令和3・4年度 第7回 タウンミーティング「まちかど市長室」開催結果(報告)
- 実施日:令和4年5月14日(土曜日)午後3時30分から5時10分まで
- 会場:中央公民館 1階 大会議室
- 参加者:公募による市民12名
- 傍聴者:0名
- テーマ:相模原市行財政構造改革プランについて
市長からの説明(行財政構造改革プラン策定の背景や目的等)
- タウンミーティング「まちかど市長室」に参加いただき感謝申し上げるとともに、皆さんからの忌憚のないご意見をお伺いし、対話をしながら、今後の市政運営に活かしてまいりたい。
- この3年間、市長として相模原市の行政に携わり、実務経験を重ねてきた中で感じたのは、市長になる前に外から見ていた相模原市と、市長になってから実際に目の当たりにした相模原市では、残念ながら、大きな違いがあったことである。
- 例えば、本市には多くの大型事業があるものの、これまで財政面での中長期的な見通しが甘く、財源の裏付けのない事業計画をいくつも抱え込んでいた状況であった。
- そのような背景の中で、改めて令和3年度から9年度までの7年間の長期財政収支を試算したところ、累計で約816億円の歳出超過が見込まれるという推計結果となった。
- また、本市の経常収支比率(市税などの経常的に入ってくるお金を、扶助費などの固定的・義務的な経費に充てる割合)は、令和元年度99.8%、令和2年度98.2%となっており、これを家庭に例えると、毎月の給料のほぼ全額を食費、光熱費、ローン返済等の固定的な経費に使っていて、自由にやりたいことや新しいことに使えるお金がほとんどないことを示している。
- この比率をもっと下げて、自由な財源をしっかり確保し、市民の皆さんとの対話の中で生まれてくる、希望や要望に充てられるようにしなければならない。
- 市の貯金とも言える「財政調整基金」は、平成25年度は約133億円であったが、令和元年度には約68億円に半減しており、令和3年度決算では約147億円まで一時的に回復する見込みであるが、将来的な多くの財政出動にも対応できるよう、しっかりと確保しておく必要がある。
- そうした状況を看過せず、未来の子どもたちや孫の世代に誇れる相模原を創っていきたいという思いから、昨年4月には全国初の「シビックプライド条例」の制定やSDGsの推進に取り組んできたが、これらの取組の理念と同じく、持続可能で、誰一人取り残さないまちづくりをしていかなければならないという考えのもと、昨年4月に行財政構造改革プランを策定した。
- 改革と言うと暗いイメージになりがちだが、今回の取組は、職員の体質も含め行財政の構造を抜本的に改革していくことであり、その真の目的は、持続可能な行財政基盤を築くことにある。
- 厳しい取組ではあるが、市民の皆さんとともに乗り越え、その先にある、私たちが描いている相模原市を創り、「子育てするなら相模原」、「学ぶなら相模原」、「起業するなら相模原」、「第二、第三の人生を楽しむなら相模原」というように、多くの皆さんが相模原市を選んでいただき、そして次世代を担う子どもたちが笑顔で暮らせるまちを目指して、この行財政構造改革を成し遂げてまいりたい。
- 市長として、72万市民の皆さんの安全・安心を第一に考え、20年後、30年後に、行財政構造改革をやってよかったと思っていただけるよう、尽力していく決意である。
- 今後も、市民の皆さんと膝を突き合わせて対話をしながら、様々な方策を考えて発信していきたいので、ご理解とご協力をお願い申し上げる。
意見交換の主な内容
●:参加者の発言 ◎:市長の発言 〇:局区部長の発言
- ●参加者(1)
- 行財政構造改革プランに関して、青少年学習センターとさがみはら国際交流ラウンジとの複合化が少し気になっている。
- センターでは、大学生向けの食料支援などをやっていて、自分自身も身近な場所になっている。
- 大学生が集まってくる場所であり、そこを中心に孤立している大学生のコミュニティの場として大事になってくるかと思うが、今後どうなっていくのかを伺いたい。
- 〇総合政策・少子化対策担当部長
- 淵野辺駅南口周辺には、市立図書館や大野北まちづくりセンター・公民館などの公共施設が点在しており、市ではそれらの再編について検討を進めている。
