令和3・4年度 【延期後】第2回 タウンミーティング「まちかど市長室」開催結果(報告)
- 実施日:令和4年9月10日(土曜日)午後1時から2時30分まで
- 会場:田名小学校 体育館
- 参加者:公募による市民4名
- 傍聴者:0名
- テーマ:相模原市行財政構造改革プランについて
市長からの説明(行財政構造改革プラン策定の背景や目的等)
- タウンミーティング「まちかど市長室」に参加いただき感謝申し上げるとともに、皆さんからの忌憚のないご意見をお伺いし、対話をしながら、今後の市政運営に活かしてまいりたい。
- この3年間、市長として相模原市の行政に携わり、実務経験を重ねてきた中で感じたのは、市長になる前に外から見ていた相模原市と、市長になってから実際に目の当たりにした相模原市では、残念ながら、大きな違いがあったことである。
- 例えば、本市には多くの大型事業があるものの、これまで財政面での中長期的な見通しが甘く、財源の裏付けのない事業計画をいくつも抱え込んでいた状況であった。
- そのような背景の中で、改めて令和3年度から9年度までの7年間の長期財政収支を試算したところ、累計で約816億円の歳出超過が見込まれるという推計結果となった。
- また、本市の経常収支比率(市税などの経常的に入ってくるお金を、扶助費などの固定的・義務的な経費に充てる割合)は、令和元年度99.8%、令和2年度98.2%となっており、これを家庭に例えると、毎月の給料のほぼ全額を食費、光熱費、ローン返済等の固定的な経費に使っていて、自由にやりたいことや新しいことに使えるお金がほとんどないことを示している。
- 市の貯金とも言える「財政調整基金」は、平成25年度は約133億円であったが、令和元年度には約68億円に半減した。
- 令和3年度の決算におけるこれらの指標は、経常収支比率が93.3パーセント、財政調整基金が約160億円と、いずれも数値を改善させているが、これは新型コロナウイルス等の影響により、歳出が抑制(事業の中止など)されたことや、国からの支援(交付金など)が増えるなど、一時的な要因によるところが大きく、今後も、健全な財政運営への取組が必要である。
- そうした状況を看過せず、未来の子どもたちや孫の世代に誇れる相模原を創っていきたいという思いから、昨年4月には全国初の「シビックプライド条例」の制定やSDGsの推進に取り組んできたが、これらの取組の理念と同じく、持続可能で、誰一人取り残さないまちづくりをしていかなければならないという考えのもと、昨年4月に行財政構造改革プランを策定した。
- 改革と言うと暗いイメージになりがちだが、今回の取組は、職員の体質も含め行財政の構造を抜本的に改革していくことであり、その真の目的は、持続可能な行財政基盤を築くことにある。
- 厳しい取組ではあるが、市民の皆さんと共に乗り越え、その先にある、私たちが描いている相模原市を創り、「子育てするなら相模原」、「学ぶなら相模原」、「起業するなら相模原」、「第二、第三の人生を楽しむなら相模原」というように、多くの皆さんが相模原市を選んでいただき、そして次世代を担う子どもたちが笑顔で暮らせるまちを目指して、この行財政構造改革を成し遂げてまいりたい。
- 市長として、72万市民の皆さんの安全・安心を第一に考え、20年後、30年後に、行財政構造改革をやってよかったと思っていただけるよう、尽力していく決意である。
- 今後も、市民の皆さんと膝を突き合わせて対話をしながら、様々な方策を考えて発信していきたいので、ご理解とご協力をお願い申し上げる。
意見交換の主な内容
●:参加者の発言 ◎:市長の発言 〇:局区部長の発言
- ●参加者(1)
- 行財政構造改革の必要性には異論は全くなく、夕張市のようになっては困るので、やらなければならないということならば、是非やっていただきたい。
- いくつか意見を述べさせていただくが、計画で触れられているような事態については、その原因や理由を分析しないと再発防止につながらないのではないかと思う。
- 対策のような形で職員の意識改革というのが出ているが、これがどういう分析結果から出てきたのかが理解できなかった。
- 大体は幹部が悪いのではないかというのが通例で、一般の職員が悪くてこういうことになったわけではないという気がして、これはどうなのかと思う。
- 816億円をゼロにするという計画に対し、令和9年度までに改善額として354億円の積み上げができていると理解しているが、それだと達成しないのではないか。
