59.川尻八幡宮の春日神社本殿(かわしりはちまんぐうのかすがじんじゃほんでん)
- 種別
市登録有形文化財(建造物) - 登録年月日
平成20年4月1日 - 所在
緑区川尻4171-1 - 記号番号
登-59
内容
川尻八幡宮の春日神社本殿は、流造(ながれづくり)でありながら正面に千鳥破風(ちどりはふ)をつけ、また、向拝(こうはい)の屋根幅を狭めるなど、春日造(かすがづくり)を意図しています。
この本殿は、朱塗の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、桁行4.3尺(1.3メートル)の中型社殿で、下川尻村の鎮守社でしたが、明治期に川尻八幡神社の境内に合祀されました。
向拝の庇が母屋(もや)の屋根よりも幅が狭く、また正面に大きな千鳥破風をつけるなど、春日造を意識した造りとなっています。軒は半繁垂木(はんしげだるき)で、背面は二軒(ふたのき)ですが正面は打越垂木一軒(うちこしだるきひとのき)という簡素な形式です。建立年代は18世紀中期と推定されます。
この本殿は非公開のため、原則として見学できません。
参考文献
神奈川県教育委員会 1992 『神奈川県近世社寺建築調査報告書』
城山町 1997 『城山町史6 通史編 近世』
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