市町村合併(平成18年3月20日号)号外
市町村合併 時の話題
市町村合併特集号
今日 新たな歴史のページが開かれる ─新「相模原市」誕生─
相模原市長 小川勇夫
本日、相模原市と津久井町、相模湖町が合併いたしました。
新「相模原市」として、輝かしい未来に向けた新たな歴史の始まりです。
この日のために、ご指導、ご尽力を賜りました多くの皆さまに心よりお礼申し上げます。
津久井・相模湖地域の皆さまを新「相模原市」の市民としてお迎えできますことは、大変喜ばしく、心より歓迎いたします。
新たに市域となった津久井・相模湖地域は、雄大な丹沢山地の緑や相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖などを有する水源地で、神奈川県民が使用する水道水や産業、電力などの重要な水源としての役割を担っているところであります。
私は、津久井町、相模湖町の皆さまが、合併に託された夢と期待を思い、これに応えるため、全力を注いでまいる所存であります。
今後は、新市全体の速やかな一体化と均衡ある発展を図り、新市の財産(たから)である「人や自然」「産業」「文化」などが調和し、市民のだれもが「この地に生まれ、この地に生きて本当によかった」と喜びを感じ、新市に住むことを誇りにできる、魅力ある広域交流拠点都市を創造してまいりたいと考えております。
市民の皆さまの市政に対するご理解と一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
旧津久井町 町長 天野望
本日、津久井町は、相模原市民の皆様のご理解のもとに新「相模原市」として出発することになりました。この日を迎えることができますのも多くの関係者の皆様のご理解、ご協力があってこそであり、衷心よりお礼を申し上げます。
さて、津久井町は、昭和30年4月1日に誕生し、昨年、町制施行50周年を迎えましたが、この間、昭和から平成へと時代は移り、社会全体が大きく変ぼういたしました。なかでも急速に進む人口減少と少子高齢社会の到来は私たちの予測をはるかに超えるものでありました。
この変動の時期、工業都市として活力ある相模原市と自然環境豊かな津久井地域が合併することができましたことは、子や孫の時代に向って大きく夢が広がった思いです。また、全職員の協力のもと、本日より新市としての市民サービスに支障なく出発できることとなり感謝しております。この合併につきましては、10年後、20年後に必ずや高く評価されるものと確信しております。
私は、昨日退任いたしましたが、今までにいただきましたご支援、ご協力に感謝申し上げるとともに、新市の益々のご発展を祈念いたしましてごあいさつといたします。
旧相模湖町 町長 溝口正夫
本日、相模原市と津久井町、相模湖町が合併し、新「相模原市」が誕生いたしました。
ご尽力をいただきました方々に衷心よりお礼を申し上げますとともに、市民の皆様に心よりお慶びを申し上げます。
相模湖町は、多くの山を擁するとともに、町のほぼ中央を相模川が東流し、そこに県民の水がめ”相模湖”を抱える「森と湖のまち」であり、まさしく山紫水明の地であります。
この相模湖町と、相模原市、津久井町の合併による新市の誕生は、全国にも稀有な多様性を持ちつつ、自然と産業が調和する活力ある新「相模原市」への新たなスタートでもございます。
また、相模湖町にとりましても、51年の歴史を閉じ、今まで、この町を支えてこられた方々のご努力、ご尽力を受け継ぎ、この地域のより豊かな暮らしを創造するためのスタートでもございます。
これらを実現するため、市民の皆様のご理解とご尽力をお願い申し上げ、新「相模原市」の誕生にあたってのごあいさつとさせていただきます。
春風といっしょに出かけてみませんか