- 歳出削減策のトップに、「まちづくり事業等の選択と集中」を挙げているが、削減目標が示されておらず、これもはっきりしていかなければいけないのではないか。
- その一方で、麻溝台・新磯野土地区画整理事業が合理化・低減された形で既に再スタートしたというが、そのあたりのつじつまはどうなのか。
- 細かくなるが、イベントの中で中止と書かれていた、潤水都市さがみはらフェスタを、11月に3年ぶりに再開するとホームページに載っている。
- 令和3年度は、65億円改善するという目標になっているが、実績はどうだったのかを、きちんと見えるようにしていかなければならないのではないか。
- 〇財政局長
- 原因分析として、これまでの事業や今後の事業について、予算の裏付けが全くないわけではないが、あれもこれも進めていくというものが多くあったことにある。
- それらの事業等に関する歳出と見込まれる歳入を、長期財政収支の中でシミュレーションし、歳出超過の見込みとなったことから、このプランを作ったところである。
- どの部分が悪かったということは一概には言えないが、この取組を進めていく中で、その歳出超過を埋めていくというのが目的である。
- また、仰るとおり、担当の職員それぞれが悪いということではないが、事業を進めていく中では、職員一人ひとりが自分の家計だと思って歳出や歳入を考えられるような意識付けが必要である。
- そのため、職員の人材育成についての研修をやっていくとか、目標を立ててやっていくということを進めさせていただいている。
- 816億円の歳出超過について、プランの中では354億までしか改善されていないというご指摘をいただいた。
- 改革プランには、一つひとつの取組を全部載せているわけではないが、これまでの事業計画のままでは歳出超過が膨らんでいくため、見直しを行うこととしている。
- 例えば、公共施設も現状のままで長期的な修繕などを行っていった場合には、そうした予算が組めなくなるということである。
- 予算は、毎年、歳入として入ってくる税金や交付税などと、歳出として出ていく事業費などをプラスマイナスゼロにしていくという組み方をするが、今の状態が続くと組めなくなることが考えられることから、この改革プランを作ることとなった。
- 予算の収支均衡を図っていくために、例えば、事業費の削減を更に進めていくことも必要かもしれないし、国から交付されるお金を積極的に取りにいったり、人口を1人でも多くして税収を増やしていくというような取組などを進める必要がある。
- 改革プランでは、策定段階で見込める歳出削減の効果額と歳入確保の目標額を見込み、改善額として354億円をお示ししたものであり、更なる改革に取り組んでいくことで改善額を増やし、最終的には歳出超過をゼロにしていくことが目標である。
- 「新たなまちづくり事業等の選択と集中」の見直し効果額については、大きなまちづくり事業を挙げたもので、長期財政でもなかなかお金が見込めていないものもあることから、事業自体を進めるのか止めるのか、縮小するのか他の事業に変えていくのかなどを今後考えていくところなので、お示ししていない。
- 潤水都市さがみはらフェスタなどの大規模なイベントについては、市としても、かなりのお金をかけてきたが、これを全部やめていくということではない。
- さがみはらフェスタも、例えばリモートで行うなどの工夫をして、予算をなるべくかけないでやっていくということでの復活という言い方になっている。
- 実績では、改革プランの中では、例えば令和3年度は65億円の歳出超過となっているが、実際の予算編成の段階では、プラスマイナスゼロにしてスタートした。
- 令和4年度も、策定時には歳出超過95億円となっていたが、こちらも予算編成に取り組む中でゼロにしているので、今の効果としては、この65億円と95億円は削減できて進行している形となっている。
- 〇SDGs・シビックプライド推進担当部長
- 今年は、3年振りとなるさがみはらフェスタを、11月5日、6日で行うことになっている。
- これまでは多くの予算をかけ、市の職員もかなりの部分に関わり、市としての関わりがかなり強かった。
- 商工会議所の青年部が中心となって実行委員会を組織して内容を検討しているが、今年の開催に当たっては、市の負担金は300万円くらいになっている。
