令和5年度 第2回 タウンミーティング「まちかど市長室」開催結果(報告)
- 実施日:令和5年8月20日(日曜日)午前9時45分から11時15分まで
- 会場:緑区合同庁舎 4階 集団指導室
- 参加者:公募による市民5名
- 傍聴者:1名
- テーマ:「子育てするなら相模原」を実現するためには
市長あいさつ
- 本日はまちかど市長室にご応募をいただき感謝申し上げる。
- こちらの建物の1階で「子育てするなら相模原」というテロップをご覧になったかも知れない。私たちの一つの大きなシンボリックな発信であり、子育て世代に選ばれるまちづくりをしていきたいと思っている。
- 1期目の4年間を振り返ると、令和元年東日本台風やコロナ禍で約3年強の間、通常業務に大きな支障があった。
- しかし、コロナ禍で都市と自然のベストミックスを求める移住定住者が多く増え、相模原市への転入者数から転出者数を引いた転入超過数が令和3年は3,837人プラスで、北海道から沖縄まで全国1,719市町村の中で10位となり、令和4年は3,110人で12位だった。
- 今後、橋本にリニアの新駅ができたり、また、市域の約7割が自然的な土地利用となっており、神奈川県の水道水の6割以上をこの緑区から供給していることもあり、多くの皆様に選んでいただいていると考えているが、転入する人口の分析を見るとシニア世代の方が多くなっている。
- 一方で、お隣の東京都では、第2子からの保育料無償化や、18歳までのお子さんに毎月5,000円を所得制限無しで給付するなど、町田市、八王子市を含む財源力の高い広域自治体として様々な施策を打ち出している。
- その中で令和4年の0歳から14歳児の世代の転入状況を見ると、町田市が約1,000人で全国の市町村で2位、八王子市が約700人で6位となっている。
- 相模原市へのお子さん世代の転入は、令和3年は約90人だったが、令和4年には約200人になり、倍増しているが全国59位ということで、町田市、八王子市と比べて少し水を開けられている。
- 先ほど申し上げたとおり相模原市は転入超過が進んではいるが、シニア世代の方が多い傾向があり、子育て世代の転入に課題がある。
- そういった中で「子育てするなら相模原」と選ばれるまちにしていくため、この10月から15歳以下を対象にプールや相模川ふれあい科学館、銀河アリーナなど15の文化・スポーツ施設について、個人利用に限って無料とする。
- これは1カ月、2カ月だけではなくずっと続けていくので、中学生以下の皆さんにはご活用いただきたいと思う。
- また、地域を歩いていると子育て世代の方から声を掛けられ、小児医療費助成について所得制限をなくしてほしい、中学生までの対象をもっと拡大してほしいといったご意見をいただいたので、来年の8月から対象を高校生まで拡げ、今は1歳以上に設けている所得制限を中学生まで撤廃しようという検討を庁内でしている。
- 来年4月から未就学児の休日一時保育事業を始めようと思っており、橋本で4月から、相模大野では10月からの設置を検討している。
- さらに、子育て世代の関心が高い室内の遊び場の設置について、今後検討していきたい。また、子育て世代の子どもたちが遊具などで自由に遊べる、各区を回る子どもの遊び場事業を年間12回の予定で行っている。
- 教育については、私が市長になった時は小中学校へのタブレットPCの配置状況が全国平均は5.4人に1台だったのに対して、相模原市はプログラミング教育が進んでいたにもかかわらず9人に1台の状況だった。約5万人の児童生徒全員に1台配置するためには約23億円かかるため、国の補助金と新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、今は1人1台の配置ができた。
- 昨日までジュニアハイスクール議会というものがあり、中学生21人が3日間相模原市議会議員になった形をとって本会議場でいろいろな対話をした。今日、後方の席に来ている石井副市長も昨日は中学生に答弁をしていた。その中で、タブレットPCについて、各小中学校によって持ち帰りや使い方に違いがあると旭中学校の1年生からご指摘をいただいた。
- これから学校教育の面も充実していきたいと考えている。
- 令和8年12月を目途に中学校給食の全員喫食を実現していきたいと思っており、センター方式で学校給食センターを南部と北部に一か所ずつ設置する検討をしている。
- こうした子育て世代に特化した施策として、私もシングルマザーの家庭で育ったので、家庭の環境に左右されない相模原教育をしっかり作っていきたいと思っている。
- 県会議員や国会議員、落選して浪人も経験し、社会人も経験してきたが、市長になって児童相談所などに行ってみて、いろいろな事情のご家庭があるのだと目の当たりにし、改めて誰ひとり取り残さない相模原教育を実現しなくてはいけないという思いを強くしており、教育委員会と連携しながら進めているところである。
- 今日は5人の皆さんに参加していただき、是非いろいろな日常の気付きや、こうしたら良いというご指摘、ご指導をしていただきたい。
- 市政は行政だけでやらせていただくのではなく、議会との二元代表制であるが、私は市民の皆様にも参加していただき、まちづくりや教育、子育てなどについて、いろいろな形意見を交わしながら、一緒に市政を発展させられるように取り組んでまいりたいと思っている。
- 今日は緑区長、2名の若手職員も参加させていただいた。皆さんと楽しい時間を過ごしていきたい。
意見交換の主な内容
●:参加者の発言 ◎:市長の発言 〇:区長等の発言
●参加者(1)
- 相模原市には大学がたくさんあり、先日の大野北銀河まつりでも学生さんがスタッフとして活躍されていて、子連れで行ったが、学生さんの対応にとても感銘を受け、楽しめた。是非、大学生と小学生が交流できるような事業やイベントなどを企画してほしい。
- 小学校4年生以上になると児童クラブに行けないので、居場所がない。夏は暑いので公園には行けないし、家でゲームばかりしている。是非、大学生のお兄さんお姉さんに勉強を教えてもらったり、一緒に遊んでもらったりとかそういう場所やイベントを市の方で計画してくれたらうれしい。
◎市長
- 銀河まつりは8月5日、6日に開催され、私も2日間行ったが、桜美林大学の学生さんが非常に多く、両日で600名の学生スタッフが参加してくれた。
- 今大学生の皆さん方に毎月食材を配布する機会があり、3年近く続いているが、多くの学生さんが来ており、私もかなり足を運んでいて、相模原市の名刺を渡して、是非相模原市に住み続けないか、相模原市を受験しないかと話をしている。
