中東呼吸器症候群(MERS)
中東呼吸器症候群(MERS)とは
- 2012年に初めて確認された感染症
- 原因はMERSコロナウイルス
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律において2類感染症に位置付け
流行国
- 中東地域の一部(アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン)
(※1)平成29年7月7日時点では、中東地域の一部とされています。
症状
【潜伏期間】2~14日
【症状】無症状例~急性呼吸急迫症候群
- 典型例は、発熱・咳等から始まり、急速に肺炎を発症します。
- 下痢などの消化器症状のほか、多臓器不全や肺血症性ショックを伴う場合があります。
感染経路
- MERSの主な感染経路は飛沫感染又は接触感染と考えられています。
- ヒトコブラクダとの濃厚接触(※2)が感染リスクと考えられています。
- 家族間、患者間、患者と医療従事者の間などにおける限定的なヒト-ヒト感染が報告されています。
(※2)ヒトコブラクダの分泌液や排泄物への接触、すなわちヒトコブラクダの鼻や口等との接触(ヒトコブラクダから顔を舐められるなど)や、ヒトコブラクダの生のミルクや非加熱の肉などの摂取が含まれます。
検査
MERSの検査は特殊な遺伝子検査であり、一般医療機関では行えません。MERSの疑いの濃い人(詳細は「市民の皆様へ」を参照)のみ保健所で遺伝子検査を行います。
治療
- 対症療法(症状に応じた治療)
- 予防接種(ワクチン)なし
市民の皆様へ
次の場合には保健所疾病対策課に相談してください。
- 38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状(咳、たん、呼吸困難等)があり、肺炎などが疑われ、発症前14日以内に流行国において、MERSであることが確定した患者との接触歴がある人又はヒトコブラクダとの濃厚接触歴(※2)がある人
- 発熱又は急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)があり、発症前14日以内にMERSであることが確定した患者を診察、看護若しくは介護していた人、MERSであることが確定した患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していた人又はMERSであることが確定した患者の気道分泌液、体液等の汚染物質に直接触れた人
流行国からの帰国時に、発熱や咳などの症状がある人は、空港内の検疫所へ相談してください。
医療機関を受診する際には、公共交通機関を利用せず、他の人との接触を避けて移動ください。
また、マスク着用などを行ってください。
医療機関の皆様へ
- 発熱や急性呼吸器症状を呈する患者を診察する際は、必ず渡航歴を確認してください。
- MERSの感染が疑われた際は、保健所感染症対策課へ相談してください。
参考ホームページ
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このページに関するお問い合わせ
疾病対策課
住所:〒252-5277 中央区富士見6-1-1 ウェルネスさがみはらB館4階
電話:042-769-7201(感染症対策班)
電話:042-769-8346(予防接種班)
電話:042-769-8324(難病対策班)
ファクス:042-750-3066
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