- これまでは、かなり総花的にやっていたが、もう少しテーマを絞ってコンパクトにし、PR性や話題性があるような内容に衣替えして、市の関わりも少なくしながら、より市民による手作りのイベントということで開催しようとしている。
- こうしたものを全てなくすというわけではなく、皆さんと意見交換しながらより良くしていこうと考えている。
- ◎市長
- さがみはらフェスタに関しては、指定都市になった時の記念イベントとしてスタートしたが、合併して指定都市になってから既に12年が経つ。
- この事業には2,000万円以上の予算をかけてきたと思うが、会場を訪問すると、かなり事業者に投げられていたり、職員も手がかかっていた状況であり、見直しの必要性について議会からも質問されていた。
- 令和元年の台風後に、商工会議所の青年部の皆さんと対話をし、市として、これまでどおりにお金を出せないので、歳入確保策も検討していただきたいことや、もっと手作り感があってもいいのではないかという思いなどを伝えた。
- 今年度は、予算を300万円に減額させていただき、若い皆さんの独自性や歳入確保の検討などを視野に入れながら、その知恵と行動力で実行してもらいたいという思いで、開催する運びとなっている。
- 職員の体質に関して、麻溝台・新磯野土地区画整理事業で警察も入ったり、弁護士等による第三者委員会からも、市の風土体質に対しての厳しい指摘をいただいた。
- コンプライアンス推進課をはじめ、総務局で内部検証を行ったが、なんとなくうまくやるという古い体質があるようで、そういう体質を先輩達が持っていた。
- 今回、麻溝台・新磯野地区整備事務所の元所長を、民事訴訟で訴えの提起をしようと議会に上げているが、そうしたことも本当はやりたくない。
- 加山前市長も、百条委員会で「その方が自分で判断したのではないのではないか。」と言っており、おそらくまだ黒幕がいるのではないかと思うが、いずれにしてもそのような風土・体質を変えていきたいと思っている。
- また、庁舎は古くても、働いている職員には明るく元気にやってほしいという思いがあるが、残念ながら、挨拶ができない職員が多い。
- 市民の皆さんに職員から挨拶したり、職員間でも挨拶を交わすという、当たり前のことができていない実態があるので、そうしたことも含めて、人材育成課を中心に研修を積み、少し時間がかかるかもしれないが、体質を変えていきたい。
- そうした体質改善は、強い決意でやっていきたいと思っているので、是非お気付きの点はまたご指導いただきたいと思う。
- ●参加者(2)
- 細かい数字などについてはよく分からないが、行財政構造改革プランの概要にざっと目を通し、「なるほど、いいことが書いてある。」という感じを特に受けた。
- ただ、今の相模原市は、このプランを見る限り、非常に体力が落ちており、若干持ち直しをし始めているが、まだまだ健康な状態ではないというイメージを持った。
- そのために、ある意味で出血しているのであれば、止血作業を優先的に行い、それと同時に、また栄養補給をしていくことも行わなければならない。
- 体力を回復し、健康で明るい相模原を目指してほしいと思っており、そんな中で、住んでいて幸せであることを、市民が実感できるまちであることが一番である。
- 全てのものを完璧にやっていただくことを、市民が望んでいるとは思えず、それよりももっと身近な問題に確実に対応していただくことで、住みよいまち、綺麗なまちになっていくことが一番期待され、望んでいるところかと思う。
- そうした中で、今、一番思っているのはごみ問題であり、地域のごみ問題は、市が責任を持って、積極的に連帯感を持って自治会と一緒に対応して動いてほしい。
- そういう意味では、共助が市民の中でも欠落しているので、そうした部分も併せて、市の方と連帯して一緒に住みよいまちにしていただきたいと強く思う。
- 〇財政局長
- 改革プラン自体には、事業等の見直しや削減、税収の確保などといった、大きなところを書かせていただいている。
- 行財政構造改革の真の目的は、「潤いと活力に満ち 笑顔と希望があふれるまち」を実現していくことにあるが、プラスの部分は、総合計画やいろいろな計画の中で進めていくところであり、改革プランでは、そうした部分までは細かく書いていない。
- 「市民が幸せであると感じているまち」というのは、まさしくそのとおりであり、そうしたところでは、シビックプライド条例を作っており、それぞれの施策に取り組んでおり、その財源を確保するために、改革を進めていこうというものである。