- 学生の力にはこれからも頼らなければいけないし、市にはいろいろな審議会があるが、学生の目線での委員にもなってほしいと思っており、是非これからもしっかり力を合わせてやっていきたい。
- 今後に向けて、児童クラブの受入れ年齢拡大については、まだまだ課題もあるが、市内の大学とは包括連携協定をたくさん締結している中で、大学生が子どもたちと関わる機会も大事だと思っている。
- 最近無料学習支援団体や子ども食堂を視察したが、無料学習支援には大学生や高校生がボランティアで来てくれて、学校に行きづらくなっている子どもさんたちに、会話をしたり寄り添っていてくれた。その後、子どもたちがうれしそうに帰っていくのを見て大事な姿だなと思った。
- 私たちもどこかに委託するだけではなく、学生達にとっても子どもに関わる良い機会だと思う。今日はご提案をいただいたので、教育委員会とも話をしてみたい。
- いろいろな方々が自分らしく生きていける社会を作っていきたいと思っており、人権尊重のまちづくり条例をつくろうと思っている。そういった中にお子さんの目線は必要となってくるので、是非とも大学生とお子さん達が接する機会を作っていきたいと思う。
- 今後、図書館と大野北公民館、児童館などの公共施設を複合化して鹿沼公園の中に一体化したものをつくろうと検討しており、学生の委員さんからも、4年間にわたって開催した市民検討会で、こんな地域にしていきたいといった意見をいただいている。淵野辺は魅力ある地域であるので、さらにブラッシュアップしていきたいと思う。
●参加者(2)
- 子どもの医療費助成について、先ほど拡大されるというお話があったが、私が気になっているのは薬の容器への助成である。現状は、容器代というのは助成対象となっておらず、例えば錠剤の飲めない乳幼児には液体の薬が処方されているが、その時50円程度ではあるが払わないとならない。
- 最近は電子マネーの普及により現金を持たないケースも増えているし、普段子どもの面倒を見ない祖父母が慌てて現金を持たずに医療機関に連れて行ってしまい、再度通院しなくてはいけないこともある。
- 金額的には少ないが、現金を持って行かないといけないのは結構負担になったりするので、その点は助成の対象にしていただければと思う。
◎市長
- 小児医療費助成についてお話をいただいたが、私が市長になった時に市立の高校や敬老パスという横浜市のような高齢者向けのバス手形をつくっていきたいと思っていた。近隣の市立高校の状況から先生の確保の課題があったり、敬老パスは年間12億円位予算がかかるとのことで、当時の財政状況では難しいということになった。
- 相模原市では、これまでできない事業をできると言っていたものがあったので、私が市長になってからはリセットして、市民に事実を話していこうということにした。
- 小田急多摩線の唐木田から上溝までの延伸は決まったかのような話をしていたが、実現していくには収支採算性や関係自治体との合意形成などの課題があり、かなりハードルが高いことがわかった。
- 現在、財政状況を家計と同じように見える化をして、皆さんに市の財政がこういう状況で、ここで踏ん張って乗り越えて、やりたい施策をやっていきたいということで行財政構造改革を行っている。
- その中でいろいろと議論をしてお叱りをいただくこともあるが、人口減少していく中ですべてを維持するのはなかなか難しい。少子化を迎えて学校統廃合も決まっており、令和2年度は4つの小中学校が9年制の1つの義務教育学校になり、今年の4月にも2つの小中学校が1つの義務教育学校になっている。
- また、令和7年4月に中央区の青葉小学校を光が丘小学校に、令和8年4月には南区のもえぎ台小学校を相武台小学校、緑台小学校に統合する。
- 私達が実現したいと言ってきた小児医療費助成の拡充は、首都圏の政令市がさいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市の5つある中で、初めて高校生まで対象とすることで手を挙げさせていただいた。
- 小児医療費助成は年間22億円位かかっているが、プラス4億円の26億円を確保しないとできない事業だったので、行財政構造改革を進めている中で財政局と議論しながらようやく目処がたったので、今回拡大する検討を行った。
- 薬の容器代について私は存じ上げておらず、初めて知ったお話なので、今後担当にも伝え、助成にこの容器代が入るかどうかも議論していきたいと思う。
- 小児医療費助成の話は知っていたが、細かい話までは知らなかったので、ここで確実に大丈夫ですとは言えないことはご承知おきいただきたい。皆さんは市長だから知っているかと思われるかも知れないが、私は知らないことは知らないと言わせていただき、この様な機会に市民の皆さんの声を聞いて勉強させていただいている。
- 容器代は50円でも重ねていくと大きくなるが、再利用はできないものなのか。
●参加者(2)
- 再利用することはできない。
◎市長
- 再利用はできないということで承知した。今回は勉強させてもらい、持ち帰って検討材料とさせていただく。
●参加者(3)
- 私が是非お願いしたいのは第3子の保育無償化である。現在は第1子が6歳以下で3人が保育園に在籍している状態なら第3子は無償だと思うが、1人でも小学生に上がってしまうと保育料がかかってしまう。なかなか3人同時に在籍する状況で出産することは難しいので、第3子は無償化してもらうと大変ありがたい。
- 金銭的な助成の話だが、私は都県境の町田市まで歩いて2分ぐらいの距離に住んでいるが、やはり毎月5,000円が貰えるので子どもさんが3人以上いるご家庭が橋本駅も使える町田市の方に住んでしまうという状況はあると感じている。
- 給食も町田市の方が日数は多いが給食費は安いという状況があり、そういったことも決め手となる。また、小学校の体育館に町田市はクーラーがついているが、相模原市ではあまり聞かない。町田市は体育の授業がやりやすかったと聞く。
- 教育的な充実度は町田、八王子と比べると、ちょっと落ちてしまうかなということをすごく実感しているところなので、その辺をお願いしたいと思う。
◎市長
- 町田市と八王子市との比較は大事であり、私たちも意識している。私は神奈川県市長会の会長をしており、県内の横浜市、あるいは近隣の座間市、愛川町などとの連携も必要であるが、都市間競争もあると承知している。
