令和3年度 10月定例記者会見(令和3年10月27日)
令和3年10月27日
- 日時 令和3年10月27日(水曜日)午後2時00分~2時40分
- 場所 市役所第2別館3階第3委員会室
(市長)
皆さん、こんにちは。だいぶ秋めいた日が続いてまいりまして、季節も寒くなってまいりましたが、今日もお越しいただきましてありがとうございます。
まず、新型コロナウイルス感染症の状況についてでございます。本市の感染者数は9月に入ってからは、ワクチン接種が進んだことや、市民の皆様の外出自粛等のご協力により、減少傾向に転じており、10月には一桁の日が続くなど、大幅に減少しております。10月16日には、昨年11月3日以来、347日ぶりに、本市における陽性患者がゼロとなりました。しかし、感染力の強い変異株は、油断すると一気に感染者が増える懸念があるほか、ワクチン接種を終えた人も感染する「ブレークスルー感染」も報告されております。また、今年の冬は季節性のインフルエンザの流行も懸念されているところであります。引き続き、マスクの着用や、手洗い・咳エチケット等、一人ひとりが実行可能な感染防止対策を行っていただくようお願いいたします。
なお、市の設置施設につきましては、緊急事態宣言解除後の経過措置といたしまして、10月24日まで利用時間を午後9時としておりましたが、25日からは原則として、通常の利用時間で運営しております。
次に、新型コロナウイルスワクチンの接種についてでございます。ワクチン接種につきましては、12歳以上の全対象者への接種率が、10月24日現在で、1回目の接種率が82.2%、2回目の接種が73.6%となっておりまして、11月上旬には、2回目の接種を完了する方が80%程度に到達できる見通しとなっています。12月以降に満12歳以上になる方への接種につきましては、決まり次第、市ホームページ等でお知らせしてまいります。また、3回目の接種、「ブースター接種」に向けて、接種会場や対象者、スケジュール等の検討も始めております。早ければ12月から開始することとなりますが、国の動向を注視するとともに、医療関係団体等と連携を図りながら、市民の皆様の命と健康を守るため、必要な取組を全力で進めてまいります。
次に、新型コロナウイルス感染症の影響で疲弊している市内経済への対策についてでございます。
1つ目は、売上が落ち込んでおります商店街等の振興策として交付する「がんばる商店街等応援補助金」です。商店街等の創意工夫により行われたプレミアム商品券や割引クーポン券の発行、スタンプラリーによる割引等の販売促進事業に補助金を交付します。身近な商店街等で、市民の皆様に還元する事業が実施される可能性がありますので、ぜひ情報をキャッチして、行ってみていただきたいと思います。ぜひ引き続き、お買い物は地元の商店街等でお願いしたいと思います。
2つ目は、市内宿泊施設におけるテレワークへの支援についてでございます。コロナ禍におけるテレワークの推進と、市内ビジネスホテルなどの宿泊施設の利用促進を図るため、市内在住・在勤者がテレワークを目的として、市内のホテルなどを利用する際の費用を一部負担します。利用者は1回500円程度から、昼間の時間帯に利用できまして、期間といたしましては、11月中旬から2月までの約4カ月間を予定しております。現在調整を進めておりまして、決定次第、市ホームページなどでお知らせしてまいります。引き続き、ポストコロナを見据え、市民の皆様に寄り添った対応を進めてまいります。
次は、9月1日から9月30日まで実施しましたサンキューキャンペーンについてでございます。昨年実施しましたさがみはら39キャッシュバックキャンペーンの申請件数を大きく上回りまして、約11万人強の市民の皆様にご利用いただき、また、1,804の事業者の皆様に参加をいただきました。コロナ禍での実施となりましたが、少なくとも11億円以上の市内の消費喚起に繋がったと考えておりまして、感染防止対策にご協力いただきながら、ご参加いただいた皆様に感謝を申し上げます。
次に、お手元に資料があると思いますが、潤水都市さがみはらフェスタについてでございます。この催し物につきましては、昨年度はインターネットを活用いたしまして、オンラインで開催いたしましたが、新型コロナウイルス感染症がまだまだ油断できない状況でありますことから、本年度も大きな会場に人が集まって開催することが難しい状況であります。このため、本年度はテレビ特番といたしまして、高校生ダンス選手権や若手芸人によるコンテストなどの実施により、コロナ禍で行動が制限された高校生などの若者の発表の場、活動の場を創出するとともに、本市の魅力を特集した番組を企画しております。市制記念日の11月20日、土曜日の夜に放送いたします。番組の内容につきましては、実行委員会が運営する公式ホームページで紹介させていただきます。また、この番組に出演する若手芸人を事前に選ぶインターネットの投票を、11月1日から同月15日まで実施しておりますので、皆様に投票していただき、盛り上げていただきたいと思います。
次に、10月31日に投開票が行われます衆議院議員総選挙についてです。新型コロナウイルス感染症対策やポストコロナを見据えた経済政策等が争点となっておりまして、今後の日本の方向性や市民の皆様の暮らしを決める、とても重要な選挙となります。期日前の投票所も含め、皆様が安心して投票できるよう、感染症対策に万全を期しておりますので、ぜひとも投票に行っていただくようお願いいたします。
最後になりますが、本日午後6時から相模女子大学グリーンホールで開催いたします「相模原市行財政構造改革プラン」に関する説明会についてでございます。私も出席し、自らの言葉で説明するとともに、市民の皆様からの質問にお答えする時間も設けますので、ぜひともご取材をお願いしたいと思います。
私からは、以上でございます。
【質疑応答要旨】
(記者)
新型コロナウイルスのワクチンについてお聞きします。3回目の接種に向けて準備を進めているということですが、1、2回目は大規模接種や個別接種を並行して実施してきましたが、規模感としては、3回目はどれくらいを想定して準備を進めているのでしょうか。
