伝染性軟属腫(水イボ)
ボックスウイルス群に属する伝染性軟属腫ウイルスの皮膚感染によって起こり、一般に水イボと呼ばれています。感染力はそれほど強くありませんが、ヒトからヒトへの直接感染の他に、タオルなどを介する感染も考えられます。保育所、プール、お風呂などで伝染することが多いようです。アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎を持つ子どもに多く見られます。
- 季節
春から秋にかけてよく見られます。 - 好発年齢
5歳から6歳ころがピークで、3歳から15歳くらいに多く見られます。 - 潜伏期間
潜伏期間は2週間から2カ月以上です。 - 症状
はじめに直径1ミリメートルから5ミリメートルくらいの丸くて表面に光沢のある柔らかいイボができ、大きくなると中央にくぼみが見られるようになります。部位は体、手足、脇の下、上腕の内側など、皮膚が擦れ合う柔らかいところによくできますが、ほとんどの場合かゆみや痛みはありません。水イボをつぶすと小さくて白い粒のようなものが出てきます。これがウイルスの塊で、イボが破れることでウイルスが飛び散り、周囲に感染し数を増やすことになります。
感染を予防するには
水イボの感染力は弱いのですが、プール、集団生活や兄弟間でも感染の可能性があるため注意しましょう。肌着やタオルを共用せず、別々に入浴するなどの注意が必要です。また、爪は短く切り、手洗いを励行(れいこう)し、皮膚を清潔に保つことが、予防のために大切です。
かかってしまったら
皮膚の表面で感染が広がって、徐々にイボの数は増え、ひとつひとつも大きくなってきますが、特別な治療をしなくてもやがて体にウイルスに対する免疫が成立すると自然に治癒します。通常は半年から1年で自然に治ってしまいます。イボを取り除くには、専用のピンセットで水イボをひとつひとつ摘み取る方法や、硝酸銀という薬品を用いて、水イボの部分を腐食して除去する方法などがあります。水イボが破れるとウイルスが飛び散り、あちこちの皮膚に水イボがうつってしまうので、かきむしらないように気をつけ、爪は短く、丸く切って、清潔にしておきましょう。
学校保健法における取り扱い
学校保健法では「第三種の伝染病」の「その他の伝染病」に区分されており、「多数の発疹のある者については、水泳プールでビート板や浮き輪の共用をしない。」とされ、通常出席停止の措置は必要ないと考えられています。
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