- 本市には105校の小中学校、義務教育学校があるが、危機管理の視点で6校の体育館にクーラーをつけている。これは、令和元年東日本台風で人があふれてしまった体育館を中心とした6カ所であり、今後、最終的には教育委員会の予算で設置していきたいと思っているが、今設置しても古い体育館が多く、冷たい空気が外に逃げやすいとか、断熱性が弱いという課題もある。
- 給食費については年間185日で予定していたと思うが、全員喫食実現後の中学校給食の値段はまだ決まっていないと思う。小学生で比較すると町田市が安いということで、本市では地元の野菜を食材で使うといった地産地消の取組を進めているが、町田市、八王子市は意識しながらやらなければならないと思う。
- 第3子の保育無償化に関しては、東京都が第2子から無償化を始めており、県内でも始めようとしているところがある。私たちも庁内で検討しており、まだ方向性の結論は出ていないが、例えば第1子の半額とか、第3子から無償化とか、いろいろなパターンの議論をしている。
- まだ公表できる状態ではないが、今日もご意見や町田、八王子との比較のお話をいただいた。将来的に私たちも第3子無償化を実現したいと思っているが、何度も申し上げているように財源の確保ができるかどうかということになる。
- 指定都市は全国に20市あるが、市民一人当たりの市税収入額に対する市民一人当たりの市単独事業の扶助費の割合は、相模原市が一番高い。しかし、皆さんから見て福祉に優しいまちなどとあまり感じたことはないのではないかと思う。実はその扶助費も行財政構造改革で見直ししなければならないところでもあり、逆に認知症を予防するために補聴器の補助金を指定都市で初めて予算化したりしており、時代に合った扶助費に変えていかなければならないと思っている。
- 例えば国が新規で3年間50%補助します、県と市が4分の1ずつ出してやってくださいという事業が始まって、4年目、5年目になると国や県からの補助は来ないが、国、県が出していた75%も含めて相模原市が一般財源で100%負担してサービスを続けているようなものが実はたくさんある。しかし、意外と市民の皆さんにはそれが伝わっていない。
- 第3子無償化実現にはかなり予算がかかり、試算もしているが毎年のことなので財源が確保できるかまだ見極めできないが、いずれにしても意識してやっていこうと思う。今日いただいた貴重なご意見を受け止めたい。
●参加者(4)
- いろいろなものに対して所得制限があって、医療費については来年の8月から中学生以下は撤廃になる方向で検討しているということだが、累進課税もあって物凄く差を感じており、その差をなるべくなくしてほしい。
- では財源はということになるが、相模原新都心を進めていろいろな企業や所得が高い層を引き込む、それによって財源を増やしていくというのも一つの手だと思うが、所得の低い人も人口を増やすためには見捨てられない。
- もっと子育てに関心のある人を引き込んで、そこにアンテナを張っていない方もたくさんいるので、ショッピングセンターなどいろいろな所に掲示をすれば全世代からブラッシュアップされる施策が出来上がってくるのではないかと思っている。
◎市長
- 様々なものに所得制限があり、できればない方が良いと思うが、難しいところがある。高所得者の皆様に来ていただくというお話があったが、相模原市は法人市民税が非常に低く、個人市民税が高い状況にある。
- 中小企業で成り立っているまちであり、特に子どもたちが相模原市内の企業を知らないということで、20代、30代の皆さんが市外に出がちだった。そこで、今年度から中高校生と企業の交流イベントを始めており、相模原市で育ったお子さん達に市内企業に就職していただいて、東京や横浜に行くのではなく、相模原で働き、生活が完結できるよう進めている。
- アリオさんなどとはこれまでも連携してきているが、ほかのスーパーなどとの連携も進めて、全世代が理解いただけるような施策を考えていきたいと思う。
- 所得制限や累進課税などについて、私が気付かない点でできるものがあるかもしれないので、是非また教えていただきたい。
●参加者(5)
- 私は子どもが2人いるが、2人目が今年の4月に社会人になって、子育てが終わった世代となった。ただ、私の母が無料塾の講師をボランティアで行っており、妻は保育士をしている。
- その中で話を聞くと、相模原市の子育て施策は助成金、支援金などいろいろとあるが、市長が言われたように全体的な人口の流入量は多いものの、実は詳しく見ていくと0歳から14歳児は減っているということが広がっていると思う。
- 相模原市に目玉の子育て施策というものがあると対外的にアピールしやすいのではないかと思う。
◎市長
- 相模原市のこれからの目玉であるが、今年の15歳以下の公共施設無料化もかなりの目玉ではあるが、休日一時保育事業は来年4月の橋本、10月の相模大野の開始に向けて検討をしている。また、小児医療費助成の拡充は来年8月、中学校給食の全員喫食は令和8年の開始に向けて検討している。
- NHKのニュースでも取り上げていただいたが、例えば未就学児のお子さんがいて、映画を見に行きたいという理由では今はお子さんを預かることはできないが、今度はどんな理由でもお預かりする。人数に限りはあるが、どんな理由でもいろいろな環境の中で皆さんがお出掛けなどをする際に、未就学児の一時保育は一つの大きな目玉だと思っている。NHKに取り上げていただき、それを見た方から相模原に来たいという声も随分聞こえてきた。
- 先ほどお話があった第2子、第3子の保育料についても議論をしている。しかし、財源が確保できる前に言ってしまうと空想の話になってしまうので、財源を確保した上で発表しようと考えており、庁内で検討している。
- 昨年、「母になるなら流山」という千葉県流山市に職員と視察に行き、井崎市長からなぜ人口流入が多いのか講義を受けてきた。
- 私はいつも職員に対して、相模原市は指定都市だから構えるのではなくて、例えば近隣の清川村は人口3,000人だが、素晴らしい施策をやっていたら頭を下げて教えてもらいに行こうと言っている。市民の皆さんには、清川村を参考にしてブラッシュアップして、こう対応していきますよと説明すれば良いという話を職員にしている。
- どんどん良い施策は取り入れていこうと話をしており、例えば高知県に日高村という人口約5,000人の村があり、1人1台のスマートフォン普及を目指している。
- 子育て世代も大切だが、私は高齢者世代で重要なのは移動手段だと思っており、若葉台住宅ではグリーンスローモビリティという実証実験を行っているが、日高村ではスマートフォンからタクシーが呼べるようになっている。
- 令和元年東日本台風の際に、中山間地域は防災無線が聞こえにくかったので、私はスマートフォン1人1台の普及を進めたいと思っている。
- 小さな村でも町でも市でも、大小関係なく良いことをやっているところにはどんどん行って頭を下げて、学んでいこうと職員に言っている。皆さんの方からもこんな施策があるからやってみたらという提案やアイデアをいただければ私たちはまた勉強していくので、教えていただきたい。
- 今お話ししたような比較的とがった施策を相模原はこれまでやってこなかったので、15歳以下の公共施設無料化は目玉になるかとは思うが、夏祭りの会場を回っていて、知っていますかとお聴きすると、知らないと言われることが多い。
- 市民にプッシュ型でお知らせしないと、情報を取りに行ける方は良いが、そうでない方もいらっしゃるので、私たちの取組をもっとプッシュ型でお知らせしなければならず、そのツールについては研究していきたい。
- 15歳以下の公共施設無料化は広報の9月15日号に掲載するが、広報紙は5割弱の人にしか届いていない。私が市長になった当時、市内約33万世帯の例えばプッシュ型の情報が取れない方には広報紙を郵送して、取れる方には電子にするという検討もした。また、広報紙は月1回発行にして、その代わりしっかり全戸配布していくという検討もした。
- 情報を伝えていくということについて、相模原市は良いことをやっていてもニュースになっていないこともあり、少しシャイと言うか、プッシュが弱いところがあるので、市民へプッシュ型で情報発信できることも検討していきたいと思う。是非良い施策があったら教えていただきたい。
◎緑区長
- 子育て世代真っ最中の皆様から様々なお話をお聞きし、区役所は地域の住民の皆様と行政が一緒になっていろいろなまちづくりをしているが、お子さんたちと区役所がどう関われるかということを考えていた。
- 例えば学生さんとお子さんの交流というお話もあったが、皆さんご案内のとおり新型コロナウイルスの関係で地域の行事が3年間できず、今4年振りに各地域でお祭りなどが行われていて、私もよく会場に行くが、お子さんたちが賑やかに喜んでいろいろなお祭りやイベントに参加していることが地域の活力に感じる。
- 先日旭小学校の授業にお邪魔して、子どもたちが相模原の魅力、橋本の魅力をどの様に盛り上げていくかというかということを話し合っている場に立ち会ったが、未来を作るためには子どもたちの発想が重要だと思った。
- 学生さんに関しては、今も区役所もいろいろな形で関わっている。例えば青根という中山間の地区に関わっていただいているが、こういった取組にお子さんも関わっていただくといいのかなと思い始めている。
- やはり元気な子どもがまちを明るくするという考えを持っているので、いかにいろいろな子どもたちに参加していただくかということを、皆様の意見を聞きながら考えていきたいと思う。
○相模湖まちづくりセンター主事
- 私は今年社会人1年目で、昨年職員の採用面接を受けるに当たって相模原市のことをいろいろと調べたつもりだったが、本日市民の皆様の意見を聞いて、自分が知らないことがたくさんあると気付くことができた。
- 私には子育て中の兄がおり、子育てに関する話を耳にしていたため元々興味はあったが、今回まちかど市長室に参加させていただき、子育て関連の部署で働きたい思いが強くなった。
- 現在は子育てに携わる部署ではないが、今後子育て関連の部署に配属になったら、相模原市についてより勉強していきたいと思う。
○学校給食課主事
- 私はまだ独身で子育てをしている訳ではないが、今配属になっているのが学校給食課で、給食の回数や、給食費の徴収を担当させていただいている。
- 市の職員という立場から申し上げると、第3子とか第4子がいらっしゃる方だと、給食費が小学校で1人当たり月額4,600円になり、計1万4,000円から1万8,000円位を一月でお支払いいただいているという状態なので、金銭的な負担はとても多いかなというところである。
- 子育てにはお金がかかるということで、医療費助成など、費用の支援があればいいなということが市民の立場としては考えられることではないかと思う。
- これから子育てをするに当たり相模原市を選ぶとすると、ホームぺージで児童手当や学校給食など特別なページがあって、確かにきちんと説明はされているが、子育てするであろうという立場では、これからどの位金銭的負担があるのか不安があると思う。
- やはり市の施策をまとめてほかの市はいくらで相模原市はいくらという、どの位の費用がかかって、どの位の金銭的な補助ができるのかというところをお知らせできればいいなと思う。
●参加者(1)
- 横浜市から相模原市に移住するに当たって、1つだけ困ったことがあった。それは、ホームページを見ても情報が少ないことである。確かに市の窓口の方はとても親切で一から十まで教えてくれるが、そこに出向けない方もいる。特に感じたのが、保育園の情報について相模原市には小さな冊子があるが、保育園の名前くらいしか書いていない。
- 横浜市には厚くて大きい冊子があり200円位で売っているが、とても細かく一目瞭然で市にどの様な保育園があるかというのが1冊でわかるようになっている。買うのが当たり前だと思っていて、買うだけの価値があるものとなっている。本当に細かく載っていて、区だけではなく全市共通で載っている。相模原市にはそういうものがないので、最初はすごく不便に感じた。
- 相模原市の場合は一々ホームページで検索しなければならないので、情報を探しきれず、保育園に入れた後で知る情報もある。今は市の広報で情報を集めているが、やはりホームページで全ての情報がわかるととてもありがたい。
- 休日一時保育事業のこともNHKのニュースで知ったが、近所で聞いても誰も知らなかった。インスタグラムなど若者が使うものでどんどん発信して写真をたくさん載せたりしていかないともったいないし、全然知らないこともあるので、是非そこをお願いしたい。
◎市長
- 職員は「ホームページを見てください。」といつも説明するが、皆さんの世代は見ることができても、見られない世代の方もいるのですよといつも言っている。1つのツールとしてホームページを見る時には、わかりやすくなければいけないが、市のホームページはかなりリニューアルした。
- 横浜市と比較されていたが、人口が5倍の横浜市ができて相模原市ができない訳はないはずで、早速こども・若者未来局の局長に明日お話を伝えておく。また、子育て世代で総務省から来ている大川副市長もいるので、話をしておきたい。