- 集約化や複合化することを検討している中で、その1つとして青少年学習センターもあり、引き続き、皆さんのご意見をいただきながら、検討を進めていきたい。
- ◎市長
- 誰1人取り残さない相模原として、食材支援を続けたいと思っており、その中で学生が孤立化しないようにすることが大事なポイントであると思っている。
- 淵野辺駅南口周辺にある公共施設の再編・再整備を検討しているが、ここでワークショップも熟度を増しており、だいぶ方向性が見えてきた。
- そろそろ市としても再編の方向性を示したいと思っているところであるので、どのようなまちにしたいかという意見があれば、またお伺いしたい。
- ●参加者(2)
- 光が丘連絡所が廃止されたが、閉鎖後の対応にタイムラグがあり勿体なく、市民の財産でもあるので、どのように活用するかを真剣に考えていただきたい。
- 行財政構造改革を市民に説明したい意欲はわかるが、廃止や経費削減に関する内容で、ハード面での取組でしか見えず、少し残念に思った。
- 私たちは、住民として、地域をどのように活性化させて、住んでいる方の健康寿命を延ばそうかと、活気のある取組を一生懸命に考えている。
- そのための皆が寄り合う場所とか、来たくなるような所を作っていきたいと思っているので、ぜひとも再活用についてご検討願いたい。
- 〇市民局長
- 連絡所の廃止に当たり、昨年11月にオープンハウスを行った際に、公民館の貸室や地区社協の事務室として使えないかなどの意見をいただいた。
- 現在、検討しているところであり、地域の皆さんにはお待たせして申し訳ないが、早急に進めさせていただきたい。
- 〇財政局長
- 行財政構造改革プランの目的は、「潤いと活力に満ち 笑顔と希望があふれるまち さがみはら」という、本市の将来像を実現することにある。
- しかしながら、概要版資料では、改革の取組における削減のことが目立っているので、そうした真の目的をご理解いただけるよう、資料の見直し等を検討したい。
- ◎市長
- ご指摘いただいたように、市の財産は全て市民の財産であるので、その視点を持ってこれからも臨んでいきたい。
- 連絡所に関しては、廃止する前に方向性を示すべきだったと思っており、その点は反省している。
- 5カ所の連絡所の廃止に関しては、各地域の皆さんのご要望を集約しているので、地域の皆さんになるべく寄り添える形で、地域利用できるようにしていきたい。
- 資料については、市として真に伝えたいことを、皆さんにご理解いただけるように、改訂させていただきたい。
- ●参加者(3)
- 地域に対する補助金等は、令和3年度は市の予算編成でのマイナス19パーセントシーリングで減額されたが、本年度は令和2年度並に戻していただいた。
- 予算の使い道として、本来、市がやらなければならないものには、しっかりと充ててもらいたい。
- 痛み分けとして、議員報酬の削減や議員定数の削減も必要なのではないかと思う。
- 以前、市長は公用車の必要性についての考え方を述べていたが、その後はいかがか。
- 〇財政局長
- 昨年度は全体的なシーリングを行った中で、各部局が工夫しながら予算案を作成して、実際の事業活動や予算執行をしていた。
- 財政調整基金も、令和3年度末には戻している部分もあるが、一時的なものと捉えているので、余った予算を使い切るという繰り返しにならないように抑制している。
- 今後、行財政構造改革プランに基づき、予算は絞れるところは絞りつつ、市が重点的に取り組まなければならないものには、積極的に財源を投入していく。
- 職員の給料・手当などの人件費も、プランの中でも示しており、全体的な取組の状況も踏まえ、見直しを進めていく。
- ◎市長
- 財政調整基金は、令和3年度の決算見込額で約147億円となるが、例えば、麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業や学校給食の完全喫食化などを始めると、数百億円単位の財源が必要となるので、それをすぐに使えないという状況もある。
- 経常収支比率も、令和元年度は99.8パーセント、令和2年度は98.2パーセントとなっており、この数値を政令指定都市の平均並みになるようにしたい。
