帯状疱疹
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)と同じ水痘・帯状疱疹ウイルスを原因とする病気です。水痘が治癒した後もウイルスが神経に潜伏し、免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化することによって発症します。
症状について
皮膚にピリピリ・チクチクとした痛みやかゆみが起こり、体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状の発疹が現れます。発疹は水疱(水ぶくれ)に変化していき、強い痛みを伴います。症状は、腕や胸、背中、顔などに見られます。
合併症について
- 帯状疱疹後神経痛
皮膚症状がおさまった後も、続く痛みです。3〜6カ月以上、場合によっては年単位で痛みが継続する場合があります。 - その他の合併症
角膜炎や結膜炎といった眼の合併症、顔面神経麻痺、難聴などの合併症もあります。
治療について
治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、できるだけ早く受診しましょう。
予防について
帯状疱疹の発症には年齢が大きくかかわり、高齢になると発症しやすくなります。帯状疱疹の発症予防には、日頃からの体調管理が重要となります。生活活動・運動、休息・睡眠、栄養・食生活など、健康づくりに取り組みましょう。
予防接種について
50歳以上の方は、ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発病を予防し、重症化を予防する効果があるとされています。ただし、予防接種を受けた場合でも、発病を完全に防げるわけではありません。
(1)水痘ワクチン(生ワクチン)
2016年3月に、国内で使用されている水痘ワクチンを50歳以上の方の帯状疱疹予防に使用することが承認されました。水痘ワクチンは乾燥弱毒生ワクチンで、50~60歳で約90%、70歳代で約85%に、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫が得られたと報告されています。
- 対象 50歳以上
- 回数 1回
- 副反応 接種部位の発赤、かゆみ、熱感、はれ、痛み、しこり、倦怠感、発疹等の副反応が認められます。
(2)乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)
50歳以上の成人の帯状疱疹の予防として2018年3月に承認され、2020年1月から販売されています。不活化ワクチンの一種である組換えサブユニットワクチンで、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を既に持ち、帯状疱疹を発症するリスクが高い人において免疫が得られやすいよう開発されました。帯状疱疹に対する有効性は50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%の予防効果があるといわれています。
- 対象 50歳以上
- 回数 2回
- 接種間隔等(参考) 2カ月
- 副反応 接種部位の痛み、発赤、はれ、筋肉痛、疲労、頭痛が主な副反応です。重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー反応を含む過剰反応がまれに現れることがあります。
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