今日、誕生した新「相模原市」。人口は66万8,000人、面積では県内で横浜市に次いで2番目となりました。大きくなった新市には、それぞれの地域の特徴を生かしたさまざまな施設や行事があります。ここでは、新しい”相模原”を市民の皆さんに知っていただくために、紙面の許す限りご紹介したいと思います。
さわやかな春風に誘われて、新しい”相模原”を体感してみてはいかがですか。
- 相模原麻溝公園
高さ55メートルのグリーンタワー相模原(展望塔)、小動物や鳥とふれあい、ポニー乗馬ができるふれあい動物広場、斜面林の中に20種類40基の木製施設があるフィールドアスレチック、芝生広場などがあります。5月にはクレマチスフェア、6月にはアジサイフェア、10月にはオータムフェアが行われ、一年を通じて四季折々の花が楽しめます。
お問い合わせ
相模原麻溝公園管理事務所
電話:042-777-3451 - 銀河アリーナ
昆虫を連想させる外観で、冬期はスケート場(10月20日から5月6日)、夏期はプール(6月10日から9月16日)として、年間を通じてたくさんの人に利用されています。
お問い合わせ
銀河アリーナ管理事務所
電話:042-776-5311 - 市立博物館
「川と台地と人々のくらし」がテーマの自然・歴史展示室、「宇宙の中のわたしたち」がテーマの天文展示室、さまざまな展示を行う「特別展示室」の3つの展示室と、250人が一度に観覧できるプラネタリウムがあります。3月25日(土曜日)から春季企画展「相模野台地の火山灰―火山灰の地層を調べよう―」が始まります。
お問い合わせ
市立博物館
電話:042-750-8030 - テクノパイル田名工業団地
高度な技術集積とみどり豊かな工業団地を目標に造成されました。70社を超える企業が操業するハイテク産業の拠点です。 - 尾崎咢堂(おざきがくどう)記念館
津久井町ゆかりの政治家、憲政の神様といわれた尾崎行雄(雅号咢堂)の偉業をたたえて尾崎家代々の屋敷跡に開館しました。衣類・書籍などを展示しています。11月には尾崎咢堂杯争奪青年演説大会が行われ、全国から予選を勝ち抜いた若者が咢堂の生誕地で決勝戦に臨みます。
お問い合わせ
尾崎咢堂記念館
電話:042-784-0660 - 鳥居原ふれあいの館(いえ)
宮ヶ瀬湖畔にある地域農産物などを活用した総合交流施設。木のぬくもりを生かした落ち着いた建物からは湖が美しく望め、時を告げるカリヨンの鐘の音が湖畔に響き渡ります。
お問い合わせ
鳥居原ふれあいの館
電話:042-785-7300 - いやしの湯
地下1,310メートルから湧き出している無色透明の天然温泉で、大浴場、露天風呂、サウナ室などがあります。鳥のさえずりや、さわやかなせせらぎの音を感じながら、ゆったりと安らぎの時間を堪能できます。
お問い合わせ
いやしの湯
電話:042-787-2288 - 小原宿本陣
県内の東海道と甲州道中にあった26軒の本陣(江戸時代に参勤交代で大名が泊まった宿)のうち、唯一現存するもので、県指定重要文化財にもなっています。
お問い合わせ
小原宿本陣
電話:042-684-4780 - 相模湖記念館
県立相模湖交流センター内にある施設で、相模湖の歴史や自然、相模ダムの役割などが楽しみながら学べます。
お問い合わせ
県立相模湖交流センター
電話:042-682-6121 - 県立相模湖漕艇場
昭和38年に設置され、翌39年の東京オリンピックのカヌー会場や平成10年の「かながわ・ゆめ国体」のボート会場になりました。カヌー・ボートなどのメッカとして各種大会が開催されています。
お問い合わせ
県立相模湖漕艇場
電話:042-684-2339 - 相模の大凧まつり
江戸時代からの伝統行事である相模の大凧。最大8間(約14.5メートル)四方、約1トンの大凧が5月の空に舞い上がる姿は圧巻です。今年の題字は「新相」。合併で新しい相模原が大きな空に飛躍するよう期待が込められています。毎年5月4日・5日に開催されます。 - 市民桜まつり
本市最大の祭りです。パレードやステージ、イベントなど楽しい催しが盛りだくさん!
