ノロウイルスによる食中毒予防について
ノロウイルスは、冬期を中心に急性胃腸炎を起こすウイルスです。感染すると下痢、嘔吐、腹痛などを起こし、通常2~3日で回復しますが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では重症化することがあります。その感染力は非常に強く、大規模な食中毒などの集団発生を起こしやすい上に、回復後もしばらくウイルスが排泄され感染を広げます。
ノロウイルスによる食中毒は、年間の食中毒患者数の多くを占めます。その原因は、汚染された二枚貝によるものと、調理者を介した食品の汚染によるものがあります。
ノロウイルスには、特効薬やワクチンがないため、予防に努めることが重要です。
食品を取り扱う場合は、次のポイントに注意して、食中毒を防ぎましょう。
家庭での予防ポイント
- まな板などの調理器具は、十分に洗浄し・消毒しましょう。
※調理器具の消毒には、熱湯か0.02%の次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。 - カキなどの二枚貝は、中心部まで加熱調理(85~90℃で90秒以上)して食べましょう。
- 帰宅時やトイレの使用後、調理・食事の前など石けんを使って手をよく洗いましょう。
- 嘔吐物、排せつ物などは、ビニール袋に入れ、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムに浸し、密封して棄てましょう。
※処理作業前に使い捨てのマスクやガウン、手袋などを着用し、処理作業後は、石けんを使って手をよく洗いましょう。
消毒液の作り方
ノロウイルスの消毒にアルコールは効果が低いため、消毒液には次亜塩素酸ナトリウムを使いましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤でも代用できます。
用途 |
調理器具などの消毒 |
嘔吐物などの処理 |
---|---|---|
濃度 |
0.02% |
0.1% |
作り方 |
1Lのペットボトルに水を入れ、キャップ1杯(5ミリリットル)の漂白剤を加える |
500ミリリットルのペットボトルに水を入れ、キャップ2杯(10ミリリットル)の漂白剤を加える |
- 使用に当たっては「使用上の注意」をよく確認しましょう。
- 製品ごとに濃度が異なるので表示を確認しましょう。
- 誤飲を防ぐため、消毒液が入ったペットボトルには『消毒用』と書きましょう。
- 時間の経過とともに消毒効果がなくなるので、こまめに作って使い切りましょう。
- ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)(外部リンク)
- 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省)(外部リンク)
- 食中毒予防のための手洗いマニュアル「基本の手洗い手順」(公益社団法人日本食品衛生協会)(外部リンク)
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