- 公用車の件について、流山市長が自転車で通っているのを見て、自分もやってみようかと思ったが、市域が広く、アップダウンも多い中での移動が多いことから、現在も使用している。
- 公用車の在り方に関しても、庁内で議論しており、引き続き、継続していきたい。
- ●参加者(3)
- 市民の目に見えるような改革を進めてほしい。
- ◎市長
- 秘書課の改革にはかなり取り組んでおり、これまでレタックス等で祝電や弔電などを出していたが、これを郵送や持参に変えた。
- 市表彰でも、1人1万5千円の銀杯を用意し、パーティーも実施していたものから、相模原市の特産品を4千円程度のセットにし、かつ3千円の湯呑茶碗に変え、パーティーを止めて、赤飯を持ち帰っていただいている。
- ●参加者(4)
- 体を動かせる場所がなく、青葉小学校の廃止後、体育館はそのような施設として確保してもらいたいという意見があるので、考えていただきたい。
- 連絡所の廃止後、今まで何もやっていないという意見が相当あるが、できれば地区社協に貸してほしい。
- 〇財政局長
- 青葉小の跡地利用については、ワーキングや連絡調整会議でまとめつつあり、光が丘地区と合同でご協力をいただいている中で、基本構想を作っているところである。
- そこの跡地利用だけでなく、陽光園なども含めた地域全体の中での、地域の活性化を検討しており、議会へ説明する準備を進めている段階である。
- 市全体としては、公共施設マネジメント推進プランのアクションプログラムを作っているところで、津久井の総合事務所周辺の施設の再整備とともに、リーディングプロジェクトとして検討を進めている。
- 本来は閉鎖と並行して進めていくべきだが、連絡所廃止後の活用については、皆さんの意見をいただきながら進めていきたい。
- ◎市長
- 青葉小の跡地に関して、方向性の最終的な検討結果の報告は受けていないが、いただいたご意見もしっかり踏まえたい。
- 陽光園や陽光台保育園の移設を検討しており、共生社会の1つの場所として、今後、市民理解が進めばいいと思っている。
- 青葉小学校の跡地利用は、地域の皆さんに長年親しまれてきた学校でもあるので、どのような活用方法がいいのか、皆さんからの意見を伺ってまいりたい。
- 連絡所廃止後の対応に関し、スピード感がないことはお詫びしなければならないが、光が丘地区社協は手狭であると伺っているので、いただいたご意見を踏まえて、スピード感をもって、方向性を示していきたい。
- ●参加者(5)
- 銀河アリーナは、夏はプール、冬はスケート場として運営しているが、その切り替えにはお金がかかるので、スケート場に特化するのが良いのでは。
- プールは北公園や鵜野森にもあるので、わざわざ銀河アリーナにプールは要らないのではないか。
- 〇市民局長
- 銀河アリーナは、プールでの使用はすでに廃止していて、平成31年度以降アイススケート場のみで運営している。
- プランでは廃止を含めた検討を行うこととしているが、皆さんの意見を伺うことが必要であると考え、アンケート調査を行ったところ、「必要である」と答えた方は49.3パーセント、「必要でない」と答えた方は24.9パーセントであり、今後、こうした調査結果を踏まえた検討を進めていく。
- ◎市長
- 基礎自治体がスケート場を持つことは稀なケースで、裏を返せば、銀河アリーナは、本市の特色の1つであるとも言える。
- 残してほしいと思っている方が約6割おり、そのことは、市民の大きな意向であるので、民間の活力も含め、存続させるか否かを議論し、本年度中に具体的な方向性を決めたいと考えている。
- ●参加者(6)
- 職員の意識改革に興味があるが、改革プランに掲げられている職員の改善提案は、重いものである。
- ちょっとした身近なアイディアを職員提案として出すことが習慣になると、そのこと自体が面白くなってくる。
- 提案の結果が査定のプラスになれば、職員にとって張り合いとなり、「市がこんな風に変わったらいいな。」と思うようになることにもつながるので、ぜひ、そのような仕組みを検討してほしい。
- 〇市長公室長
- 行財政構造改革を進めるに当たり、職員の意識改革は重要であり、それによって市民の皆さんへの還元がスムーズにできると思っている。
