
緑区大島2250-1 - 記号番号
登-31
内容
徳本は、宝暦8(1758)年に紀州に生まれ、江戸時代後期に伊豆や関東の各地に念仏を広めた僧です。
徳本が各地を訪れた際に、各村々の念仏講中(ねんぶつこうじゅう)がその特徴ある書体で書かれた(注)名号(みょうごう)を求め、それをもとに念仏塔を建てたとされます。
日々神社の念仏塔は、「文政三辰年」(1820年)や「下大嶋田名分講中」の銘があります。また側面には「右大山」とあるなど道標の役割も担っていたようです。主体部の高さは90センチメートル、幅59センチメートル、奥行き42センチメートルです。もとは緑区大島(常盤)の県道沿いにありました。
地域の念仏講や村の生活史を知る上で貴重な資料です。
※名号 六字名号ともいう。「南無阿弥陀仏」、念仏のこと
参考文献
- 相模原市教育委員会1978「史跡・文化財」第13集 石仏調査報告書
- 戸松啓真ほか編 1975「徳本行者全集」全6巻 山喜房佛書林
- 相模原市教育委員会1993「文化財記録映画 庶民のいのりー相模原の念仏講」
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