70.小松薬師堂の徳本念仏塔（こまつやくしどうのとくほんねんぶつとう）

ページ番号1010273 　最終更新日 令和5年2月6日

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• 種別
  市登録有形民俗文化財（風俗慣習用具）
• 登録年月日
  平成23年4月1日
• 所在
  緑区広田3974-2
• 記号番号
  登‐70

内容

徳本は、宝暦8（1758）年に紀州に生まれ、江戸時代後期に伊豆や関東の各地に念仏を広めた僧です。
徳本が各地を訪れた際に、各村々の念仏講中（ねんぶつこうじゅう）がその特徴ある書体で書かれた名号（みょうごう）を求め、それをもとに念仏塔を建てたとされます。
この念仏塔は、自然石石塔で正面に「南無阿弥陀仏　徳本[花押]」の他、側面に「文政六年癸未三月　講中」（1823年）の銘があります。主体部は高さ160センチメートル、幅53センチメートル、奥行き63センチメートルです。
地域の念仏講や村の生活史を知る上で貴重な資料です。

※名号　六字名号ともいう。「南無阿弥陀仏」、念仏のこと。

参考文献

城山町　1988『城山町史4 資料編　民俗』
戸松 啓真ほか編　1975『徳本行者全集』全6巻　山喜房佛書林