令和3・4年度 第14回 タウンミーティング「まちかど市長室」開催結果(報告)
- 実施日:令和4年8月20日(土曜日)午後1時30分から3時まで
- 会場:大沢公民館 2階 大会議室
- 参加者:公募による市民2名
- 傍聴者:1名
- テーマ:相模原市行財政構造改革プランについて
市長からの説明(行財政構造改革プラン策定の背景や目的等)
- タウンミーティング「まちかど市長室」に参加いただき感謝申し上げるとともに、皆さんからの忌憚のないご意見をお伺いし、対話をしながら、今後の市政運営に活かしてまいりたい。
- この3年間、市長として相模原市の行政に携わり、実務経験を重ねてきた中で感じたのは、市長になる前に外から見ていた相模原市と、市長になってから実際に目の当たりにした相模原市では、残念ながら、大きな違いがあったことである。
- 例えば、本市には多くの大型事業があるものの、これまで財政面での中長期的な見通しが甘く、財源の裏付けのない事業計画をいくつも抱え込んでいた状況であった。
- そのような背景の中で、改めて令和3年度から9年度までの7年間の長期財政収支を試算したところ、累計で約816億円の歳出超過が見込まれるという推計結果となった。
- また、本市の経常収支比率(市税などの経常的に入ってくるお金を、扶助費などの固定的・義務的な経費に充てる割合)は、令和元年度99.8%、令和2年度98.2%となっており、これを家庭に例えると、毎月の給料のほぼ全額を食費、光熱費、ローン返済等の固定的な経費に使っていて、自由にやりたいことや新しいことに使えるお金がほとんどないことを示している。
- 市の貯金とも言える「財政調整基金」は、平成25年度は約133億円であったが、令和元年度には約68億円に半減した。
- 令和3年度の決算におけるこれらの指標は、経常収支比率が93.3パーセント、財政調整基金が約160億円と、いずれも数値を改善させているが、これは新型コロナウイルス等の影響により、歳出が抑制(事業の中止など)されたことや、国からの支援(交付金など)が増えるなど、一時的な要因によるところが大きく、今後も、健全な財政運営への取組が必要である。
- そうした状況を看過せず、未来の子どもたちや孫の世代に誇れる相模原を創っていきたいという思いから、昨年4月には全国初の「シビックプライド条例」の制定やSDGsの推進に取り組んできたが、これらの取組の理念と同じく、持続可能で、誰一人取り残さないまちづくりをしていかなければならないという考えのもと、昨年4月に行財政構造改革プランを策定した。
- 改革と言うと暗いイメージになりがちだが、今回の取組は、職員の体質も含め行財政の構造を抜本的に改革していくことであり、その真の目的は、持続可能な行財政基盤を築くことにある。
- 厳しい取組ではあるが、市民の皆さんと共に乗り越え、その先にある、私たちが描いている相模原市を創り、「子育てするなら相模原」、「学ぶなら相模原」、「起業するなら相模原」、「第二、第三の人生を楽しむなら相模原」というように、多くの皆さんが相模原市を選んでいただき、そして次世代を担う子どもたちが笑顔で暮らせるまちを目指して、この行財政構造改革を成し遂げてまいりたい。
- 市長として、72万市民の皆さんの安全・安心を第一に考え、20年後、30年後に、行財政構造改革をやってよかったと思っていただけるよう、尽力していく決意である。
- 今後も、市民の皆さんと膝を突き合わせて対話をしながら、様々な方策を考えて発信していきたいので、ご理解とご協力をお願い申し上げる。
意見交換の主な内容
●:参加者の発言 ◎:市長の発言 〇:局区部長の発言
- ●参加者(1)
- 相模原市には開業医の皆さんがお互いに使い合える医療の施設があり、そこに高度医療機器が置かれているが、もっと有効利用できるようにする必要があると思う。
- なかなか予約が取りづらい状況であり、高度医療機器の利用が各開業医の紹介で順次使えるように、今以上に稼働率が上がるようにお願いしたい。
- リニアが来ることによって道路整備が大きな話題になるが、今の道路幅では、国道も含めて自動運転はできないので、整備をする以上、自動運転ができる道路を考えているのかを伺いたい。
- 大沢、田名地区は住居表示ではない所があり、35年前に議員として提案した時に前向きな回答をいただいたが、その後、進んでいないので、気になっている。
- 〇市長公室長