- 保育園を選ぶことはお子さんにとって大きなスタートとなるので、非常に気になると思う。入った後にこっちにすれば良かったということがないように、皆さんに情報をご覧いただくため、ホームページという1つのツールも活用していく。相模原市の冊子は来年度から変えられないかも知れないが、ご意見をいただいたので、横浜市を参考にしていきたい。不便だったというお声を教えていただいたのは大変ありがたい。
- 先ほどお話した休日一時保育事業の件で、3件くらい私のところにこれで相模原に移住を決めましたというメッセージをいただいた。NHKを見ていない方は知らないというお話があったが、相模原市は本当にもったいないと思う。
- 私もフェイスブックで発信はしている。一番単純な方法かも知れないが、スーパーなどと連携してポスターなどを貼らせていただくことで、お買い物のついでに情報を知っていただくこともできると思う。
- 市から情報を発信するホームページを1つのツールとして見やすくする。それと200円の横浜市の冊子も研究したい。いかに子育て世代の皆さんに情報を発信するか、届くかが大事だと思うので、またいろいろと教えていただきたい。
●参加者(5)
- 子どもの預かりは良い制度だと思うが、そこで働く方の環境を整備していただきたい。妻は保育士だが、優秀な保育士が辞めて横浜市に流れていくそうである。それは横浜市の労働環境が良いからで、調べたところ保育士の配置基準が相模原市と横浜市では全然違い、横浜市は少ない子どもに対して保育士も余裕があるし、いろいろなことができる。実際に家賃の補助も相模原市とは差があると聞いている。
- 相模原市では独身の保育士の方がギリギリで生活しているのが、横浜市に行くと保育にも余裕がある、時間も生活にも余裕ができるということで、どうしても優秀な保育士が流れていってしまうようである。
- 子どもを預ける受け皿を増やすのは良いと思うが、そこで働く環境整備を本当にお願いしたい。妻も毎日必死になっていて、夜帰るとバタンと転がってしまうほど大変な様子である。給料は貰っているが、ボランティアのような形で仕事をしている時もあるので、保育園によって違いはあると思うが、相模原市として全体のレベルを上げていただく必要があり、安心して預けられる状況にするというのが必要ではないかと思う。
- また、市の方から保育園に監査に来るとその資料づくりが非常に大変とのことである。
◎市長
- 奥様が保育士ということでよく状況をご存知だと思うが、今私たちも子どもを預けやすい環境を作るためには、保育士さんの働く環境の改善は大事だと思っている。
- 確かに相模原市も国の配置基準からは手厚い配置にはなっているが、保育士さん自身へのフォローアップがまだまだ弱いかなと思っている。国でも保育士さんの環境改善に力を入れているが、市独自の取組が競争になっている。相模原で学んだ学生の皆さんが市内で保育士として働いていただければ良いと思っているが、働く環境をしっかりしないと選ばれるまちにならないので、今後の大きな課題だと思っている。
- 都市部を抱えながらやっている相模原市は、町田市や厚木市よりも補助が低く、まだ改善されていないので、引き続き国にも改善を求めながら、保育の質を高めるために働く方の環境改善しっかりやっていきたいと思う。
- また、資料が多く入札などいろいろなところでかなりの手間を取ってしまっているというお話をいただいている。監査の件はこども・若者未来局に話をしてみる。
●参加者(3)
- インフルエンザの予防接種はコロナ禍で一度子どもの補助が出たと思うが、それを是非毎年継続してほしいと思う。相模原市内では1回4,500円位かかっていて、子どもは2回接種なので、大体1人当たり9,000円くらい掛かっている。大人は1回接種だが、八王子市は相模原市より相場が低く1回3,500円から3,800円位でできるそうで、わざわざ八王子まで行って接種しているような状況である。
- コロナ禍で子どもも一度無料になったと思うが、是非無償化とは言わないが、多少の補助はお願いしたいと思う。
- 私の友人でつくば市に教育的移住をした人が何人かいる。話を聞くと小学校では電子黒板が普通になっており、授業についてもコロナ禍でも全てリモートで停止することなくやっていたそうで、非常に格差を感じている。子育て世代では公教育のレベルの高さを求めて移住をするご家庭が非常に多いので、相模原でもその世代に向けて小学校、中学校の教育の充実をお願いしたいと思う。
○緑区長
- インフルエンザのワクチンなど子育て世代にはお困りごとがいろいろとあると思う。区役所は皆様の身近な窓口でもあるので、そういったお困りごとを区役所に言っていただき、本庁の所管課につなげて要望に沿えるような形を築き上げていきたい。各まちづくりセンターには地域政策担当という職員がおり、いろいろな部署をつなぐ機能も持っているので、お話をいただければ対応していきたい。
○学校給食課主事
- 電子黒板ではないが、各教室に大型テレビが設置され、1人1台のタブレットPCとともに数多く活用されている。市全体のことを把握できている訳ではないが、担当業務の面から学校に来ていないお子さんがいらっしゃる状況は承知している。タブレットPCなどを活用して課題のやり取り等も行われており、学校に来られなくても教育を受けられるという対応が取られていると思う。
◎市長
- インフルエンザのワクチンについては、高齢者の方の無料化があったと思うが、子どもについては確認をする。
- ワクチン接種については、自由診療のため診療価格も違うと思うが、医師会にもう少し安くというお願いはできても最終的にどうなるかはわからない。しかし、実際に橋本にお住まいの方が八王子に行かれるということなので、地域間格差が出ないようにしなければならないと思っている。
- 相模原に市立病院はないが、三次救急の北里大学病院や二次救急の医療機関、更にクリニックを中心とした医師会とも非常に連携ができている。各医療機関で接種の値段が違うということは自由診療の特徴と思うが、確かにこちらの市では3,800円でこちらは4,500円というのは1つの課題だと思うので、そこは議論していく。
- つくば市にはJAXAがあったりするので、非常にICTやAIなどに力を入れているというお話を聞いている。相模原市も電子図書や電子黒板などの取組を一つ一つやっていきたいと思う。学校図書はこれまで予算が少なく、新書が少ない状況だった。2年ほど前に約1億円の予算を付けたところ、学校図書が充実したということで国会の議論でも取り上げられた。
