猫を飼っている人へ
本市では、猫に関わる際の基本的なルールを示し、猫の飼い主だけではなく、これから飼い主になる人や地域の住民が、人と猫との共生に対する社会的理解を深め、人と猫が共生できるまちづくりを進めることを目的に、「相模原市猫の適正飼養ガイドライン」を策定しましたので、猫を飼っている人は、ご一読くださいますようお願いします。
屋内で飼いましょう
- 飼い主が環境を整えた屋内で十分に暮らせます。
- 交通事故や病気から守るため、失踪を防ぐためにも飼い猫を屋内で飼育しましょう。
- 糞尿や鳴き声、毛やにおい等でご近所に迷惑をかけることも防げます。
- 一度でも外に出してしまうと、外に出たいという欲求が強くなるので、外に出さないで飼うようにしましょう。
屋内飼養のポイント
- 上下運動ができる場所
- 不妊去勢手術
- いつもきれいなトイレ
- 楽しいおもちゃ
- 新鮮な水と餌
- 飼い主の愛情とスキンシップ
参考 おうちのペットの正しい飼育方法をアドバイス
終生飼養が原則です!!
家の中で飼われている猫は、20年以上生きることも最近では珍しくありません。
近年、高齢者が飼っていた猫が、飼い主の死亡や入院によって飼えなくなってしまうという問題が発生しています。
- 終生飼養するために、飼い主自身の10年後、15年後のことを考え、万が一、飼えなくなった場合に備えて、日頃から代わりに世話をすることができる人を探しておきましょう。
- 飼えなくなってしまったからといって、動物を捨ててはいけません。
遺棄(捨てる行為)は、動物の愛護及び管理に関する法律で、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科されています。
不妊去勢手術をしましょう
不妊手術をしていないメス猫と去勢手術をしていないオス猫がいると、猫はどんどん増えてしまいます。
手術を施されていない野良猫や、屋外で飼われている、又は、屋外に出ることもある飼い猫から、子猫が生まれて猫が増えすぎてしまうと、糞尿や鳴き声による苦情の原因や、多頭飼育崩壊にもつながります。
ご近所の迷惑となり、嫌われてしまうと、猫のためにもなりません。
不妊去勢手術を行うメリット
- 不幸な子猫が増えることを防ぐことができます。
- 生殖器系の病気を減少させ、尿スプレー行動や発情時のストレス等を軽減することにもつながります。
猫に不妊去勢手術を行わないと、次々と子猫が生まれてしまい、飼い主が猫の世話をしきれなくなる状態のことを多頭飼育崩壊といいます。さらに、世話が行き届かなくなり、健康管理や病気を放置することをネグレクトといいます。ネグレクトは動物虐待に該当し、罰則が適用される可能性があります。
猫の病気及び健康管理をしましょう
- 感染症や寄生虫を予防しましょう。
- 猫の感染症は、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症等、ワクチン接種で予防できるものがあります。
- 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)は、ワクチン接種によって症状を軽減させることができます。
- 猫に感染する寄生虫として、猫回虫やノミ、ダニ等があります。駆虫薬の投与により予防することが可能です。
- 屋内飼養をすることは、感染のリスクを大幅に減らし、猫の命を守ることにつながります。
- ワクチンで予防できない感染症の原因となるウイルスは、屋外で暮らす猫が保有していることが多くあります。
- 猫が健康に過ごせるように、日頃から様子をよく観察し、食事管理等により病気を予防しましょう。
- 人の食べ物を猫が食べることによって、中毒をはじめ健康被害を起こすことがあります。
- 殺虫剤等の化学物質やタバコの誤飲・誤食が起こると、死に至る場合があるので注意してください。
- タバコの副流煙は、人だけでなく一緒に暮らす猫の健康にも悪影響を与える可能性があります。受動喫煙の害に気を付けましょう。
- 猫の様子がおかしいと思ったら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
- 子猫は、処置が遅くなると命にかかわります。体調の変化に早く気付くために、動物病院で定期的に血液検査や糞便検査等を受けましょう。
