感染性胃腸炎(ノロウイルス)
感染性胃腸炎とは
冬季に流行する感染性胃腸炎の多くの原因となっているのがノロウイルスです。潜伏期間はおおよそ1~2日ですが、もっと短期間で症状の現れる人もいます。症状は吐き気やおう吐、下痢、腹痛などです。健康な人の場合、これらの胃腸炎症状は1~3日で治まりますが、乳幼児や高齢者では脱水症状を生じることもありますので、早めに医療機関を受診することが大切です。なお、ノロウイルスによる食中毒も例年冬季を中心に発生していますので、食品の取扱いには十分注意しましょう。
ノロウイルスの感染症・食中毒予防対策として、ご活用ください。
- ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省のページ)(外部リンク)
- ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(PDF形式)(外部リンク)
- 大量調理施設衛生管理マニュアル(平成9年3月24 日付け衛食第85 号別添(最終改正平成29 年6月16 日付け生食発0616 第1号))(外部リンク)
- ノロウイルス食中毒対策について(平成19 年10 月12 日付け食安発第1012001 号)(外部リンク)
感染経路
ノロウイルスは人の腸の中で増殖します。増殖したウイルスは、便やおう吐物といっしょに体の中から出てきます。下水道などを通り海に流れ込んだウイルスは、二枚貝の中に蓄積されます。原因食品としては、加熱不十分な二枚貝の喫食による場合が2割、調理する人の手指を介して、ノロウイルスが食品についたことが原因となる場合が8割程度です。
ノロウイルスはほんの少しの量で感染してしまうため、ドアノブやタオルに付いたウイルスによって、他の人が感染してしまうかもしれません。また乾燥した便やおう吐物の小粒子が、掃除などの物理的刺激により、空気中に舞い上がり、それを吸入して感染することもあります。
予防するには
- 【ノロウイルスを洗い流す】
トイレの後、調理をする際、食事の前には石鹸と流水でよく手を洗いましょう。手洗いの後、使用するタオルなどは清潔なものを使用し、共用しないようにしましょう。
- 【便やおう吐物にさわらない】
さわってしまった場合は十分な洗浄と消毒を行いましょう。便やおう吐物、汚れた衣類などを片付けるときは、使い捨ての手袋、マスク、ペーパータオルなどを利用しましょう。使用した紙おむつは、床に置かず、すぐにビニール袋に入れ密封し、衛生的に廃棄しましょう。 - 【飛び散ったウイルスを吸わない】
マスクをしたり、窓を開けて空気を入れ換えたりしましょう。 - 【ノロウイルスを消毒する】
汚染されたトイレや床、ドアノブなどは、塩素系漂白剤を含ませた布でふき取ります。衣類などは塩素系漂白剤または熱湯でつけ置き洗いします。塩素系漂白剤が使用しにくい場合は、スチームアイロンを用いた加熱も効果的です(消毒用アルコールはノロウイルスに効果なし!)。 - 【ノロウイルスによる食中毒をなくす】
加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱(85度以上で90秒以上)し、食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止することが重要です。 - 【自分がノロウイルスを広げない】
下痢、吐き気、おう吐、腹痛、発熱など風邪に似た症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。発症すると、症状が治まっても2〜3週間は便の中にウイルスが見つかることがあり、他の人に感染させる可能性があります。症状があるときだけではなく、症状が治まってからも自分が周囲に感染を広げないように十分注意しましょう。
関連情報
- 厚生労働省「感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について」(外部リンク)
- 消費者庁「手洗いで感染予防!~正しい手洗いでノロウイルス感染を予防しましょう!~」(PDF形式)(外部リンク)
- 国立感染症研究所「感染性胃腸炎とは 」(外部リンク)
- 神奈川県衛生研究所 感染症情報センター(外部リンク)
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