- まさしく体力が落ちているがゆえに計画を作らせていただいたが、令和3年度の決算では、247億円の黒字になっている。
- これは、予算編成の時点では、コロナの影響で企業の体力が落ち、一時的に税収が落ち込むことを想定していたが、国のいろいろな支援策が功を奏したこともあり、倒産する企業も少なく、家計の収入もそこまで落ち込まなかったことなどにある。
- そうした黒字のお金は、多かったから使ってしまうということではなく、上手く活用して今後も継続できるような形でやっていきたい。
- 〇市民局長
- ごみ出しの問題、地域でのマナーの問題やごみ置き場の新設や移設の問題、ごみの収集の在り方などについて、地域の皆さんにマナーの向上を呼び掛けていただくなど、いろいろやっていただいていることに感謝したい。
- 市としても、もっと連携を深め、地域の皆さんからもご協力をいただきながら、ごみの収集などがスムーズにいくように取り組んでいく必要があるという認識である。
- 地域にとって大切な問題、重要な問題として、環境経済局所管の廃棄物減量等推進審議会において、市自治会連合会の代表の方やいろいろな団体の方に入っていただきながら、引き続き、検討しているところである。
- ◎市長
- 「早く止血をして、栄養補給をしなければならない。」とのお話をいただいたが、そうした市民に分かりやすい言葉で、行財政構造改革の説明をしていきたいと思う。
- また、72万市民に幸せがあふれる相模原にしていくために、職員に対しても、「市民の皆さんが納税したくなるようなまちにしなければならない。」と話している。
- ごみ問題に関連して、2カ月ほど前に南清掃工場から金銀が15キロずつ出て、歳入確保3,700万円というニュースが全国を飛び回った。
- 地域の一般廃棄物の問題は、自治会の皆さんのご理解あってごみの収集を行わせていただいており、今後も大きな課題の1つだと思っているので、いただいたご意見をしっかりと踏まえ、担当である環境経済局とも話をしていきたい。
- また、一般廃棄物の最終処分場については、第1期の処分場は、ノジマさんがメガソーラーパークとして太陽光パネルを設置しており、稼働中の第2期の処分場は、令和19年度でいっぱいになる見込みである。
- 現在、第3期の整備に向けて取り組んでおり、審議会からは、先般、緑区の根小屋に2カ所、南区の麻溝台に2カ所、計4カ所の候補地に関する答申をいただいており、今、市民説明を行っているところである。
- 最終処分場や下水道などの生活に欠かせないものが、県議会議員や国会議員の時には、その重要性にあまり気付いていなかったと、市長になってから感じている。
- 最終処分場がなければごみの行き着く場所もなく、水道も蛇口をひねれば飲める水が出てくるし、お風呂にも入れ、生活排水は流せば下水から流れてくれる。
- 当然のことだと思うが、そうしたものには多額のお金がかかっており、市長になってからの3年の間、下水道や最終処分場についてご理解を深めていただけるよう、広報紙などをはじめ、市民の皆さんの目に付くように発出している。
- また、ごみの収集所に、「コロナ禍の中で今日もお勤めありがとうございます。」というお手紙を貼っていただいている市民の方もかなりいらっしゃり、収集に従事する職員からは、非常に勇気と元気をいただいているという声も聞いている。
- いただいたごみ問題に関しても、環境経済局や市民局とも話をし、自治会の皆さんとしっかり対話できるような関係を作っていきたいと思うので、また何かご提案などがあれば教えていただきたい。
- ●参加者(2)
- ごみ置き場については、道路に確保することはできないということが原則かと思うが、それに従っているとごみ置き場が本当に見つからない。
- 今あるごみ置き場についても、地権者からの土地返還の話や、相続等の関係で長期の利用ができない状況があり、本当に問題になっている。
- やはり核家族化で地域とのつながりがないことから、「みんなのために土地を提供しましょう。」というような形で始まったことが、今はそれが難しい。
- ごみ置き場の土地の確保が非常に難しいので、是非ともこれについては柔軟な対応を、場合によっては例外を設けるなどを検討していただきたい。
- 〇市民局長
- 原則、道路にはごみ置き場の設置ができないため、土地を探していただいているが、個別の案件については、各環境事業所で相談を受けている状況であるため、橋本台環境事業所から連絡させるので、ご相談いただければと思う。
