環境共生
本地域整備にあたっては、環境共生の実現を全地域に共通するコンセプトとして、「地域全体で環境負荷の低減」、「人間を含めたすべての生き物が健康で快適に生きることのできる環境づくり」、「様々な生き物たちとのふれあい」というようなテーマを掲げ、循環型社会実現へ向けての積極的な取組みを展開します。
この展開を推進するために、先導的ゾーンとして「環境共生シンボルゾーン」を設定します。特にそのシンボル事業として、緑道の整備と合わせ、相模原市の歴史的文化財を記憶にとどめ、そして次世代に伝えるために、畑地かんがい用水路敷の再生に取り組みます。
環境共生シンボルゾーンの設定
環境共生シンボルゾーンは、本地域をほぼ縦断して整備する緑道を中心に近隣公園や街区公園周辺に設定し、隣接する住宅地や学校、農地、企業などとも連携した広がりのあるゾーン形成に取り組みます。
さらに、緑道の整備に合わせ、畑地かんがい用水路の復活やせせらぎの整備などにより、みどりの確保や原風景の形成、ビオトープの形成も想定します。
このゾーンの位置は、次の理由により下図のとおり設定します。
- 居住地の近くで日常生活の中で親しむことができ、地域の子どもたちが学校の登下校時にもふれあうことが可能なこと。
- 地域内の歩行者や自転車の動線として有効なこと。
- 産業系ゾーンと住居系ゾーンの緩衝緑地機能や火災時の延焼防止機能として有効なこと。
環境共生シンボルゾーンの位置図
シンボル事業(畑地かんがい用水路敷の再生)
畑地かんがい用水路は、昭和20年代から30年代にかけて水の乏しい相模原台地での食糧増産を図るため、県営事業として施行されたものです。しかし、用水路は都市化の波におされ農業従事者が激減したことなどから、昭和39年から昭和45年の約7年間でその役割を終えています。その後、この用水路は、市内各所で緑道として再活用が図られています。
本地域においても、現存するこの貴重な地域資源を緑道空間として活用するとともに畑地かんがい用水路敷の再生により、先人が築いたこの事業の功績を人々の記憶にとどめ、そして、次世代に伝承し、あわせて本地域整備の「環境共生」への取組みを広くアピールすることが重要であると考えます。
また、本市のアイデンティティの一つとしても打ち出せるものと考えます。
なお、畑地かんがい用水路敷の再生や緑道の整備については、土地区画整理事業で基本的な整備を行ない、その後の整備は、地権者・市民・企業・行政などが連携してつくりあげていくことを想定します。
緑道周辺の整備イメ-ジ
- ゆとりある景観の復活
丹沢山系を背景に、緑道のみどりと周辺宅地のみどりやゆとりある空間の形成に努めます。 - 畑地かんがい用水路敷の再生
せせらぎを整備して、動植物の生育が可能なビオトープの形成を進めます。 - 歩行者・自転車道の整備
自然に近づき、ふれられるよう散策路を整備します。散策路は、地域内の交通動線を考慮して、歩行者・自転車道を整備します。
(注)このイメージ画は、将来的な予想図であり、具体的な整備内容については今後、地域の関係者と連携して決めていくことになります。
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