- 猫は高齢になると、慢性腎不全等の病気にかかりやすくなります。
- 食事が関係していると思われる場合は、そのことについても獣医師に相談しましょう。
人と動物の共通感染症
動物から人へ、人から動物へ互いに感染する病気のことで、猫から人へ感染する病気として、国内では猫ひっかき病、パスツレラ症及び真菌症等が発生しています。
感染を予防するため、次のとおり猫との節度ある関係を保つことが重要です。
- 猫に口移しや人と同じ食器で食べ物を与えないこと。
- 猫と口づけ等の過剰な接触をしないこと。
- 猫に触った後や食事の前には手を洗うこと。
- 猫の排せつ物はすぐに片付け、処理の後は手を洗うこと。
- 猫の健康と清潔な飼養環境を保つこと。
もしも、飼い主や家族が病気に感染してしまった場合は、早期に病院を受診し、動物を飼っていることを伝え、適切な治療を受けましょう。
近隣への配慮
- 猫の毛やフケ等にアレルギー反応を起こす人もいます。
- 住宅が密集した地域やマンションのベランダ等でブラッシングをすると、猫の毛が布団についたり、食事中に猫の毛が入ってきたというトラブルになることがあるため、ブラッシングは屋内で行い、猫用のタオル等を洗濯し、干す場合は、毛等が飛散しないようにしましょう。
- 猫は柔らかい場所を好んで排せつします。トイレ砂を入れた猫用のトイレを設置し、悪臭や虫の発生を防ぐために常に清潔に保ちましょう。
猫の毛やフケ等にアレルギー反応を起こす人もいます。
屋外では、交通事故や猫同士のケンカに巻き込まれたり感染症にかかったりする他、様々なトラブルが予想されます。
- 猫が外に出てしまわないよう、扉や窓にはロックをかけ、逸走防止の柵等を設けましょう。
- もしも猫がいなくなってしまった場合は、低いところに隠れることが多いので、目線を低くし、餌や飼い猫のにおいのついたトイレ砂を置いておびき寄せましょう。
- 猫を捕獲するための捕獲ケージの設置も効果的です。時間が経つと捕獲しにくくなるため、速やかに捕獲しましょう。
- 市では捕獲ケージの貸出を行っておりますので、必要な場合はお問い合わせください。
- 保護情報が寄せられる可能性があるので、保健所や警察署、近くの動物病院に連絡をしましょう。
捕獲ケージは、逸走した猫の捕獲や、野良猫を不妊去勢手術のために捕獲する際に設置します。ケージの中に猫の餌を仕掛け、猫をおびき寄せ、扉が閉まる仕組みになっています。
所有者明示をしましょう
所有者明示をすることで、迷い猫をなくしましょう。
- 屋内のみで飼われている猫でも、災害時や万が一逸走してしまった場合に備えましょう。
- 迷子札には、飼い主の名前と連絡先を明記しましょう。
- 外から見える迷子札に加え、マイクロチップを挿入するといった二重の対策をとりましょう。
マイクロチップは、個体識別装置で、猫の個体識別を可能にする直径2ミリメートル、長さ8~12ミリメートルの円筒形の電子標識器具です。動物病院等で、注射針より少し太い専用の注入器を使って猫の皮下に埋め込みます。痛みは普通の注射と同じくらいと言われており、麻酔等は必要ありません。
チップには15桁の数字が記録されており、この番号を専用の読取機(リーダー)で読み取ることで、猫の個体識別が可能です。リーダーは、保健所や動物病院が所有しています。
災害に備えましょう
災害時には、猫を連れて避難しなければなりません。
- ペット用の避難用品や備蓄品を用意しておきましょう。
- 避難するときに使用するキャリーケース等に、猫が抵抗なく入るよう、日頃から練習をしておきましょう。
- 避難所に猫とともに避難する際には、避難所のルールを守って適正に飼養しましょう。
- 避難所への避難以外にも、親戚や知人等の預け先を確保しておくことも必要です。
必要なもの
- キャットフード・水
※少なくとも5日分(できれば7日分以上が望ましい) - 薬
- ペットシーツ
- 糞尿処理道具
- キャリーケース
- 飼育手帳 等
飼い主の名前、住所等、ペットの写真、かかりつけ動物病院、投薬履歴、餌の種類等を記載することができ、災害時に役立てることのできる手帳のことです。緊急時に備えて準備しておくと安心です。
※飼育手帳をお持ちでない方は、プロフィールシートをご活用ください。
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