- ●参加者(3)
- 一般の主婦で、このような市のことを大きくは考えられないので、全て自分の住んでいる田名地区ということに置き替え、「潤いと活力に満ちた笑顔あふれる」という田名になりたいという気持ちを長く持って、微力ながら活動させていただいている。
- 田名地区は、ショッピングモールのような大きな所もないし、圏央道から下りてもなかなかお金が落ちてこない、大型の公園がなくて子ども達が遊ぶ場所などがないという話を友人ともしている。
- そうした所ができたらいいという思いがあるし、主婦同士でも「予算がないならないなりに、何かもう少し知恵を絞ってやればいいのに。」などと話している。
- 例えば鯉のぼりもなくなったが、田名の住民にとっては、年中行事として楽しみであったので、クラウドファウンディングなど、何か募ってできないものかと思う。
- 何かやり方はあるのではないかということで、少しでも田名の魅力を発信できるような、長くずっと住んでいたいと思えるようなまちにならないかと思っている。
- 「人づくり」という市長の言葉が頭の中に残っていて、お金も予算もそうだが、やはり人が一番大事だと思うので、みんなが温かい優しい気持ちでいられるような、相模原がそんなまちだということが他の市や県に広がっていけばいいと思った。
- 難しいことは分からないが、わりと基本的なことから始めていけばいいのではないかと思う。
- 〇総合政策・少子化対策担当部長
- 将来にわたって、市民の皆さんが安全に安心して暮らせる社会と、持続可能なまちづくりを進め、仰ったような魅力あるまちづくりを進めていきたいと思っている。
- いろいろな部署でそれぞれの施策をやっているが、そうした施策・分野を越えて、横断的に取り組む重点テーマとして、少子化対策、雇用促進対策、中山間地域対策という3つのテーマを掲げ、取り組んでいる。
- 仰るとおり、公園などの場所が欲しい子育て世代の皆さんに喜んでいただけるような施策も展開していきたいと思っているので、引き続き、よろしくお願いしたい。
- ◎市長
- 主婦だからと仰っていたが、その感覚が非常に大事だと思っており、政治家でもプロフェッショナルも必要だが、やはり市民目線で見られる政治家が大事だと思う。
- 「予算がないならないなりにしっかり知恵を絞って。」というお話をいただいたが、財政局長も話したように、市政を家計だと捉えなければならないと思っている。
- 私は、無駄遣いしそうな人達には、「自分の家だったらやるのか?税金だからと思ってやったら駄目だ。」という話をする。
- 例えば、月20万円の収入ならば、20万円の生活をしなければならず、その中で家賃や住宅ローン、保険、子どもの学費などを払ったりすると思う。
- その中で、もし金融機関から20万円を借りて40万円の生活をしたら、40万円の生活を一瞬はできるかもしれないが、後に負債となって還ってくる。
- やはり女性の皆さんには、生活の知恵というものがたくさんあると思っており、是非とも、ふと思うことをお聞きして、形にできるといいと思う。
- 学者の人達の意見ももちろん大事だが、家庭の中で主婦や子育てをしている人など、そうした皆さんと対話していくことが非常に大事だと思う。
- コロナ禍で、今回も岸田総理から非課税世帯に5万円を給付するという話が出ているが、かえって中間層の皆さんの方が、非常に生活が苦しいのではないかと思う。
- そうした意味では、市民の皆さんとの対話が必要だと思うので、是非今度、主婦で集まりがあった時には、私や区長に声をかけていただければと思う。
- また、ランチミーティングをやっているので、お友達を連れて市長室にお越しいただいて、皆さんの声を聴かせていただきたいと思う。
- 鯉のぼりに関しては、本当に残念な気持ちで、実行委員長さんに特段のお願いをしたり、仰ったようにクラウドファンディングや、他に代わってやってくださる方がいないかと、いくつかの企業にもお話をさせていただいた。
- また、地域で活動している皆さんにも、「30回を誇る素晴らしい伝統、歴史を、何とか次の世代につなげられないか。」ということでお話をしてきたが、実行委員長をはじめ、ご苦労の話を伺うと、なかなか難しいことも理解できる。
- 鯉のぼりが張られると、私たちは見に行って「綺麗だね。」で終わるが、準備から片付け、事前の鯉のぼりの修理など、いろいろなお話を伺うと、30年間、本当に大変なことであったと思う。