- かかりつけ医に診ていただくことが本市の方針であるが、そうした中で、かかりつけ医や開業医が、すぐに判断しやすいような医療機器は必要であると思っている。
- できるだけかかりつけ医で判断できるような体制を図るような方向で、医師会とも調整や検討をさせてもらいたい。
- 〇都市建設局長
- リニアの駅ができる橋本では、橋本駅南口の相原高校の跡地を活用し、新たなまちづくりに取り組んでいる。
- 現在、本市の大規模事業評価において推進していくことが望ましいという答申を受け、本年度中の都市計画決定に向けて準備を進めており、区画整理や道路整備を行うこととしている。
- 高校の跡地については区画整理を行うこととし、各方面に向けての道路も5路線を計画しており、道路を整備して交通渋滞等の解消につなげていく考えである。
- 大きなものでは、国道16号に新たな交差点を設け、駅の南側から神奈中の峡の原車庫前を通り、相模原インターチェンジにアクセスする道路を2車線で整備する。
- 駅の西側も、旧相原高校西側の道路を拡幅し、また、相模原駅に向かっていく、アリオの南側の道路に接続する道路も整備する考えである。
- 自動運転については、いろいろなレベルでて実証実験等が行われているが、今後、導入に当たっては、そうした自動運転も可能となるような整備も行っていきたい。
- 〇市民局長
- 住居表示については、具体的に進めている状況ではないが、既存の住宅等の状況もあるので、地域の皆さんのご意見をよく伺いながら、まちづくりとしての先に住居表示はあると思うので、そうしたことが進められればいいと考えている。
- ◎市長
- 本市は、医師会、病院協会、薬剤師会と連携が密に取れており、コロナ禍であるが、様々な課題を乗り越えてきている。
- 市民から市立病院を作ってほしいとの声をいただくが、三次救急を行っている北里大学病院や、二次救急の協同病院などとも連携ができているので、今後もしっかりと連携していきたい。
- 高度医療機器については、より利用が図られるように、本日いただいたお話をしっかりと伝えていきたい。
- 自動運転に関連して、神奈中では赤字のバス路線もあり、コロナ禍で電車やバスの利用者が7割ほどしか戻ってきていないようで、維持確保が厳しいとのことである。
- しかしながら、公共交通に対する市民からの期待は大きく、その役割を果たしていただけるよう求めている。
- この地域では、協同病院に入ってくる、特に津久井や田名方面からの路線確保の課題があり、橋本と協同病院間の路線では、朝、連節バスも走らせている。
- 自動運転については、常々神奈中をはじめ、ソフトバンクや様々な事業者と話をしている。
- 2年ほど前にも相模湖プレジャーフォレストで自動運転の実証実験が行われたし、神奈中でも、レベル2の段階で藤沢の慶応大学の校内で実用化されている所もある。
- 本市でも自動運転ができればいいと思っており、特に津久井地域では、今後、ドライバーの確保が課題となるため、中山間地域で将来的には実現できるといいと思う。
- 本市は、首都圏南西部の広域交流拠点として、将来的に相模原と橋本の一体的な整備も必要となっており、小田急電鉄や京王電鉄、神奈中とは、橋本から相模原の2キロメートルを自動運転できるような形を取りたいという話をしている。
- 橋本では、令和9年を目指して5本の道路を整備していくので、その中で道路幅員も大きく取り、自動運転ができるようにするとともに、自動運転に絡めていろいろな展開をしていきたいと思う。
- 住居表示については、2年ほど前に当麻の区画整理事業の完成時に、住所がまだ地番であったため、当時の市民局長に住居表示に変えられないのかという話をした。
- 今後、麻溝台・新磯野土地区画整理事業の第一整備地区には、約1,100世帯、2,800人規模の住居ができる予定であるので、今は地番で表しているが、これが住居表示になるような方策を取れるようにしたい。
- 相模原では住所が地番になっている所がかなり多くあるが、基礎自治体として都市力を高めていく上では、住居表示に変えていくべきだと思っている。
- ご指摘いただいた点は、今後の区画整理事業から変えていきたいし、課題を認識して取り組んでいきたいと思う。
- ●参加者(2)
- 本村市長は行財政構造改革を行おうとしているが、このようなことをしようとすると、大変な思いをするので、勇気がいることだと思っている。
- 例えば、国鉄の民営化や郵政の民営化など、何かを改革しようとすると苦労している様子を見ているので、大変だと思うが、是非完結してほしいと思う。