- 現在の改善提案は、実際の改善につなげるための仕組みにして取り組んでおり、改革プランを策定する時も、職員から様々な改善の提案を出してもらった。
- 引き続き、職員からの改善提案、併せて市民の皆さんからの改善提案もいただきながら、取り組んでいきたい。
- ◎市長
- 意識改革は大事な点であると思っている。
- 職員は真面目に仕事に取り組むが、1点足りないと感じているのは、チャレンジ力がないことである。
- 前例踏襲型なので、時代に応じて適切に変わっていく必要があると、常々言っており、失敗してでもチャレンジをしてほしいと話している。
- 行財政構造改革に関して多くの職員提案が上がってきたが、その中から今できる改革を一つひとつ実行し、自らの提案が生かされるという機運を高めていきたい。
- また、麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業第三者委員会からも指摘を受けたが、組織の風土や体質も改善しなければならないと思っている。
- 職員のモチベーション向上のために、部下も上司を評価する双方向評価や係長クラスになるための試験制度の導入を進めるなど、新しい方向性を打ち出していきたい。
- 全ての職員が、いきいきと誇りをもって仕事ができる職場環境を作り、30年、40年働いた時に、相模原市の職員として働けて良かったと思えるようにしたい。
- ●参加者(7)
- 相模原市に愛着や誇りをもてるようにとあるが、そうしたものは、個人の心が生み出すもので、誰かが意図的に作るものではないと思う。
- あくまでも、これは相模原市に住んだ人がどう思うかという結論があって、目的にするのは難しいのではないかと思う。
- 愛着を生み出すものは、買い物や食事など気軽に近所に足りるものがあるという日々の生活の積み重ねであり、それが最終的に誇りに結びついていけばいいのではないかと思っている。
- 姿勢としては、経済的な活性のまちづくりに資するものを、選択と集中していかなければという思いである。
- 〇SDGs・シビックプライド推進担当部長
- 昨年4月1日に「さがみはらみんなのシビックプライド条例」を施行した中で、市への愛着や誇り、自らがまちづくりに関わっていこうという機運が醸成されるよう取り組んでいる。
- 誇りや愛着の醸成は押し付けではなく、自然に芽生えるものと思っている一方で、そうした気持ちを抱いていただくためにも、市の魅力をもっと知っていただくことが必要だと考えている。
- ◎市長
- ご意見はよく耳にするところであるが、読売広告社の2018年のシビックプライドランキングでは、相模原市民の市への愛着度は151市中149位であった。
- 各区にはそれぞれ特色や魅力があるが、南区の方が緑区のことを知らない、逆に緑区の方も南区のことを知らないということがある。
- 例えば、温泉というと箱根や湯河原、熱海に行ってしまうが、緑区にはやまなみ温泉やいやしの湯というような温泉がある。
- 各区にお住まいの方が、お互いの魅力を知り合い、共有することで、相模原市に対する愛着は更に高まるものと思っている。
- ●参加者(8)
- 行財政構造改革は大事だと考えており、改めるところは改め、見直すところは徹底的に見直し、新しい相模原の方向性を明確に示すようにしていただきたい。
- 市長がお話しされたように、「ここに住んでいてよかった。」と誇りに思えるような相模原市にしていただきたいと思っている。
- そのためには、人に選ばれ、企業からも選ばれるような施策が展開されるべきと思っており、例えばJAXAもあるので、宇宙関連産業が集積して発展するような、わくわくするまちになればいいと思う。
- 相模原市からは、まだ宇宙飛行士は出ていないし、ぜひJAXAがあるという地の利を生かして、魅力を高めるものにしていってほしい。
- 〇総合政策・少子化対策担当部長
- 市では、この行財政構造改革プランの取組と同時並行で、総合計画に基づいて、様々な施策に取り組んでいる。
- 総合計画で47の施策を掲げている中で、3つの重点的なテーマとして、少子化対策、中山間地域対策、雇用促進対策を取り上げ、全庁的に進めているところである。