- 今後は文化・芸術に関する予算も高め、図書館の新書ももっと導入していきたいと思っている。電子図書なども図書館で始まったが、更に充実を図っていきたいと思っている。
- 是非つくば市など先進的な自治体のお話も教えていただきたいと思う。教育委員会にも伝えて調べてまいりたい。ありがとうございました。
●参加者(2)
- 子どもたちの情報の教育について伺いたい。クロームブックが1人1台配布されていて、相模原市は非常に頑張っているが、運用の部分は現場に任せきりなのかなと思う。例えばうちの子は小学校1年生だが、クロームブックを小さいランドセルに入れて毎日持って帰って来ていて大変だと思っている。
- 昨日中学1年生の子どもと相模原の魅力をアピールするという宿題を一緒にやっていて、記事をいろいろと調べたところ、教材はすごく良くできているが、ウェブでの調べ方は一切教わっておらず、結局どう調べたら良いのか分からなかった。
- 先ほどホームページの話もあったが、今回ホームページをいろいろと見させていただいて、情報集約という面ではすごく充実していて分かるようになっていた。ただ、どう使ったら良いのか、どう使ってほしいのかということが見えず、例えば、情報は一杯あるのにそこに生き生きと住んでいる人の姿は見えないということがあった。
- 例えば市外から転入してきた方にフォーカスして、相模原市に転入しました、保育園はこういう形で調べて入って、こういうところが良いですよとか、また予防接種の話しだったらこう調べられるとか、人をイメージしたようなアピールができるともっと良くなるかなと思った。
○緑区長
- 区役所もSNSやホームページで情報を発信しているが、私の感覚ではただ単に発信しているものが多いのではないかと思っており、受け手の方がどう活用するのかというステップに今の我々は考えが至っていないのではないかと思っている。
- 区役所が考える緑区の魅力などについては、まだまだ発信が不十分で、我々市の職員だけで考えるものもあるが、市民の皆さんや学生さんの知恵も借りながら、いろいろな事例なども参考にして少しずつ見直していかなければならないと思う。
◎市長
- 情報教育ということでクロームブックをご活用いただき感謝申し上げる。
- 昨日のジュニアハイスクール議会で、旭中の1年生からクロームブックの使用について地域間格差があるという話があった。せっかく持っているのだから学校によって持ち帰るか持ち帰らないかの違いがあることは良くないなと思った。
- ジュニアハイスクール議会が終わった後で、タブレットPCをなぜ持ち帰らせないのか確認したところ、Wi-Fiがないお家もあるからモバイルルーターをお貸しする予算も取ってあり、持ち帰ることはできるという話があった。しかし、実際にやっていないのは学校の判断なのかも知れないが、学校によって運用の違いがあってはいけないし、いろいろな情報ツールとして使えると思う。
- 中学校給食の全員喫食を決めたのは、クロームブックを使って中学生に小学校のように温かい給食を食べたいかと聞いたところ、約80パーセント位の人が食べたいという答えがあったので、これはやらなければならないと思ったためである。クロームブックは使い方によっては非常に良いツールになっている。家庭的なご事情でWi-Fiがないような場合は、ルーターをお持ち帰りいただくような仕組みも作っているので、そこはしっかりと教育委員会と議論していく。
●参加者(4)
- 「子育てするなら相模原」ということをやっていこうとしても、情報を知らなければ意味がなく、ホームページを新設しても、そこに行かないと分からないということでは意味がないと思っている。
- 垂れ流しは良くなくて、みんながよく行くスーパーの掲示板の活用も1つの方法である。極端な話をすると、家でリモートワークをしていて、昼や夕方の情報番組に館山と熱海と流山が多く出てくる。番組で取り上げられることで人が多く入ってくる。お金はかかるかもしれないが、それだけの価値があると思う。
- 町田や小田原、柏なども出てくるが、どう発信するかだと思う。来年8月から高校生以下の小児医療費を無償化しますというのも東京都の方が知ったら相模原に来ると思う。
◎市長
- 私も昼に少し時間があると情報番組を見ているので、おっしゃることはよくわかる。実際に私も市長になって気付いたのは、他市は結構番組の枠を買っているが、相模原市はその予算がないので、総合メディア戦略推進課を作り、この4年間を振り返ってみると、かなり新聞やテレビに取り上げられることが増えてきているとは思う。
- 観光・シティプロモーション課と広聴広報課と総合メディア戦略推進課が三位一体になって、いろいろな施策を打っており、かなり相模原を取り上げていただいている。
- 例えば私が市長になってすぐの時に市内で昼にひったくり事件があったが、その日の夕方になっても庁内で情報共有ができていなかったので、今は相模原の良いニュースも悪いニュースも含めて部長級以上で情報共有をしている。
- 今、1週間くらい相模原のキーワードで録画をしていて、意識するとだいぶ取り上げられてはいるが、なかなか枠を買えない部分もあるので、そこは私たちも営業努力をしており、最近もBSのキャンプ番組の特集で取り上げられている。
- シティプロモーションを進めるために、例えば元F1レーサーの片山右京さんは、終身名誉観光親善大使になっていただいている。青山学院大学の長距離の原監督には相模原スポーツ宣伝大臣になっていただき、いろいろと発言していただいている。昨日もジュニアハイスクール議会で有名人にSNSでもっと発信してもらえれば世界からお客さんが来るのではないかといった提案をいただいている。
- 私たちも「さがみはらみんなのシビックプライド条例」を作って、相模原市に対する誇りや共感、愛情を育みながら、自らまちづくりに参加していきましょうということを進めている。
- 私が市長になろうと思ったきっかけも、シビックプライドランキングというものが151自治体でランキングされていて、相模原市が当時149位で、せっかく良い市なのに知られていないということだった。今(最新版は2021年に発表)シビックプライドランキングは76位で、真ん中位まで来た。
- どこから来たのと聞かれて、皆さんなら相模原から来ましたと言っていただけると思うが、人によっては町田から来たとか、横浜から来たとか、相模原と言いづらいとおっしゃる方もいる。相模原で生活している皆さんが、私は相模原で子育てしています、相模原で起業しています、相模原で私は勉強していますといろいろな人たちに相模原に誇りを持っていただけるようなまちづくりをしていきたいと思っている。