- 行財政構造改革に取り組むに当たり、職員の方が、できるだけ相模原市に居住し、その行政サービスを肌で感じて、相模原市への理解を深めていただきたいと思う。
- また、相模原市に住むことによって、食料品や日用品などの消費行動をすることで地域の活性化もでき、市民税を増やすことも期待できると思う。
- 〇市長公室長
- 職員に相模原市に住んでもらいたいということに、同じ思いはあるが、居住の自由があり、なかなか強制するわけにはいかないという事情がある。
- 職員が相模原市のことをよく知り、市の魅力を自らが発信していくことは当然のことであり、そのことは職員一人ひとりに対して、意識付けをしていきたい。
- 市民の方にも魅力あるまちとして映るよう、職員一人ひとりが頑張っていく必要があると思っているので、引き続き、研修等を通じて意識啓発をしていきたいと思う。
- 〇緑区長
- 緑区の出身で津久井に住んでいたが、市の職員として市を愛する気持ちは十分にもっているし、日常の生活も相模原市内が中心である。
- 津久井に住んでいたころは、親戚が来ると「いい所だね。」と言ってくれたが、なかなか自分では実感できなかった。
- 緑区長として実際に仕事をしてみると、違った視点で津久井地域の魅力がよくわかり、財産であると思っているので、市の職員が一丸となって、相模原市や緑区の魅力の発信に努めていきたい。
- ◎市長
- 行財政構造改革への着手については、厳しい取組であるので、自身の評判を考えれば、やらない方がよかったのではないかという人もいる。
- 「もし2期目、3期目と市長を続けていれば、改革に着手するのはいいのではないか。」と言われたが、3期目ということは9年先になり、先延ばしになってしまう。
- 市長になり、やれると言ってきた政策が、実際には進んでいなかったことや、やれていなかったことが多くあることがわかり、そうしたものをやっていくためには、行財政構造改革に取り組み、しっかりと財源を確保する必要があると思った。
- 相模原市の現状を見て、もし市長として、2期、3期、4期、5期と、漫然と長く務めるのであれば、改革に取り組まなかったと思う。
- しかし、市長は市民の皆さんからの選挙という審判で選ばれていくものなので、4年間の任期の中で、やれることを精一杯やろうと思っている。
- そうした中で、当時、総務省から来た副市長から、大分県でも行財政構造改革に取り組み、立て直しをしたという話を聞き、本市でもやろうということになった。
- 職員の中にも理解されずに、あれも止める、これも止めると思っている方もいるかもしれないが、目的を達成できるように、財源構成を組み替えていきたい。
- 例えば、本年度は敬老祝い金を廃止し、約5千万円の予算をなくし、その代わりにお手紙を出したり、さがみはら津久井産材で作ったお箸を送ろうと考えている。
- また、業界の方や議会の一部からはお叱りを受けたが、1人年間2万4千円としていたはり・きゅう・マッサージ施術料助成も、半分の1万2千円にカットした。
- 歳入確保では、例えば利用していない市有地を駐車場として有償で貸し出すことや、「ギオンスタジアム」といったネーミングライツなどが考えられる。
- 儲けるのではなく、稼げるものは稼ぐという視点で、皆さんから納めていただいた税金や国からの交付金なども含め、収支均衡の形にしていきたい。
- しばらくの間ご批判はあると思うが、この改革を成し遂げて、子育て政策や教育といった政策にもっと光を当てていきたい。
- お叱りを受けるかもしれないが、事実をきちんとお伝えしながら、今は我慢しつつ、夢に向かって皆で共に頑張っていくことが必要だと思っている。
- 今回の行財政構造改革では、アイススケート場を見直しすることとしており、民間への移行も含めて検討することとしているが、多くの反響があった。
- 5,000人を対象としたアンケート調査を行ったが、6割以上の方が残してほしい、2割の方が廃止してもいいという結果であった。
- なかなか判断が難しい状況ではあるが、チャレンジしなければ何も変わらないので、本年度中に方向性を決めていきたいと考えている。
- 本市には、だめだと思ってもチャレンジしようという気概の職員がおり、そうした教職員を含めた8千人の職員と共に、72万市民に寄り添った市政を展開していきたいと思う。
- 職員にも居住の自由がある反面、相模原市を選んでいるのは、「相模原が好きだから。」、「相模原で働いてみたいから。」という気持ちがあるからだと思っている。
