蚊媒介感染症
蚊媒介感染症とは
蚊媒介感染症とは、ウイルスや原虫(寄生虫)等の病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主なものは、ウイルスによるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、原虫によるマラリアなどがあります。
日本においては、日本脳炎以外は、海外からの輸入感染症とされていますが、デング熱は、2014年や2016年に国内での感染がありました。多くは、主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
海外で蚊に刺されて発熱した場合は、そのことを伝え、できるだけ早く医療機関を受診してください。帰国後、2週間は蚊に刺されないように対策をしましょう。
蚊に刺されない、蚊を発生させない対策を!
感染してからの治療よりも、蚊に刺されないための対策が重要です。治療は対症療法が中心となります。
蚊が活動する夏から秋にかけて、海外で感染した人から蚊を媒介して感染が拡がることが想定されます。
屋外の蚊が多くいる場所では、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないよう注意しましょう。
海外渡航する際には、渡航先の蚊媒介感染症の流行状況を確認し、蚊に刺されない対策をしましょう。
また、感染症を媒介する蚊を発生させないために、定期的に水たまり(屋外にある植木鉢の皿、雨よけのビニールシート、古タイヤ、じょうろやおもちゃ、空きびん、缶、ペットボトルなど)をなくしたり、風通しの悪いやぶや草むらでは下草を刈ったりしましょう。
啓発ポスターをご活用ください
- 厚生労働省 啓発ツール
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感染症の運び屋蚊からバリアーで身を守れ!(PDF 870.5 KB)
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ジカ熱・デング熱の運び屋ヒトスジシマカの発生源を叩け!(PDF 354.5 KB)
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ジカ熱・デング熱の感染源ヒトスジシマカに注意!(PDF 2.2 MB)
デング熱について
- デングウイルスを保有する蚊(国内ではヒトスジシマカ)に吸血された際に感染します。感染した人から他の人に直接感染することはありません。
- 通常、4~10日の潜伏期の後、急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあります。
ジカウイルス感染症について
- ジカウイルスを保有する蚊(国内ではヒトスジシマカ)に吸血された際に感染します。基本的に、感染した人から他の人に直接感染しませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。
- 母体から胎児への感染を起こすことがあり、小頭症等の先天性障害を起こす可能性があります。
- 感染しても多くの場合症状を示しませんが、発症すると軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、疲労感、倦怠感、頭痛等を呈します。
- 妊婦または妊娠の可能性のある女性は、流行地域への渡航に注意してください。渡航の際には、蚊に刺されないように対策を講じることが必要です。
- ジカウイルス感染流行地域から帰国後は、男性は3カ月、女性は2カ月間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為を控えるかコンドームを使用することを推奨します。
- ジカウイルス感染症に有効なワクチンはありません。
チクングニア熱について
- チクングニアウイルスを保有する蚊(国内ではヒトスジシマカ)に刺されることで感染します。感染した人から他の人に直接感染することはありません。
- 潜伏期間は通常4~8日(最大2~12日)です。発熱、関節痛、発疹などの症状があり、関節痛は数週間から数か月にわたって続くことがあります。
- これまで国内での感染例は報告されていませんが、海外からの輸入例が毎年報告されています。流行地域で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫除け剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
日本脳炎について
- 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、蚊(コダカアカイエカ)を介して感染します。以前は子どもや高齢者に多くみられた病気です。突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。
- ワクチン接種により、日本脳炎の罹患(りかん)リスクを75~95パーセント減らすことができると報告されています。
マラリアについて
- マラリア原虫を病原体とする感染症です。
- 主な感染経路は、感染したハマダラカに刺されることによるものです。人から人への直接的な感染はありません。
- 発熱や悪寒、頭痛などの症状を呈し、重症化すると脳症や腎障害を起こし、死亡することがあります。
- 世界では年間2億人以上が罹患し、多くは熱帯地域で発生しています。日本では現在定着していませんが、海外からの輸入例が毎年報告されています。流行地域でハマダラカに刺されないことが重要です。虫よけ剤の使用や肌の露出を避けるといった対策をしましょう。
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