- お話しいただいたような、人や企業に選ばれるまちを目指し、全庁で議論しながら取組を進めていきたい。
- ◎市長
- 行財政構造改革については、近隣の市長からは、1期目から取り組まなくてもよいのではというご意見もいただいたが、このままでは先々立ち行かなくなるという思いの中で、厳しいチャレンジをしている。
- 何かを止めるようなことが先行されがちだが、大切なのは、ご意見のとおり、改革の先にあるものを、市民の皆さんに示していかなければならないことと考えている。
- 時代に合った対応をしていかなければならないと思っているので、縮小均衡型ではなく、しっかりと改革の先にあるものを打ち出していきたい。
- JAXAがあることは本市にとっての誇りの1つであるので、しっかりと連携し、宇宙に1番近いまちとして、宇宙科学技術に特化したような施策も出していきたい。
- 本市に対し、中小から大手まで多くの企業が進出意向をもっているものの、種地がないことが実態であるので、麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業、相模総合補給廠の跡地や橋本のまちづくりなどで種地を作り、企業誘致に取り組み、そうした中で、引き続き、宇宙産業やロボット産業も意識していきたい。
- ●参加者(9)
- 稼げる相模原市にするためには、稼げる会社を持ってこなければ税金は落ちない。
- 相模原駅周辺の米軍基地返還の取組として、矢部駅から相模原駅までの線路沿いの部分を、例えば50メートル幅で返還してもらえれば道路整備ができると思うが、そうした運動を起こす考えはないか。
- 〇市長公室長
- 米軍基地の返還は市是であり、取り組まなければならない最優先の課題であると認識している。
- なかなか一朝一夕で進むものではないが、返還促進協議会とともに取組を進めており、返還4事案も含め、1つずつの交渉を積極的に行っていきたい。
- ◎市長
- 基地返還は市是であり、そのことを司令官も承知しているなど、米軍との関係がこれまでの中で一番良好である状況下で、引き続き、交渉を続けていく考えである。
- 返還に向けて力を入れていくために、令和2年度からは基地対策課を作り、更に本年度から基地対策の担当部長も置いた。
- 上矢部の相模総合補給廠北側外周道路については、用地交渉を行っている方もおり、目に見える形で返還を進めようということで、本年度から工事に着手し、上矢部側の交差点から工事に入っている。
- 基地の中で行っているのでわかりづらいが、一歩ずつ返還の前進は勝ち取れると信じているので、今後も返還を求め続けていきたいと思う。
- ●参加者(10)
- 改革プランの資料は、全市の資料であると感じたので、まちづくり会議くらいの単位でわかりやすい資料を作ると、もっと市民全体の中で課題になり、取り組んでいけるのではないかと思う。
- 40年間改善提案の会社にいたが、日々の日常業務の中で改善を提案し、共有し、できることはやっていく仕組みがあり、褒章もあった。
- 民間の改善提案を学んで、日常業務の中で改善を考えることに、ぜひ取り組んでいただきたい。
- コロナ禍に対応した人員配置を考えていると思うが、市の全体の業務は動いているので、人員の再配置は元に戻すのではなく、ある意味、コロナをうまく使って、どこにどのくらいの人員が必要かを検討していただきたい。
- 〇財政局長
- 行財政構造改革プランは全市的な内容ではあるが、実際にはこれをベースに細かく取り組んでいくので、いただいたご意見を参考に、まちづくりの単位でできるかも含めて調整していきたい。
- 改善提案はかなり前から行ってきたが、そうした取組は、ご意見も参考にさせていただきながら、時代に合わせたものに変えていければよいと考えている。
- コロナ禍のため、2年以上業務継続計画(BCP)に基づき対応してきたが、その中で各事業の必要性や中止の妥当性などが炙り出されてきているので、そうした状況も踏まえ、必要な人員の再配置を考えていく必要がある。
- ◎市長
- 行財政構造改革プランの資料の見直しや工夫は、今後、検討させていただく。