- 職員の採用試験も行っているが、応募された方の居住地ではなく、優秀でやる気のある人材を集めていきたい。
- また、職員が相模原市民であれば、自治会活動などでも活躍し、地域に貢献してもらえると思う。
- 職員は宝であり、そのマンパワーを発揮できる環境を作ることで、市民サービスの向上につながると思うので、組織の体質改善も含め、しっかり取り組んでいきたい。
- ●参加者(1)
- はり・きゅう・マッサージの施術料助成制度ができた時の趣旨は、鍼灸師の方などが、お年寄りの身体に触れることを通じて、病気の有無を確認し、何かあれば病院に行くように促すことにあった。
- 今は、訪問看護や訪問介護を含め、かなりお年寄りに対して手厚くされているので、見直しの時期であってもよいと感じている。
- 全国を視察して回ると、相模原市の医療体制は高く評価されているので、自信を持って進めてもらいたいと思う。
- 藤野や津久井の奥には、住んでいる方が高齢化し、世帯数も小規模で、交通機関もない所があり、将来的に、こうした方々の夢ある社会、みんなと触れ合えるようなまちづくりを考える必要があるのではないかと感じている。
- また、鳥屋のリニア車両基地となる場所の約250世帯の方々から話を伺うと、鳥屋に住み続けたいという方がかなりおり、そうした方々にも、楽しい人生を送っていただける発想を取り入れてほしい。
- 道路整備のために買収した用地の有効利用として、道路にならなかった残地を、お年寄りなどの休憩所として、ベンチがあるような施設を作ることもできると思う。
- 橋本地域の中に、雑草が生い茂ったままで放置されているような農業用水路が多くあり、これを売却することにより、財政面で結構な額になると思われる。
- 〇市長公室長
- 少子高齢化の状況に合わせた施策の展開が求められている中で、はり・きゅう・マッサージの助成の仕組みを見直したところであるが、病気の早期発見は非常に大事なことであり、特に高齢者が増えていく中では、早期発見によって病気を治すこともあるし、医療費の抑制を図る面もある。
- そのため、市ではがん検診や、病気にならないための健康づくり事業などを行っている。
- かかりつけ医から二次救急、三次救急という体制を本市で構築していることは、全国的にも誇れるものであり、今後も医療体制を維持しつつ、引き続き、医師会とも相談しながら、市民の皆さんが病気にならない仕組みづくりを検討していきたい。
- 〇都市建設局長
- 道路を直線ではなく現状に合わせたり、残地の部分も活用してはというご意見をいただいたので、今後、道路の整備をしていく中での参考とさせていただきたい。
- 一般の道路で、現状に合わせて拡幅していく場合などは、用地のご協力を頂いた方の残地などの活用も含めて考えたい。
- 今は、道路残地の有効活用のために、近隣の方へ売却するなど、税収効果につなげるなどの取組も行っているので、そうしたところを総合的に判断していきたい。
- 南区の麻溝台や新磯野では、農業用水路が道路としての所管替えになっている所も多くあり、市道又は準市道として道路管理している場合がある。
- 橋本では境川沿いに近い所かと思うが、現状等を確認しながら、売却や有効活用という意見も頂いたので、歳入確保につなげていくことを考えさせていただきたい。
- 〇財政局長
- 農業用水路の跡地も含め、未利用市有地については、行財政構造改革プランの中でもその活用を掲げており、売却や貸付等の有効活用を進めようとしている。
- 庁内においても、プランの策定を契機に、歳入確保対策検討部会を設け、検討を進めている。
- 中山間地域対策については、重点的に取り組む事項の1つとして掲げており、その中では交通の問題などを全庁的に検討している。
- 〇緑区長
- 旧津久井地域における小規模世帯について、様々な視点での取組が必要と考えており、緑区役所でも中山間地域対策を1つの柱として、特に令和2年から新しい計画を作り、「実る緑区」をスローガンに津久井地域の活性化も含めた取組を進めている。
- 例えば、昨年度は庁内の若手職員29名がワーキングチームを作り、津久井地域を盛り上げるために、観光、生活などいろいろな視点で意見を出してもらい、その実現に向けた取組を進めている。
- そこに住む方の日常生活の利便性の確保が重要だと思っており、例えばお店がなく、交通の便も悪い所では、各地域の実態やニーズを把握し、市と協定を締結している事業者が、週に何回か販売に赴くという移動販売を行っている。