- 例えば相模原にはラーメンがおいしいところがたくさんあるので、「ラーメン食べるなら相模原」といったことなど一つ一つを市民の皆さんがSNSなどで発信していただけると、それを拾ってくれる方が来てくれるかも知れない。72万市民が発信力を持っていただけると変わっていくと思っているので、皆さんと一緒にそのような取組を進めていきたい。
●参加者(2)
- 相模原市の魅力は公園だと思っており、市の駐車場は無料だと思うが、県立の相模原公園は土日が有料になっている。行財政構造改革を進める中でも、駐車場については今後も無料で続けていただきたいというところをお願いしたいと思う。
- 鹿沼公園ではゴーカートがレンタルできたり、城山の方にも自然がいっぱいの公園があり、そういった魅力がある場所が気軽に利用できるようにということをお伺いしたい。
○緑区長
- 子どもの遊び場ということは、私もいろいろな方に言われている。子どもの頃は緑区内に住んでいて野球などいろいろなことができる場所があったが、今は相模湖や藤野の方からもよく子どもの遊び場がないということを聞いている。子どもたちが気軽にボール遊びができる場所が身近にないということは、非常に重要な課題だと思う。
- しかし、公園を整備するとなると予算的な制約はあるが、例えば既存の広場などを活用して、もっと子どもたちが遊べる場所が作れないかということは、地域の皆様の声を聴きながら取り組んでいかなければならないことだと思っている。
○学校給食課主事
- 私は南区出身で子どもの頃は公園によく行っていて、都内には大きい公園がないので、非常に住みやすいまちだと思っている。しかし、総合的に見て自然や公園が一杯あるところを広報できていないことが課題だと思っている。
- 大学の友人にもそういったところを広めたり、今後の市の子ども施策として広報を効果的にできればと思う。
●参加者(2)
- 相模原麻溝公園はふれあい動物広場があるが、充実したアスレチックもあって、なかなか無料でそういったことができる場所がないので、是非そういったことを進めてほしい。
◎市長
- 相模原麻溝公園のアスレチックはリニューアルしている。市内で一番多くの方に来ていただいているのが相模原麻溝公園で、年間約140万人に利用いただいており、スリーオンスリーのバスケットゴールを2基増設したりしている。
- 子どもの施策としては、相模原スポーツ・レクリエーションパークを来年の4月に全面供用開始するが、今は人工芝の野球場を作っており、ここもバスケットゴールを2基から5基にしたり、相模原麻溝公園にはスケートボードの初心者から楽しめるものを作ったりしている。小山公園ニュースポーツ広場も、令和7年に完全リニューアルしようと検討している。
- 公園は市内に約600あるので、リニューアルを更に進めていきたい。遊具をリニューアルした公園の情報は公園課から全てもらっているので、なるべく見に行こうと思っている。
- 駐車場に関してはいろいろと課題もあり、例えば鹿沼公園など駅前にあると無料なので公園利用者以外の方が長時間車を置いてしまうようなことがあるが、今は抑制することが難しいので、そういった意味で有料化について庁内で議論している。しかし、県立相模原公園は休日に有料化しているが、相模原麻溝公園は年中無料だから良いという声もたくさん聞いており、今後どの様に整合性を取っていくかは課題があるということをご承知おきいただきたい。
閉会
○緑区長あいさつ
- 子育て世代の皆様から子育てに関する様々なご意見や課題などをお伺いすることができた。皆様の中では、行政というのは縦割り感が強いと思っていらっしゃると思うが、子育ては特に行政の様々な分野にまたがる課題であるということが今日改めてわかった。
- 区役所としては、市民の皆様方の身近な窓口として、各分野にまたがることをコーディネートする職員がいると、皆様方も相談しやすかったりすると思う。担当がまたがる分野をつなぐことということが重要なので、引き続き区役所は皆様方の身近な頼れる相談窓口となっていきたい。
- 今回、こうしたお話を聞かせていただいたのは大変有意義だった。今後も市民の皆様方の生の声を聴くことは大事だと思っている。これは区役所の職員にも言えることでもあり、市民の皆様方の身近な課題を聞いて、それをどの様に解決していくのかということを皆様と一緒に考えていくことが重要だと思うので、今後もそのように努めてまいりたい。本日はありがとうございました。
◎市長あいさつ
- ただ今緑区長から話があったとおり、皆様の声は貴重なご意見だと受け止めている。今日は後ろでしっかりと発言等々を録っている。皆様からいただいた声をしっかりと形にできるように、取り組ませていただきたいと思う。
- 私は2期目となり、職員に待つ市政ではなく市民に寄り添った対応ができるような、出向く市政に変えていこうと話をしている。教職員を含めて約8,000人、更に会計年度任用職員を合わせると約1万5,000人と多くの職員が市に携わっている。一人一人の職員が自信を持って活動してほしいと思っている。
- 職員には出来ない理由ではなくどうやったらできるのかを考えてほしいと言っている。どうやったらできるか、ということはチャレンジしないとできない。新しいことにチャレンジすれば失敗もする。しかし、その失敗が成功のもとであると言っている。もちろん失敗しない方が良いが、一生懸命頑張ってした失敗は、必ず次の力になる。責任は取るのでどんどんチャレンジしていこうと言っている。
- また、お話をいただいたように行政は横串が弱い。どうしても担当の課や局で受け止めて、横の展開、行政の中での情報の共有ができていないと思っている。私は市長として4年間市内を歩いてきて、高齢者を始めとする皆さんの移動手段について、いろいろな地域で非常にお話をいただく。中山間地域でも、相模川沿いも境川沿いでもコミュニティバスを作ってほしいなどと言われる。
- 私も市長になるまで知らなかったが、コミュニティバスは行政ではなく、地域から上げていただいて計画を作ることになっている。様々な地域でお話をいただくが、まだまだ私たちもコミュニティバスの在り方を市民の皆様に発信できていないと感じている。
- 移動手段は都市建設局の交通政策課が担当していて、1課で考えてもなかなか妙案は出てこない。例えば中山間地域では教育委員会のスクールバスを活用したらどうかとか、津久井の健康福祉号という福祉バスも使うことができるのではないかというご意見を市民の皆様からいただいている。こういったご意見も受け止め、いわゆる横串を刺せる行政にならなければいけないと職員に話をしている。
