水痘(みずぼうそう)
水痘(みずぼうそう)は水痘帯状疱疹ウイルスの感染で起こります。感染力は強く、咳やくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染と、水疱から出てきたウイルスに触れる接触感染でうつります。水痘のウイルスは治った後も長く体内に潜んでいて、なにかのきっかけで再活動し、帯状疱疹を起こすこともあります。
- 季節
季節的には、冬から春にかけてかかる人が多くなりますが、一年中かかる可能性があります。 - 好発年齢
8歳以下に多いです。感染力が強いので、保育園あるいは幼稚園等で発生すると大流行につながる事があります。 - 潜伏期間
約2週間から3週間で、通常は14日から16日です。 - 症状
赤い斑点状の紅斑(こうはん)、虫刺されのような丘疹(きゅうしん)を経て、短時間で水のようなものを持った水疱になり、2日から3日のうちに水疱はかさぶたになります。通常は、最初に頭皮、次いで体幹、手足に広がりますが、体幹が最も多くなります。数日にわたり新しい発疹が次々と出現するので、紅班、丘疹、水疱、かさぶたなどが混在していることが特徴です。発疹は、鼻や口、のどなどの粘膜にできることもあります。経過は、一般的に軽症で、倦怠(けんたい)感、かゆみ、38度前後の発熱が2日から3日続く程度であることが多いです。15歳以上と1歳以下や体の抵抗力が弱くなっているときには、重症化することがありますので、早めに受診することが大切でしょう。
感染を予防するには
水痘の予防には予防接種が有効です。水痘ワクチンは予防接種法に基づく定期接種に定めれらており、1歳から3歳未満の乳幼児が対象となります。また、自然水痘の患者と接触後3日(72時間)以内にワクチン接種をすると80パーセントから90パーセントは阻止できるとの報告があります。ただし、患者が家族の場合は発症する数日前から感染している可能性が高いので、ワクチン接種は間に合わない場合が多いです。
かかってしまったら
すべての発疹がかさぶたになるまでは感染の危険性がありますから、集団生活を制限し、他人との接触を避けるなどの配慮が必要です。かゆいですが、なるべく水疱をつぶさないようにしましょう。水疱がつぶれ、細菌が付くと化膿し、傷が残ってしまいます。爪は短く切り、引っ掻いてしまった時には消毒しておきます。水疱は口の中にもできますので、おかゆなど水分の多いものや薄味でのどごしのよいものを選んであげてください。
学校保健法における取り扱い
学校保健法では、「第二種の伝染病」に区分されており、「すべての発疹が痂皮(かさぶた)化するまで出席停止とする。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではない。」とされていますので、登校・登園の時期については医師に相談しましょう。登校・登園停止になってしまった場合、相模原市では「治ゆ証明書」が必要となります。
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