- 地元の方や様々な方の意見を聴きながら、一緒になって今後の地域の魅力を高めるために、生活の利便性の向上も含めた取組にしていきたいと思っている。
- ◎市長
- 介護保険法など様々な法律ができ、在宅医療や訪問介護などが充実してきたと思っているし、また、健康寿命が延びて、元気な皆さんが多くなっていると思う。
- そうした中で、外出は健康の1つである考えていることから、敬老祝い金やはり・きゅう・マッサージの助成を見直した一方で、指定都市としては初めての補聴器の購入助成を7月から開始した。
- 難聴で外出を控えたり、他人との会話が億劫になり、認知症が進むという話も聞くことから、高齢者の介護予防や認知症予防を図るために、この事業を開始した。
- 相模原市としては、このように時代に見合った事業の見直しを行いつつ、新たな形での事業に取り組んでいきたい。
- AIやIoTなどの技術が進展している中で、中山間地域の医療体制についても、その在り方を見直している。
- 地域における医療サービスは大事であると考えているので、医師会とも話をして、訪問により在宅医療を行っていくことや、オンライン診療で患者さんが医者と話をするというような環境整備について、検討しているところである。
- また、誰一人取り残さないという視点では、簡易水道や井戸水で対応している方も多くおり、水の確保は大切であり、JR東海からも、トンネルが多いリニア工事では、水の問題が大きな課題だと伺っている。
- 鳥屋の関東車両基地に関しては、鳥屋の皆さんの理解なくしては進まないと思っており、地域の分断がないように、しっかりと地域のコミュニティを大切にしていただけるような方向に持っていきたい。
- 道路に関しては、少しずつ用地取得をしているために、本格的な道路整備ができていない状況の中で、本年3月に、第2次新道路整備計画を策定し、投資する道路、見直す道路を含めて、選択と集中で取り組むようにすることとした。
- 県道52号について、ようやく北里大学と交渉が成立して用地購入ができたが、今後も必要な道路のためにしっかりと投資し、整備を進めていきたいと思っている。
- 農業用水路の件は、麻溝台や新磯野にあることは承知しているが、橋本は承知していなかったので、勉強させていただき、有効活用ができないかを検討したい。
- ●参加者(2)
- 相模原市の特色は、市長が仰るように、都市と自然のベストミックスであるが、そのようなまちは全国にもいくつかあると思う。
- その中で相模原市が特にほかと違うところは、リニア中央新幹線の新駅や、西橋本にあるロボット産業特区、中央区にあるJAXA、最近ではガンダムマンホールの設置などがあるが、何となく先進的、未来的な感じがするところである。
- 是非、そこを伸ばしていただき、未来都市的な感じをアピールしていただけると、相模原市の好感度が上がるのではないかと思う。
- 一方で、自然とのベストミックスでは、緑区の相模湖や石老山、陣馬山、この近くでは大島の自然の村など、素晴らしい所があるので、アピールしてほしい。
- アートラボの建て替えの話を聞いているが、併設される住宅展示場の中にさがみはら津久井産材を使ったモデルハウスを設置し、そのアピールをして、市の歳入につなげたり、市の好感度を上げるような活動をしていただけるといいと思う。
- 〇市長公室長
- 都心から近いのに、自然が豊かで、都市とベストミックスしているまちはめったにないと思っており、他市に対しても更に魅力を発信していくべきだと思っている。
- 本市では、昨年シビックプライド条例を制定したが、その条例の中で、シビックプライドの向上計画を策定することになっており、本年度中に策定する予定である。
- ロボットやJAXAといった魅力ある所があり、自然でも山や川、森林があることが本市の特長であるので、そうしたことも盛り込みながら、魅力をいかに向上できるかという視点で、計画を作っていきたい。
- そうした魅力をいかに発信していくかが非常に重要であるので、本年度、新たに総合メディア戦略推進課を設置し、活動している。
- メディアに取り上げていただけるよう、メディアとの交流会を予定しており、そこで市長がトップセールスをし、本市の魅力を発信していく取組も予定している。
- さがみはら津久井産材の話もあったが、森林政策課を置き、ブランド材として売り出していこうと考えているので、これも魅力発信の1つとして取り組んでいきたい。
- 〇都市建設局長
- ガンダムマンホールの話が出たが、つい最近、中央区の淵野辺にマンホールの蓋として設置させていただいた。