- 今、5月には藤野の和田という地域で、鯉のぼりの谷渡しというのをやっているが、相模川の鯉のぼりも、またどこかで復活できればいいと思っていて、4レーンあったと思うが、そのうち1本でも2本でも続けてもらえたらという気持ちでいる。
- いくつかの市内企業から鯉のぼりをやってみたいという話もあったが、これをやるにしても、改めて地域の皆さんの長い歴史のご指導とご理解をいただかなければできないと思うので、やっていただければという思いである。
- 人づくりについては、国づくり、地域づくりになり、非常に大事だと思っており、職員研修の場でも、「30年、40年と働いて、最後に相模原市の職員でよかったと、みんなが思って卒業していかないと淋しい。」という話をしている。
- 一人ひとりの職員が、やはり最後に「相模原市の職員としてやりきった。」と言って卒業していってほしいと思っているので、そういう風土を作っていきたいと思う。
- 若い職員の中には挨拶できない人がいるが、定年退職後に再任用職員として働いている先輩職員の中には、市役所の中で迷っている市民を見かけると、声をかけて目的の場所までご案内するような方もおり、そういう職員が増えていくと、もっと相模原は明るくなると思っている。
- 庁舎が古くても働いている人が生き生きしている、そういう環境を作っていきたいので、これからも人づくりというものにしっかりと頑張っていきたいと思う。
- ●参加者(4)
- 田名地区社協の「田名福祉ねっとわーく」というボランティアの一員として活動に参加しているが、活動の一例として、散歩の時に地域の安全・安心に注意を促す「たなワン安心パトロール隊」というのを作っている。
- この活動のアンケート調査をしたが、その結果や、他の複数の地域でも同じような組織が立ち上げられていることを考えると、大きな成果が得られていると思う。
- また、新たな活動として、地域の交流を含めて相互連携を深め、また自治会加入を促進するために、清水自治会をモデル地域に設定し、10月21日に交流拠点「ほっとカフェしみず」というものを開設する予定である。
- その活動がうまく軌道に乗れば、半在家、水郷田名、田名塩田と、順次交流拠点を開設していきたいと考えている。
- このような地域活性につながる活動も、ささいな活動だが、これまで以上のご支援をお願いしたいと思っているので、よろしくお願いしたい。
- 〇市民局長
- 地域の安全・安心パトロールを、ボランティア活動として行っていただいているが、子どもたちや地域の皆さんも、そうした活動により、安心して生活ができると思う。
- また、その活動を通じて地域を盛り上げていただくことで、地域の皆さんの交流が広がったり、活発になったりしているということに感謝している。
- 市民局においても、交通の問題や防犯の問題について、地域との協働ということで関わらせていただいているところであり、まずはお礼申し上げたい。
- そうした活動に対するご支援は、地域で持っているものもあるし、市民活動を支援するような「ゆめの芽」という助成金の制度もあるので、いろいろとご相談いただきながら、ご協力できればと思っている。
- 〇中央区長
- 田名地区では、いつも青パトなども大変精力的に回っていただき、他地区に比べてオレオレ詐欺等が少ない状況にあるなど、皆さんの活動に本当に感謝している。
- また、皆さんの集まる場所として、四ツ谷で「和い輪い田名」というコミュニティ施設が運営されていたり、新たに「ほっとカフェ」が清水の地域にも開設されるということで、そうしたことを皆さんで取り組まれていることに感謝申し上げる。
- 区役所としても、地域の皆さんに一番近い行政の窓口として、ここでは田名まちづくりセンターが一番近い所になるが、今後も地域の活性化に向け、皆さんとの顔の見える関係を大切にして取り組んでいくので、今後ともよろしくお願いしたい。
- ◎市長
- 「一市民として」ということであるが、そういった皆さんのご意見が一番大事だと思っているので、これからも対面できる機会を持っていきたいと思う。
- 田名地区では、安全パトロールという見守りの活動があることは承知しており、ほかにも、青パトの活動や、ポイント制の事業も実証的に行っていただいている。
- また、小田急多摩線やバス交通を含めた公共交通のネットワークにも、長い間取り組んでいただくなど、本当に地域力が熱く、感謝したいと思う。