今年は、4月1日(土曜日)・2日(日曜日)に開催され、1日のパレードには津久井町の「鳥屋の獅子舞」や相模湖町の「小原宿本陣祭」も登場します。 - 関の首長ばやし・お浜下り
8月3日・4日に青山神社の祭礼で行われる囃子(はやし)。3日に町内を練り歩いた御輿(みこし)が串川に入る勇壮な「お浜下り」が祭りのクライマックス。 - 鳥屋の獅子舞
江戸時代から伝わる一人立三頭獅子舞で、毎年8月の第2土曜日、鳥屋諏訪神社の祭礼で奉納舞が行われます。かながわの民俗芸能50選に数えられ、県無形民俗文化財に指定されています。 - 磯部俶(とし)記念「遙かな友に」道志川合唱祭
「合唱の里」津久井を全国に発信するため、毎年秋に開催されています。秋が深まる合唱の里に清らかな歌声がこだまします。 - 甲州街道小原宿本陣祭
大名行列をはじめ、本陣太鼓や大道芸が披露されるほか、昔懐かしいお店が街道せましと出店されます。 - 相模湖レガッタ
県内の唯一のボート競技公式会場である相模湖では、毎年10月にレガッタ(ボート競技)が開催されます。湖面を滑るように進むボートが壮観です。 - 与瀬神社例大祭
毎年4月13日に開催される神社の例大祭は、長い歴史を持つ勇壮なお祭りです。本殿から続く急な階段を氏子たちが御輿(みこし)を担ぎおろします。 - さがみ湖湖上祭花火大会
夏の相模湖を彩る最大のイベント。毎年8月1日に行われます。尺五寸玉やスターマイン、湖上約1キロにも及ぶナイアガラの滝は、湖面に美しく映えて見ごたえ十分です。
新市まちづくり計画<相模原市・津久井町・相模湖町 新市建設計画>
新市まちづくり計画は、竃轟t市・津久井町・相模湖町合併協議会が策定したもので、合併後の新市の一体化と均衡ある発展のための基本方針や根幹となる事業についてまとめたものです。
新市の将来像
「自然と産業が調和し 人と人がふれあう 活力ある自立分権都市 相模原」
─森が育む水の力 水がそだてるまちの力 まちにいきづく人の力 地域の力と魅力を活かしたまちづくり─
まちづくりの考え方
協働と分権 市民一人ひとりが支え育て合う自立した社会を作り、だれもが住みよい地域社会の形成をめざすため、協働と分権の視点に立ったまちづくりを進めます。このため、広報・広聴活動の充実に努め、男女共同参画の理念を踏まえて市民の市政への参画機会を広げるとともに、都市内分権(住民がまちづくりに主体的に関わることができる仕組みづくり)を進めます。
効率的な行財政運営 市民一人ひとりが納得しうる質の高い市政運営を行うため、効率的・効果的な行財政運営、職員の資質の向上、情報公開の推進、近隣市町村との連携などに努めます。
まちづくりの基本目標
新しい都市の交流と発展を支える質の高い交通・都市基盤をめざします
新市の交流と発展を支えるため、さがみ縦貫道路、津久井広域道路の早期整備を図るとともに、鉄道輸送・バスネットワークの強化、新しい交通システムの導入に取り組むことにより、国道を中心として交通渋滞の解消をめざします。
自然の豊かさを日常的に感じるまちをめざします
自然環境に対する意識を啓発し、河川や湖の水質の向上を図るなど、水源地域の総合的な環境の向上をめざします。また、都市内部でも自然を感じられるうるおいと風格のあるまちづくりをめざします。
地域特性を活かした産業創生をめざします
新市の活力ある発展とゆとりある市民生活の実現のため、新たな産業の誘致、大学・研究機関等と連携した工業の振興、個性的・魅力的な商店街の形成、自然環境を活かした農林業の振興、観光拠点の形成をめざします。
安心して活き活きとした市民生活の実現をめざします
