71.太井大蔵寺の徳本念仏塔(おおいだいぞうじのとくほんねんぶつとう)
- 種別
市登録有形民俗文化財(風俗慣習用具) - 登録年月日
平成23年4月1日 - 所在
緑区太井558 - 記号番号
登‐71
内容
徳本は、宝暦8(1758)年に紀州に生まれ、江戸時代後期に伊豆や関東の各地に念仏を広めた僧です。
徳本が各地を訪れた際に、各村々の念仏講中(ねんぶつこうじゅう)がその特徴ある書体で書かれた名号(みょうごう)を求め、それをもとに念仏塔を建てたとされます。
この念仏塔は、自然石石塔で正面に「南無阿弥陀仏 徳本[花押]」の他、「北根小屋講中」、右側面に「文政四年辛巳十二月吉日」(1821年)、左側面に「世話人□□□」の銘があります。主体部は高さ92センチメートル、幅58センチメートル、奥行き35センチメートルです。もとは城山への登り口にありましたが、道路拡張に伴い昭和38(1963)年頃現在の場所へ移設されました。
地域の念仏講や村の生活史を知る上で貴重な資料です。
※名号 六字名号ともいう。「南無阿弥陀仏」、念仏のこと。
※□□□で囲った部分は風化により現在判読できません。
参考文献
戸松 啓真ほか編 1975『徳本行者全集』全6巻 山喜房佛書林
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