風しん
風しんに関する情報
風しんは近年患者が増加しており、平成30年から令和元年にかけて、大都市圏を中心に成人で流行が発生しました。妊婦が感染した場合は、胎児に先天性風しん症候群発生などの重大な影響を与えることがあり、注意を必要とする感染症です。飛沫感染でうつり、予防接種が最も有効な予防方法です。
感染すると、2~3週間の潜伏期間のあと、以下のような症状が出現します。
- 発熱
- 発疹
- リンパ節腫脹(腫れ)
疑わしい症状がある場合には、必ず医療機関に電話連絡の上、マスクを着用し受診してください。また、周囲の人へ感染を拡げないためにも公共交通機関等の利用を避けてください。受診の前に、風しんにかかったことがある(検査で確定している)か、風しん予防接種を受けたことがあるかなどを確認してください。
家族や周りの人々を風しんとその合併症から守り、生まれてくる赤ちゃんを先天性風しん症候群から守るためにも、これまで予防接種を受けたことがない方は積極的に予防接種を検討してください。予防接種についての情報は、下記「予防方法、予防接種について」の項目にまとめておりますので、ご覧ください。
その他、以下のリンクもご参照ください。
風しんとは
風しんは風しんウイルスによっておこる急性の感染症です。一般的に「三日はしか」とよばれ、感染カは麻しんほど強くありませんが、風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5~7人にうつす感染カがあります。
特別な治療法はなく対症療法が行われ、基本的には予後良好な疾患です。ただし、妊娠初期の妊婦が風しんに感染した場合、胎児に胎盤を経由して感染し、白内障、先天性心疾患、難聴などをもつ先天性風しん症候群の子どもが生まれることがあるため、注意が必要です。
主な症状
風しんでは特に症状を示さない不顕性感染もある一方で、重篤な合併症がおこる場合もあります。一般的な症状としては発熱や発疹、リンパ節の腫れなどがあります。子どもが罹患した場合は比較的症状が軽いとされますが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症がおこることがあります。大人が罹患した場合、子どもに比べて発熱や発疹の期間が長かったり、関節痛がひどいことが多いとされます。また、先天性風しん症候群では白内障、先天性心疾患や難聴を持つことがありますが、一部の症状しか持たない場合もあります。
感染経路
患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染が主です。
また、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染や経胎盤感染の場合もあります。
潜伏期間
潜伏期間は約2~3週間です。また、発疹の出る1週間前から発疹出現後1週間くらいまでの間は周囲に感染させる可能性があります。
予防方法・予防接種について
風しんは予防接種で予防可能な感染症です。風しん予防接種をすることにより、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回接種することで、1回接種で免疫が付かなかった場合も免疫をつけることができます。さらに、接種後年数がたって、免疫が低下してきた人に対しては、追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります
特に以下の方は予防接種を積極的にご検討ください。
- 定期予防接種対象のお子さま(1期:1歳~2歳未満、2期:就学前の年長児)
- 40代から50代の男性:昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性は風しん予防接種を受ける機会がなかったため、定期予防接種として、無料で抗体検査が受けられ、検査結果に応じて予防接種を受けられます。下記のリンクをご参照ください。
- 妊娠を予定または希望している女性、その配偶者、妊婦の配偶者:無料で風しん抗体検査が受けられ、検査結果に応じて予防接種を受けられます。ただし、風しんワクチンの予防接種を受けたことががある方、風しんに罹患したことがある方は対象外です。
※配偶者には、事実上婚姻関係と同様の事情にある方を含みます。
妊娠中は胎児への感染を防止するため予防接種はできません。これから妊娠する可能性のある女性は妊娠前に予防接種を受けておきましょう。また、受けた後は2カ月間妊娠を避ける必要があります。妊娠の可能性のある女性が予防接種を受ける場合は、妊娠していないことを確かめた上で予防接種を受けましょう。妊婦健診時の検査で抗体価が低かった人は出産後速やかに予防接種を受けましょう。
上記に該当されない方も、風しん予防接種を受けたことがない方、又は風しんに対する抗体が陽性と確認されていない方、風しんにかかったと検査で診断されていない方などは、積極的に抗体検査、予防接種をご検討ください。
市では、先天性風しん症候群の発生を予防するため、風しん予防接種促進事業を実施しているほか、九都県市(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市)共同で風しん対策に取り組んでいます。詳しくは、以下のページをご覧ください。
風しん患者発生状況
市内の新規発生件数等については「市内の感染症の発生状況」でご確認ください。
神奈川県内の発生状況等については神奈川県衛生研究所ホームページでご確認ください。
関連情報
- 風疹および先天性風疹症候群の発生に関するリスクアセスメント第三版 (2018年1月24日)(外部リンク)
- 国立感染症研究所「風しんとは」(外部リンク)
- 国立感染症研究所「風しんQ&A」(外部リンク)
- 厚生労働省「風しんについて」(外部リンク)
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疾病対策課
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電話:042-769-7201(感染症対策班)
電話:042-769-8346(予防接種班)
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