市町村合併ってなんだろう?(6) (平成15年4月1日号)
シリーズ 市町村合併(6)
「時の話題─市町村合併ってなんだろう?─」
津久井郡4町(城山町、津久井町、相模湖町、藤野町)では、合併の議論が交され、その気運が高まっており、本市との合併を望む声もあります。今回はその背景についてお知らせします。
津久井郡の発展
津久井郡4町は、昭和の大合併の中で、昭和30年に誕生しました。昭和45年には、4町が共同して津久井郡広域行政組合をつくり、ごみ処理、し尿処理、消防、救急などの業務を一体的に取り組んできました。
また、道路整備や交通手段の発達により、町民の生活圏が拡大し、本市への通勤・通学者などが増加し、それに伴う広域課題に対応するため、首長懇談会の開催を始め、図書館の相互利用や消費生活相談業務の委託など、本市との様々な広域連携を進めてきました。
町行政を取り巻く環境の変化への対応
近年は、地方分権の本格化や少子高齢化の進展などの社会構造の変化に加え、郡内の人口は減少化傾向が出てきました。また、長引く景気低迷により、地方税収入が減少するとともに、国からの地方交付税も削減されるなど、町の行財政を取り巻く状況は、大変厳しいものとなりました。各町では、こうした状況の変化に対応するため、学校の統廃合や人件費の削減などによる歳出の抑制や、行政改革による行政運営の効率化に取り組んでいます。
合併の必要性
しかしながら、少子高齢化の進展に伴う社会福祉施策等の充実など、今後ますます複雑、多様化する行政需要に的確に応えていくためには、これまでのような取り組みでは限界があります。このため、行政規模を拡大し、スケールメリットによる行政運営の効率化や、財政基盤の強化を図ることが必要となっています。また、町域を越えて対応すべき環境保全対策やごみ処理問題などに取り組むとともに、自然・人材・文化などの地域資源を十分に生かしたまちづくりを進めるためには、より広域的な視点に立った施策の展開が求められます。
こうした行政課題の解決方策として、周辺の市や町との「合併」が選択肢として挙げられており、その必要性は、昨年各町で実施された町民アンケートの結果にも現れています。
さらに、町民の中には、豊かな自然環境や貴重な水源を有する津久井地域と、充実した都市機能を持つ本市を合わせることで、自然と都市が共生する理想的なまちが形成されることを期待している人もいます。
今後本市は、津久井郡内の町から、合併の申し入れがなされることも予測されますが、県北地域のなかで、中核市としての広域的な役割を果たしていく意味でも、市民の皆さんとともに、議論を重ねていく必要があると考えています。
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
広域行政課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所本館3階
電話:042-769-8248 ファクス:042-754-2280
広域行政課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム