16.ギフチョウとその生息地(ぎふちょうとそのせいそくち)
- 種別
県指定天然記念物(動物) - 指定年月日
昭和57年12月28日 - 所在
緑区藤野地域
内容
アゲハチョウ科に属し、本州のみに生息する蝶です。中部地方以西を主とし、秋田県・山形県・東京都・神奈川県の一部にも見られます。太平洋側では分布が局限され、衰退も著しい状況です。神奈川県内では緑区藤野地域にのみ自然発生が確認されています。ここに生息するギフチョウは、太平洋側の東限でかつ独特の形質を持つ個体群を形成していることから自然史的価値は高く、貴重なものです。
体長は、前翅長3センチメートル程度と小さく、春に出現し、その美しく可憐な姿から「春の女神」と称されています。
ギフチョウはカンアオイに卵を産みつけ、幼虫はその若葉を食べて育ちます。ギフチョウの盛衰はカンアオイの盛衰に大きく左右されるので、その環境を保護していくことが重要です。
参考文献
しのばらギフチョウの会/相模原市教育委員会 2010 『ギフチョウ(リーフレット)』
藤野町教育委員会 1983 『ふじ乃町の樹木 附 名勝と動植物』
藤野町教育委員会 1989 『ふじのの蝶』
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