64.千部塚伝承地(せんぶづかでんしょうち)
- 種別
登録史跡 - 登録年月日
平成21年7月27日 - 所在
緑区青山452-2 - 記号番号
登-64
内容
千部塚は、大塔宮護良親王(おおとうのみやもりよししんのう)の三十三回忌に法華経千部を修し、供養塔を建立した場所と伝えられています。
その塚上には、宝篋印塔(ほうきょういんとう)の一部である、相輪(そうりん)1、笠(かさ)1、塔身(とうしん)2、基礎2、返花座(かえりばなざ)1が保存されています。
このうちのひとつに南北朝時代の応安4(1371)年の銘を持つ宝篋印塔の基礎があり、「願主蓮明敬白」と刻まれています。
その他の宝篋印塔の部分は室町時代のもので、塚は近代の盛土であることが、発掘調査で判明しています。
江戸時代後期の「光明寺素絵図」(こうみょうじそえず)には、「千部塚」の表記があり、この名称が明治時代以前から伝えられていたものであることがわかります。
また、護良親王妃の雛鶴姫(ひなづるひめ)が、親王の遺骨を奉持して京へ逃れる際、青山に辿りついたとする伝承が残されています。
外からの見学はできますが、敷地内に立ち入ることはできません。
参考文献
津久井町教育委員会 1989 『千部塚―第1次・第2次調査報告書―』
津久井町史編纂委員会 2002 『津久井の古地図』
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