- 下水道は道路の下で市民の関心も低いので、昨年、「相模原下水道PRプロジェクトチーム(SGPP)」を作り、いろいろと研究した結果、「ガンダム」の前に「はやぶさ2」とコラボしたマンホール蓋を令和2年度に設置した。
- ガンダムマンホールの設置に併せて、ガンダムマンホールカードを発行しており、相模大野の「さがみっくす」で配布していて、マニアの方々にも人気がある。
- 〇市民局長
- アートラボはしもとに関して、住宅展示場とのコラボでやっていくということになり、そこでいろいろなイベントを開催していただくなど、相乗効果が生まれるような事業の展開をすることを目指している。
- ご提案いただいたさがみはら津久井産材をテーマにしたような住宅展示場というのは、面白い企画だと思っているが、土地利用の規制があり、実現はどうなるかはわからないが、事業者との協議の中で検討させていただきたいと思う。
- 〇緑区長
- 都市と自然のベストミックスの話があったが、緑区はまさに象徴的な所であり、もっと外に発信すべき魅力がたくさんあると思っている。
- 先ほども、視点が変わって魅力に気付いたと話したが、いかにそうした身近な魅力に気付いてもらうかが重要だと思っている。
- 前に南区役所に勤めていた時に、大野南地区の自治会の方々を緑区にご案内し、自然や芸術の家など、緑区の魅力を堪能していただいた。
- 緑区としては、南区や中央区にも魅力を発信するし、市外や県外の方にも魅力を発信できるよう努めていきたい。
- 〇財政局長
- 相模原はロボット特区であるが知名度が低く、一方で業界の中では有名な所になっているので、もっとその魅力を発信し、伸ばしていく必要があると考えている。
- さがみはら津久井産材は、東京オリンピックの選手村の部材として提供させてもらったが、それがレガシーとして相模原市に戻ってきて、市役所の庁舎のベンチなどとして活用されている。
- 市としても、新たに公民館などの公共施設をつくる際には、壁板や天井になるべくさがみはら津久井産材を使うようにしている。
- ◎市長
- ロボット産業特区に関しては、相模原市の特色の1つであるが、市長になった時に、黒岩県知事からは、なぜ、そのことを口にしないのかという話をされた。
- それ以降、ロボット産業特区という言葉をよく使うが、経済産業省などでは、本市はロボットのまちだと思われているものの、市民から見ると、そうは感じていない。
- 今後は目に見える形にしようと、各区役所に小型のロボットを置き、市民の皆さんが来庁した際に、簡単なコミュニケーションが取れるようなものを置いている。
- ロボットは様々な製造業の中では使われているが、サービス産業など、生活の中で目に見える形で使えればいいと考えているので、しっかりと取り組んでいきたい。
- マンホールの話が出たが、市長になって、下水道やごみの最終処分場などは生活する上で不可欠な施設であるが、市民からは意外と理解されていないと感じている。
- 生活の上で大切なものだが、当たり前のものと捉えられているようなものを、もっとよく理解してもらえるよう、広報の中でもよく紹介させていただいているが、今後も、しっかりと発信していきたい。
- アートラボはしもとに関して、さがみはら津久井産材を使っていくというご提案をいただいたが、事業者に対して同じような話をさせていただいている。
- さがみはら津久井産材は、各小・中学校の児童・生徒の机の天板や、学校の一部にも部材として使ったり、ここで建て替えをする東林間児童館でも、部材の約7割を使うようにしており、集中的に活用した建物をつくるところである。
- 森林政策課を置き、神奈川県からも職員を派遣していただき、森林政策に力を入れており、昨日も子どもたちを招き、森林整備の体験をしてもらった。
- 石老山や陣馬山については、八王子市の石森市長とも観光連携の話をしており、登山客などが高尾山から陣馬山や千木良に流れるような仕組みを作っていきたい。
- 本市の課題は、陣馬山を下りた時の藤野駅までの移動であるので、最近購入した5台の超小型モビリティと合わせ、合計7台に相模原市らしいラッピングをして、地域の中で活用していきたいと考えている。
- 緑区の方にも中央区や南区のことを知ってもらうなど、お互いの区の魅力を知り合うことで、愛着が育まれ、シビックプライドが醸成されていくと思う。
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