風しん(三日はしか)
風しんウイルスの飛沫(ひまつ)感染により起こる病気で、一般的には「三日はしか」とも呼ばれています。発熱、発疹、リンパ節腫脹(しゅちょう)が特徴です。近年、国内での風しんの発生は減少傾向にありますが、まれに見られる先天性風しん症候群(CRS)予防のために、妊娠可能年齢およびそれ以前の女性に対するワクチン対策が重要な病気です。一度感染し治癒すると、大部分の人は終生免役を獲得します。
- 季節
春先から初夏にかけて多くみられます。 - 好発年齢
一般的に2歳から3歳の幼児にかかりやすいとされています。 - 潜伏期間
約2週間から3週間です。 - 症状
軽いカゼ症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部(こうけいぶ)リンパ節腫張などが主症状です。そのほか、眼球結膜の充血もみられます。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいです。大人になってから風しんにかかると重症になります。また、妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気をもった児(心臓病、白内障、聴力障害など)が生まれる可能性が高くなりますから、風しんのワクチンを受けていない方は、妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。
感染を予防するには
風しんの予防には予防接種が有効です。風しんワクチン(麻しん・風しん混合(MR)ワクチンを含む)は予防接種法に基づく定期接種に定められており、乳幼児・小児の対象期間・接種回数は以下のとおりです。
- 1期:1歳から2歳未満で1回接種
- 2期:5歳から7歳未満で小学校に就学する前年度中(幼稚園等の年長児)で1回接種
風しんの予防接種を行う第一の目的は、妊婦が風しんにかかることによって生まれてくる赤ちゃんが先天性風しん症候群の障害をもつことのないように、またそのような心配をしながら妊娠を続けることのないように、あらかじめ予防することです。予防接種は風しんの自然感染による合併症の予防にもなり、大人が感染して重症になることも予防します。さらに、多くの人が予防接種をうけると、個人が風しんから守られるだけでなく、ほかの人に風しんをうつすことが少なくなり、社会全体が風しんから守られることになります。
令和4年3月31日まで成人男性を対象とした風しんの追加的対策を実施しています。
詳しくは、次のリンクページをご覧ください。
かかってしまったら
特別な治療法はなく、症状を少し楽にする方法(対症療法)が行われます。まずは安静にすることが第一です。軽くすむことが多いのですが、人にうつしてしまう可能性がありますから、外出は医師の許可が出てからにしましょう。
学校保健法における取り扱い
学校保健法では「第二種の伝染病」に区分されており、「紅斑性の発疹が消失するまで出席停止とする。なお、まれに色素沈着することがあるが出席停止と必要はない。」とされています。登校・登園停止になってしまった場合、相模原市では「治ゆ証明書」が必要となります。
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