14.キマダラルリツバメとその生息地(きまだらるりつばめとそのせいそくち)
- 種別
県指定天然記念物(動物) - 指定年月日
昭和52年11月18日 - 所在
緑区佐野川地区
内容
この蝶は本州にのみ分布しており、県内では最北部の佐野川のみで生息が確認されています。翅(はね)は表が茶褐色で雄だけが青藍色を帯びており、翅裏は黄白色の縦じま模様に点紋が5条、後翅には2対ずつの尾状突起(尻尾)があります。この尾状突起がキマダラルリツバメの最大の特徴で、日本で尾状突起が2対づつあるのは、キマダラルリツバメと沖縄本島に生息するフタオチョウ(沖縄県指定天然記念物)だけです。
キマダラルリツバメは、アカマツ、クロマツ、ソメイヨシノなどの老木の樹皮下に巣をつくるシリアゲアリ属のアリの仲間と共棲しています。幼虫はアリから口移しで養分を与えられ成長し、アリの巣近くの樹皮下で蛹化し、羽化します。こうした特徴から、キマダラルリツバメは「奇蝶」「珍蝶」と言われます。
生息数も少なく、生息している場所が局地的であるため、生息地が破壊されると完全に消滅してしまう恐れがあり、保護活動が重要です。
参考文献
佐野川キマダラルリツバメ保存会/相模原市教育委員会 2010 『キマダラルリツバメ(リーフレット)』
藤野町教育委員会 1983 『ふじ乃町の樹木 附 名勝と動植物』
藤野町教育委員会 1989 『ふじのの蝶』
藤野町教育委員会 1997 『ふじの文化財探訪』
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