79.吉野宿ふじや(よしのじゅくふじや)
- 種別
市登録有形文化財(建造物) - 登録年月日
平成26年4月1日 - 所在
緑区吉野214 - 記号番号
登-79
内容
吉野宿ふじやは、旅籠「藤屋」として営まれていた前身の建物が、明治29(1896)年の大火で焼失した後、翌年頃に建てられたと伝えられています。
構造は、木造・亜鉛葺き・2階建てで、大きさは桁行8間(14.56メートル)、梁行5間(9.10メートル)です。再建後は、旅籠としてではなく養蚕農家として2階と屋根裏部分に蚕室が設けられました。
平成元(1989)年に旧所有者から旧藤野町に建物が寄贈され、同3(1991)年に郷土資料館「ふじや」として開館しました。平成18(2006)年には藤野町指定重要文化財に指定され、同24(2012)年に建築基準法適用除外を受け国道20号線の拡幅に伴う建物の一部滅失及び曳家による移設工事が行われ、平成25(2013)年7月にリニューアルオープンしました。
移設工事が完了したため、旧町指定を解除し、市の基準に照らし合わせ市登録文化財としました。
吉野宿ふじやは、宿場町であった甲州道中吉野宿に設けられていた旅籠の名残りを留める希少な建物であり、主要部はほぼ当初材のままです。また、間取りは接客空間の占める割合が多く、さらに近世から近代の養蚕農家の変遷を考える上でも貴重な建造物です。
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
文化財保護課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所第2別館5階
電話:042-769-8371 ファクス:042-758-9036
文化財保護課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム