地震の知識
プレートの潜り込み 海底の深いところでのできごと
地球の球形の表面は、陸地を形成する地殻(大陸プレート)と海底を形成する地殻(海洋プレート)とでなりたっています。
海洋プレートは、地球の内部から湧き出してくるマントルと呼ばれる物質でできています。マントルとは「マント=外套」から由来し、地球を覆っているという意味です。マントルは、地球の核といちばん外側の地殻の間2千900キロメートルの厚さの、いわば「岩石が溶けた灼熱の世界」。マントルは、海嶺という海底山脈の噴出口から切れめなく湧き出し、海水で冷却されて固まり、海洋プレートとなります。
この海洋プレートは、無秩序にではなく一定方向に、1年間に数センチという速度で移動します。地球全体の海底の地殻はすべてこのように動いて、大陸プレートと接触することになります。
両者が出あうと、移動を続ける海洋プレートは大陸プレートの下に潜り込んで、再び内部へもどっていきます。
このもどっていくときに、上側の大陸プレートを引きずり、引きずられる側はもとにもどろうとして「ひずみ」という現象が生じます。これは一種の力くらべで、最後は大陸プレートがはねかえってもとにもどる、つまり、力くらべのエネルギーが一瞬にして解放されます。実際には巨大な岩盤の破壊現象が生じ、地表に伝わる、すなわちこれが地震です。 このような潜り込みの入口が、日本列島の太平洋側深海の各所にあり、ほぼ一定の間隔でくり返しエネルギーが解放されています。
プレート移動の影響
海洋プレートの移動は、つねに大陸プレートに圧力を加えており、そのために耐えきれなくなったプレートの内部で破壊が起こり、ずれが生じます。それを「活断層」といっています。この活断層のずれは比較的浅いところ(ほとんどが20キロメートル以内の深さ)で起こるために、局地的に激しい揺れや被害を与えます(「阪神・淡路大震災」〈1995年〉など)。
「活断層」は、過去に何度も地震を起こしてきた断層で、今後も活動する可能性があります。
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