結核
結核とは
結核菌によって起こる感染症で、結核患者の約8割が肺結核です。日本ではかつて、死亡原因の第一位でしたが、適切な治療が開発されてからは患者数は減少しています。しかし現在でも日本国内で年間で約10,000人が結核を発病し、相模原市においても毎年50人前後が結核を発病しています。
症状
主な症状は、2週間以上続くせき、微熱、たんです。その他に、寝汗、だるさ、血たん、胸痛などが出ることもあります。これらの症状だけでは、通常、かぜと見分けがつかないので、早めに医療機関を受診し胸部X線などの検査をすることで、早期に診断することができます。
感染と発病
結核菌に感染した人が全員結核を発病するわけではありません。発病するのは感染した人10人のうち1人か2人程度の割合です。結核菌に感染しても、発病しなければ他の人にうつすことはありません。
発病しやすいのは、糖尿病やがん、胃かいようなどの病気や、大量飲酒などで栄養状態が偏っている、ストレスで疲れがたまっている、ステロイド治療をうけているなどの理由で体の抵抗力が弱っている人です。
結核予防には
- 症状が出る前に診断できると軽症のことが多いので、年に1回程度健診を受けることをお勧めします。
- 健康的な生活を心がけ、睡眠を十分にとりましょう。
- せきが2週間つづくときには、医療機関に受診しましょう。
- 65歳以上の人は、市民結核健康診断を受けましょう。
市民結核健康診断
健康診断を受ける機会のない65歳以上の人は、年1回、市民結核健康診断を受診してください。
事前のお申し込みが必要です。日程表の申し込み締め切り日までに電話でお申し込みください。
- 対象 相模原市内に居住地を有する人(当該年度中に65歳になる場合を含む。)
- 費用 無料
- 申し込み先 コールセンター(電話042-770-7777)へ。
結核の治療
抗結核薬で治療します。標準治療では、6カ月から9カ月間、毎日確実に薬を飲みます。薬の飲み忘れにより、結核菌が薬の効かない薬剤耐性菌になることがあるため、相模原市では保健所が主体となり、病院等の医療機関や薬局、介護保険サービスの事業所、学校等と連携し、患者さんが確実に服薬できるようサポートをしています。
医療費の補助
結核と診断を受け治療中の人は、申請により医療費の補助をうけることができます。詳しくはお問い合わせください。
高齢者の結核対策
結核患者数は年々減少傾向にありますが、高齢者が占める割合は減少しておりません。
高齢者は咳や痰などの症状が現れにくいため、とくに注意が必要です。
外国生まれの方の結核対策
国内での外国生まれの方の結核患者は増加傾向にあります。感染に気付かず入国し、後に発病するなど発見が難しいのが実情です。
結核健康診断の実施報告について
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の規定により、次について定期の健康診断(胸部エックス線検査)を実施のうえ、検査結果を最寄の保健所へ報告することとなっております。
- 小学校、中学校⇒施設職員のみ
- 高等学校、大学、短大、専修学校⇒学生又は生徒(入学した年度のみ)及び施設職員
- 病院、診療所、助産所、介護老人保健施設⇒施設職員のみ
- 障害者支援施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム⇒65歳以上の入所者(毎年度)及び施設職員
- 刑事施設⇒20歳以上の収容者(毎年度)及び施設職員
医療従事者向け研修会
医療機関等で働く方に向けた研修会です。
令和5年度は、神奈川県勤労者医療生活協同組合港町診療所所長 沢田 貴志先生を講師としてお越しいただき、「グローバル化の中での新たな課題~外国生まれの結核患者の動向と対応~」をテーマにオンライン研修会を開催しました。
高齢者施設向け結核研修会
令和6年度高齢者施設向け結核研修会を開催します。詳しくは、次のリンクページをご覧ください。
令和5年度相模原市結核対策評価会議開催
相模原市における結核対策の強化を図るため、有識者・関係医療機関関係者を招き、結核医療及び結核対策全般に関する課題についての検討を行いました。
関連情報
- 結核予防会結核研究所(外部リンク)
- 結核に関する資料等(結核予防会結核研究所 対策支援部)(外部リンク)
- 国立感染症研究所「結核とは」(外部リンク)
- AMDA国際医療情報センター(問診票等外国語版)(外部リンク)
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このページに関するお問い合わせ
疾病対策課
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電話:042-769-7201(感染症対策班)
電話:042-769-8346(予防接種班)
電話:042-769-8324(難病対策班)
ファクス:042-750-3066
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