教育環境の充実や、自然、文化などの資源を生かした人間性豊かな教育の実現に取り組むとともに、医療機関や福祉施設と家庭、地域が連携した保健・医療・福祉体制を確立し、地域の特性にあわせた防災・防犯対策を進め、市民の皆さんが安全に安心して生活できるまちづくりをめざします。
合併シンボルプロジェクト
- 地域連結夢プロジェクト
新市の生活や経済の活性化を支え、広域的な交流や情報発信を進めるためのインフラ(社会基盤)として、幹線道路の早期実現を図るほか、鉄道網の充実に向けて津久井地域への鉄道の延伸を促進し、新しい交通システムの導入を検討します。これにより、地域の交通の利便性、快適性の向上を推進し、新市の一体化を図ります。
主な事業
骨格幹線道路の整備(さがみ縦貫道路、津久井広域道路など)
バスネットワークの充実
新しい交通システムの導入検討 - 市民のオアシスプロジェクト
「市民のオアシス」として、うるおいとやすらぎのある新市づくりを進めるため、水源地域の山、川、湖などの優れた自然や地域固有の風土・文化を守るとともに、その活用を図ります。また、都市部においても、市民の憩いの場となる魅力ある快適空間の創出に取り組みます。
主な事業
自然に親しむ空間整備事業(森林ミュージアム、オートキャンプ場、ハイキングコースの整備など)
伝統文化の保存活用 - まち+水源地=産業創生プロジェクト
新市は、まち(都市部)と水源や森林など豊かな自然を併せ持つことから、その特色を生かして、人々の交流を促進し、やすらぎと魅力ある観光産業の振興を図ります。
このため、多様なイベントの有機的な連携を図るとともに、観光拠点の整備を進めます。
また、豊かな自然環境や、交通の利便性など首都圏における立地特性等を活かして、骨格幹線道路の整備に伴う周辺土地利用の活性化を図り、企業誘致を進めるなど、新市の産業創生に取り組みます。
主な事業
新たな産業の創出事業(企業立地基盤の整備と誘致、産学連携など)
産業と観光が連携した魅力ある観光地づくり(観光拠点整備推進事業など) - 市民キャンパスプロジェクト
豊かな人間性を育む環境づくりを進めます。子どもから大人まで、あらゆる人が生涯にわたって学習することができる機会を提供することにより、生涯現役時代にふさわしい「生涯学習都市」をめざします。
主な事業
生涯学習キャンパスの展開<(仮称)市民・大学交流センターの整備、グリーン・カレッジの展開など>
生涯学習の新しいネットワークの構築(図書館、博物館、公民館、大学などのネットワーク化) - 安全・安心ネットワークプロジェクト
すべての市民が豊かに暮らせるよう、安全・安心なまちづくりを進めます。このため、保健、医療、福祉の充実を図ります。また、地域コミュニティの強化を図り、住民自らが地域を守るシステムを形成します。
主な事業
総合的な保健・医療・福祉施策の推進<(仮称)北地区保健福祉センターの整備、特別養護老人ホーム等の整備促進など>
防災、消防対策の強化(地域防災活動の支援、消防施設の整備、防災無線整備など)
安全・安心なまちづくりの推進(安全・安心まちづくり推進体制の構築、地域防犯活動の支援など) - パートナーシップ・と市内分権プロジェクト
都市内分権(分権型社会)を実現し、市民や民間団体、企業など地域社会を構成するさまざまな主体の協働による、自主的、自律的なまちづくりをめざします。
主な事業
市民主体のまちづくりの推進(さがみはらパートナーシップ推進指針・都市内分権の推進、コミュニティ活動への支援など)
このページについて、ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
広域行政課
住所:〒252-5277 中央区中央2-11-15 市役所本館3階
電話:042-769-8248 ファクス:042-754-2280
広域行政課へのメールでのお問い合わせ専用フォーム