- 職員の意識改革も大事だと思っている中で、職員は法律や条例に沿ってできるかできないかの判断をしがちだが、私は日頃から「できないのではなく、どうやったらできるのかを持ってきてほしい。」と言っている。
- 時代が変わっているので、前例踏襲型ではなく、今の時代に合う改革を進めていくためにも、市民の皆さんからのご意見に対して寄り添った対応を行っていきたい。
- 業務継続計画も3年近く続き、職員も疲弊しているところもあるが、やりがいのある職場にしていくために、ご意見も踏まえ、皆で相談しながら進めていきたい。
- ●参加者(11)
- 年齢や性別を問わず、相模原を住みよいまちにしてほしいと思っているが、個人としては、子どもが安心して安全に過ごせる社会を一番に考えてほしい。
- 市の貯金(財政調整基金)が減っている理由と、このままだと長期的に歳出超過を生じる理由を教えてほしい。
- 各種施策・事業についていろいろと検討されて、それを継続するか、集約するか、そうした方向性に対して、市民として意見を言える場があるのか。
- 〇財政局長
- 財政調整基金は前年度の余ったお金の半分を積むというルールがあることから、前年度の歳入・歳出のバランスで執行残がないと、なかなか貯まっていかない。
- 財源の明確な裏付けもなく事業を進め過ぎていたという形で、歳出を組んでしまったことが、残高が減った要因の1つでもある。
- 令和3年度決算では約147億円まで戻る見込みだが、麻溝台・新磯野地区の土地区画整理事業など、今後見込まれるものに使うことを考えると、足りないのではないかと思っている。
- 今後、施設を閉めるような時には、地域の方などのご意見を伺いながら、閉鎖、集約化、民間運営など、様々な手法を考えていきたい。
- 行財政構造改革プランにおける歳出超過は、例えば公共施設では、既存施設を今までの体制でその全てを維持しようとすると、お金が足りなくなることを示しているもので、それを防ぐための取組を行い、歳入と歳出のバランスを取ることが必要であることを記載している。
- ◎市長
- 市政に興味がない方もいらっしゃるし、自治会の加入率も50パーセントを切っている現状ではあるが、ごみ問題、子どもの通学路の課題など、市民の皆さんが市政に関心をもっていただきたいと思っている。
- これからも、より多くの皆さんが税金を納めたくなるような市にしていきたいと思っているので、納めた先の市が、どのようなことに取り組み、市民にどのようなフィードバックをしているのか、ぜひ関心をもっていただき、チェックもしてほしい。
- ●参加者(12)
- 青少年学習センターで子どものための活動を学生主体で行っているが、子どもたちがイベントや大会に参加することは大切なことであるので、そうしたことに関して子どもの意見を聴くこともよいと思っている。
- 学生にとって市政につながる場や垂範できる場を作ることも1つの案としてあると思うが、どのように考えているのか。
- 〇市民局長
- 市内には多くの大学があり、学生のまちにもなっている中で、相模大野のニコムプラザでは、大学と地域の連携を進めており、大学の研究や学生のアイディアを生かし、地域の課題解決につなげていくような取組も行っている。
- そのような中で、学生さんの提案をいただけるような機会を考えているので、本日のご意見も含めて、今後も検討していきたい。
- ◎市長
- 学生ボランティアの皆さんとのこれからのコラボレーションは、行政としても必要だと思っている。
- 例えば相模女子大学は、「大学の地域貢献度調査」で、全国の女子大学の中で第1位になっているが、そのような活力を生かして、市としては学生に行政に出張っていただき、審議会にも入っていただきたいと思っている。
- また、本市は市内や近隣の大学と包括連携協定を結んでいるので、更に連携を進めていき、実のある形にしたいと思っているところで、最近では國學院大學と共生社会の実現に向けた連携で協定を結ぶ予定である。
- 学生さんをどう生かしていくか、どういう活躍の場を作っていくかなど、皆さんとお会いし、学生の視点からご意見をいただきたいと思っており、そうした中で、相模原市から全国にない取組を始めてみるようなことにもつなげていきたい。
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