ジカウイルス感染症(ジカ熱)
ジカウイルス感染症(ジカ熱)とは
ヤブカ属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症
ジカウイルス感染症の流行国・地域
アフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域で発生があります。特に、近年は中南米等で流行しています。
臨床上の特徴
症状
主として軽度の発熱(<38.5℃)、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、結膜炎、疲労感、倦怠感など
(一般的にデング熱、チクングニア熱より軽症だが、血小板減少などが認められる場合もあります。)
潜伏期間
2日~12日(多くは2日~7日)
感染経路
ウイルスに感染した媒介蚊(ヒトスジシマカやネッタイシマカ)の吸血によりヒトへ感染
治療
特効薬や予防接種はなく、対症療法が中心
流行国地域での感染予防
蚊に刺されないことが大切です。 具体的には、次のことに注意しましょう。
- 長袖、長ズボンを着用し、素足でサンダルを履かないなど、肌の露出を避ける。
- 虫除け剤などを使用する。
※妊娠及び妊娠の可能性がある人は可能な限り流行国地域への渡航を控えた方が良いといわれています。
蚊の調査について
平成26年8月、約70年ぶりにデング熱の国内感染が確認されたことに伴い、市では平成27年度から、デング熱等の感染を未然に防ぐことを目的として、市内に生息するデングウイルス等媒介蚊のウイルス保有状況について定点調査を行っています。
6月から10月までの間、毎月1回定点調査を実施し、結果を掲載します。
その他
- ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるといわれています。
- 現在、ジカウイルス感染と筋力低下や歩行困難を伴うギラン・バレー症候群との関連が疑われています。
- ジカウイルス感染症は、蚊媒介感染事例が主ですが、性行為による感染についても、男性から女性パートナーへ、女性から男性へのいずれも少数ではありますが感染事例が報告されています。性行為感染及び母体から胎児への感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。また、流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、少なくとも6カ月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
- 不顕性感染率(感染が成立していても、臨床的に確認できる症状を示さない感染様式)は約80%といわれています。
(医療機関の人へ)デング熱・ジカウイルス感染症が疑われる患者さんへの指導のポイント
- 蚊に刺されないように長袖シャツ、長ズボンを着用し、裸足でサンダルをはかないようにしましょう。
- 蚊に刺されないように虫除けスプレー等を適切に使用しましょう(虫除けは医薬品・医薬部外品のものを説明書どおりに使いましょう)。
- 診断結果が出るまでは献血と性行為を控えましょう。
- 同居のご家族や旅行・野外活動などに同行した人も上記に気をつけ、もし発熱や体調不良(発疹、筋肉痛、結膜炎など)が出現したら直ちに医療機関を受診しましょう。
※詳細は蚊媒介感染症の診療ガイドラインについて等をご覧ください。
参考ホームページ
厚生労働省の啓発ポスター、リーフレット
- 国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室作成「妊婦パンフレット」(PDF形式)(外部リンク)
- 【用心編】ジカ熱・デング熱対策「蚊の用心 ひと刺し用心」(PDF形式)(外部リンク)
- 【発生源編】ジカ熱・デング熱の感染もと ヒトスジシマカの発生源を叩け!(PDF形式)(外部リンク)
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