- 10月21日に開設する清水自治会での交流拠点「ほっとカフェしみず」を含めて、また機会があれば、そうした場にお邪魔させていただきたいと思う。
- 居場所づくりは非常に大事であり、誰一人取り残さないというSDGsの理念で取り組んでいきたいと思っているので、そうした皆さんが集えるような拠点づくりを是非応援していきたい。
- 中央区・緑区・南区と3区あるが、もっと区長に権限と財源を移譲できるような環境づくりを進めていきたいと思っている。
- そうした中で、地域の拠点で自由に使えるような財源があれば、皆さんがやってみたいことやチャレンジしてみたいことが、もっとできるようになると思っている。
- 自助・共助・公助において、市としての公助にも限界があるので、災害時や防災訓練に備え、自助・共助でも、もっと地域力を強くしていく必要があると思う。
- そうした意味では、自治会の加入促進も大きな課題であることから、今年度、市民局長を中心に自治連の皆さんと相談をして、様々な事業を展開する。
- 自治会加入率は、横浜市が約70パーセント、川崎市が約60パーセントであり、カウントの仕方が違うかもしれないが、浜松市や新潟市は90パーセントを超えているのに対し、本市は50パーセントを切っている。
- なんとしても自治会の加入を促進していきたいと思っていて、自治連の皆さんとも対話して、今回、様々な支援を行うこととなった。
- また、SDGsの取組の一環として、共に手を携えて取り組んでいただく企業や団体等を「SDGsパートナー」として認証しているが、SDGsの推進も行政だけで成り立つものではなく、そうしたパートナーの皆さんの活動も重要である。
- 市民協働により、みんなで取り組むということが非常に大事だと思うので、先ほどの安全・安心のパトロールや清水での拠点づくりにも、大きな期待を寄せたい。
- 今後、そうした皆さんが自由に使える財源を、この行財政構造改革を通じて捻出できればいいと思っているので、また声をお聴かせいただければと思う。
- ●参加者(1)
- 潤水都市さがみはらフェスタは、コストを下げて開催するという説明だったが、計画では廃止と書いてあるので、それならばそのように説明しておかないと、いつの間にかまた復活したと思われてしまう。
- 潤水都市さがみはらフェスタは廃止、市民まつりは見直しと書かれているが、これらもしっかり検討されて計画ができているのではないかと思っているので、そうしたところが気になる。
- 816億円の歳出超過に対して、最終的には354億円までしか積み上がっていないと見たが、そこは今後積み上げていくという説明であったと理解してよいか。
- 令和4年度、5年度とどんどんやっていて、先はまだ見えてないのに、何か(改革に)取り組もうという感じになりにくい。
- 〇SDGs・シビックプライド推進担当部長
- さがみはらフェスタについては、プランの中では廃止となっているが、すぐに廃止ではなく、今後どうするかということを、実行委員会と議論しているわけである。
- 廃止に向けて検討の中で、予算を300万円に削り、並行して今後の議論をしており、廃止しないと決めたわけでもなく、実行委員会と検討しているところである。
- 〇財政局長
- 計画自体は令和9年度までであるが、5年度までの第1期と6年度からの第2期に分かれていて、第1期での改善予測として、今の改善効果額をお示ししている。
- 最終的に816億円の歳出超過を解消するという目標は変わらないので、今年度と来年度は、第2期にどのように改革に取り組み、改善効果を改めていくかを、並行して令和2年10月に予測した長期財政収支の見直しを検討しているところである。
- ◎市長
- 行財政構造改革とは別の話になるが、「わたしの提案」において、ワクチン接種の関係でご提案いただいたことに感謝申し上げたい。
- 最初にワクチン接種が始まった時には、その日の予約分がいつ終わったか分からないというお叱りを受けていたが、ご提案のおかげで、その後、ひばり放送を使ったり、テレビ神奈川のデータ放送やメールを使ったりして、周知を図ることができた。
- いただいたご意見をしっかり踏まえて健康福祉局で対応していくので、また何かお気付きの点があれば、市民目線でのご提案、ご提言をいただきたいと思う。
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