- 今日は子育て世代から20歳位のお子様がいる方からもお話をいただいた。私たちも横串を刺して、今日出席している緑区役所や教育委員会だけで共有するのではなく、こども・若者未来局や環境経済局など、いろいろな所に今日のお話を伝え、形にすることを職員に考えてもらいたいと思う。
- 皆さんが生活していてわくわくできるようなまちづくりをしていきたいと思っている。行政には弱点もあるが、そこは横串を刺して取り組むようにするので、相模原市に対して是非皆さんの目線で気付いたことを遠慮なく連絡をいただきたい。わたしの提案という市長への手紙もある。
- 皆さんからこんなイベントをやっているので来てくださいと言われれば、大きなイベントだけではなく少人数の会にも足を運んでいる。副市長も区長もおり、いろいろ行こうと思っているので、是非連絡をいただきたい。
- しっかりと皆さんの声を形にできるようこれからも取り組んで行くが、冒頭に申し上げたとおり行政だけでは、わくわくする相模原は実現できない。
- 皆さんにラーメンやダムカレー、公園の良い場所などについてSNSで発信いただくだけでも、市政に参加してシティプロモーションしてもらっていることになり、シビックプライドの向上につながっていく。市民の皆さんが一緒に参加していただき、是非そういったお力添えをいただければと思う。
- これからも皆さんと一緒にわくわくする相模原を作り上げていくことをお約束申し上げて、本日のお礼のご挨拶に代えさせていただく。今日は本当にありがとうございました。
主な意見、提案と回答
1 大学生と小学生が交流できるような事業やイベントなどを企画してほしい。大学生のお兄さんお姉さんに勉強を教えてもらったり、一緒に遊んでもらったりとかそういう場所やイベントを市の方で計画してくれたらうれしい。
学生の力にはこれからも頼らなければいけないし、しっかり力を合わせてやっていきたい。市内の大学とは包括連携協定をたくさん締結している中で、大学生が子どもたちと関わる機会も大事だと思っている。大学生とお子さん達が接する機会を作っていきたいと思う。
2 子どもの医療費助成について、容器代というのは助成対象となっておらず、金額的には少ないが、現金を持って行かないといけないのは結構負担になったりするので、その点は助成の対象にしていただければと思う。
担当に伝え、助成にこの容器代が入るかどうかも議論していきたいと思う。
3 現在は第1子が6歳以下で3人が保育園に在籍している状態なら第3子は無償だと思うが、1人でも小学生に上がってしまうと保育料がかかってしまう。第3子は無償化してもらうと大変ありがたい。
第3子無償化実現にはかなり予算がかかり、財源が確保できるかまだ見極めできないが、意識してやっていこうと思う。今日いただいた貴重なご意見を受け止めたい。
4 教育的な充実度は町田、八王子と比べると、ちょっと落ちてしまうかなということをすごく実感しているところなので、その辺をお願いしたいと思う。
町田市と八王子市と比較は大事であり、私たちも意識している。
5 もっと子育てに関心のある人を引き込んで、ショッピングセンターなどいろいろな所に掲示をすれば全世代からブラッシュアップされる施策が出来上がってくるのではないかと思っている。
スーパーなどとの連携も進めて、全世代が理解いただけるような施策を考えていきたいと思う。
6 相模原市に目玉の子育て施策というものがあると対外的にアピールしやすいのではないかと思う。
今年の15歳以下の公共施設無料化も目玉ではあるが、休日一時保育事業は来年4月の橋本、10月の相模大野の開始に向けて検討をしている。また、小児医療費助成の拡充は来年8月、中学校給食の全員喫食は令和8年の開始に向けて検討している。
7 保育園入園の申請に関して、相模原市はなぜネットで申請できないのか。
DXを推進する中で早速改善を含めて検討したい。
8 子どもの預かりは良い制度だと思うが、そこで働く方の環境を整備していただきたい。
相模原市も国の配置基準からは手厚い配置にはなっているが、保育士さん自身へのフォローアップがまだまだ弱いかなと思っている。国でも保育士さんの環境改善に力を入れているが、市独自の取組が競争になっている。
引き続き国にも改善を求めながら、保育の質を高めるために働く方の環境改善しっかりやっていきたいと思う。
9 インフルエンザの予防接種はコロナ禍で子どもも一度無料になったと思うが、是非無償化とは言わないが、多少の補助はお願いしたいと思う。
インフルエンザのワクチンについては、高齢者の方の無料化があったと思うが、子どもについては確認をする。
ワクチン接種については、自由診療のため診療価格も違うと思うが、地域間格差が出ないようにしなければならないと思っている。
10 子育て世代では公教育のレベルの高さを求めて移住をするご家庭が非常に多いので、相模原でもその世代に向けて小学校、中学校の教育の充実をお願いしたいと思う。
相模原市も電子図書や電子黒板などの取組を一つ一つやっていきたいと思う。学校図書は2年ほど前に約1億円の予算を付けたところ、充実したということで国会の議論でも取り上げられた。今後は文化・芸術に関する予算も高め、更に充実を図っていきたいと思っている。
11 今回ホームページをいろいろと見させていただいて、どう使ってほしいのかということが見えず、例えば、情報は一杯あるのにそこに生き生きと住んでいる人の姿は見えないということがあった。例えば市外から転入してきた方にフォーカスして、人をイメージしたようなアピールができるともっと良くなるかなと思った。
市民の皆さんや学生さんの知恵も借りながら、いろいろな事例なども参考にして少しずつ見直していかなければならないと思う。
12 「子育てするなら相模原」ということをやっていこうとしても、情報を知らなければ意味がなく、どう発信するかだと思う。
72万市民が発信力を持っていただけると変わっていくと思っているので、皆さんと一緒にそのような取組を進めていきたい。
13 相模原市の魅力は公園だと思っており、行財政構造改革を進める中でも、駐車場については今後も無料で続けていただきたいというところをお願いしたいと思う。
駐車場に関してはいろいろと課題もあり、今後どの様に整合性を取っていくかは課題があるということをご承知置きいただきたい。
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