(隠田副市長)
3回目の接種ですが、概ね8カ月たったら接種すること、接種する場合には全額公費でやること、1回目、2回目と基本的に同じワクチンを接種することは決まっておりますが、まだ、全ての年齢の方に打つのか、国からどういう支援があるのかなど、そういう細かいことが一切示されておりません。そういったことから、ある程度、前提を設けて検討をしているわけですが、基本的には8カ月後に皆さんがきちんと打てるように、また、前回の高齢者の接種を始めた時に、非常に予約の混乱がありましたので、そういった混乱を招かないような方策を検討しているという状況でございます。
(市長)
今週、九都県市首脳会議があり、国に対して、3回目のブースター接種について、いつ、どれくらいの量が供給されるのかを含めて、方向性をしっかり示していただきたい、また早急にお願いしたいという要望を申し上げました。また、1、2回目の接種では、接種者全体の9割はネット予約をしており、電話予約が1割程度ということでした。しかしながら、65歳以上の方々はネット予約がなかなかできなかったという課題があり、電話は100台まで増やしましたがなかなか繋がらず、初日はいつワクチンの予約を締め切ったのかわからなかったという話もあり、2回目以降はひばり放送で周知させていただきました。今後、65歳以上の皆様には、郵送で集団接種、個別接種のどちらを希望するかの調査を含め、寄り添った対応を行っていきたいと思っており、隠田副市長を先頭に、健康福祉局長や保健所の職員と一緒に議論しているところです。
(記者)
さがみはらフェスタの件でお伺いします。今年はテレビで放送ということなんですが、感染防止以外の理由としてテレビという場を選んだ理由は何かあるのでしょうか。
(市長公室長)
昨年度はインターネット上でオンライン配信を行いましたが、より多くの方にご覧いただきたいということで、実行委員会の方で検討した中で、地域に密着したテレビ局でオンエアすることが決定されました。
(市長)
これまでは相模総合補給廠の一部返還地で行ってきましたが、昨年はコロナ禍ということもあり、オンラインで配信したり、いろいろな工夫をさせていただきました。今回、予算の減額等もありましたけども、実行委員会の中で、どうやったらコロナ禍で、多くの皆さんにさがみはらフェスタを体感いただけるかということを検討いただいたと伺っております。
(記者)
衆院選について伺います。今回、期日前の投票は前回より少し良いみたいですが、改めて有権者にどのようなことを呼び掛けていこうと思っていますか。
(市長)
今回は、大きな改革を期待しているのではないかと思っております。おそらく河野さんが総理になっていたら、自民党が圧勝する選挙になったのではないかと思っていますし、投票率もかなり高かったのではないかなと思います。安倍さん・菅さんという体制から、岸田さんが抜けきれないというイメージを持たれている部分もあります。ただ、10年サイクルくらいで政権が長く続き、国民、有権者の皆さんの関心もさらに高まってきたという感じがしています。とにかく投票所に足を運んでいただいて、自分の意思を示していただくことが大事だと思っており、そういった意味では、教育委員会を始め、高校生とか若年世代の投票率が低いので、こういった世代に日頃から税のあり方とか政治について、一票の重さについて学ぶような機会がもう少しあっても良いという思いがしております。
(記者)
市長としては、今回の選挙で政権交代を期待していますか。
(市長)
それは民意ですからね。野党の皆さんが政権を取る覚悟があるのかどうかが大事かなと思っております。政権を担うというのは、命がかかった話だと思いますから。今は1強時代で、野党がどんなに法案を提出してもなかなか通らない状態ですから、どちらが与党になっても、緊張感を持って政治を実行していただくためには、与野党が均衡していることは非常に大事だと思っています。ここ10年間、自民党は安倍元総理の下で、選挙に強い戦いができましたが、今回そういった意味では、少し平準化した選挙になるのかなと思います。
(記者)
今回、市長は、与野党両方の候補の応援演説をされていて、有権者の立場からすると、市長ってどっちを応援しているんだろうと思う人もいる気がしており、そのあたりのお考えを聞かせていただければと。
(市長)
首長になり、やはり政治家とはまったく違う立ち位置だと実感しております。周りの市長に聞くと、どこも応援に行かない、これがベストだというアドバイスも受けています。ただ、今回、14区、16区で4人出ていますが、本市のためには全員受かった方が良いとは思います。与党の二人は政府に対するパイプ役になっていただけますし、野党の二人は、与党の議員が伝えづらい質問を議事録で残していただけるような発言が可能となりますから。今回、自民党と、立憲民主党の候補者のところに応援に行っております。今後も、一年半後選挙がありますし、もし二期目やるならここで立候補するわけですが、その際は、知事選、県議選、市長選、市議選と4つの選挙がいっぺんに行われます。そういった時に、市議の応援や県議の応援でマイクを握ることになるかもしれません。その際は、例えば、特別自治市制度に賛成をしてくれる議員に対して応援に行くとか、政党間を超えて、同じ方向を向く候補者のところに応援に行きたいなと思っています。
(記者)
先日、橋本で、ある候補の応援に市長が立って、小選挙区はその候補の名前をという具体名を出して仰ってたんですけども、これは応援しているということになるわけで、聞いていた人は「本村市長はこの候補を応援するんだな」と感じると思うのですが、その辺のところはどうなんでしょうか。
(市長)
特定の候補者のところに応援に行きますから、当然応援に行けば、その候補者を応援するメッセージを出させていただいています。因みに私が自民党、立憲民主党に応援にいった候補者すべて同じようなかたちで挨拶しております。
(記者)
野党は、政権交代を、共闘してグループになって頑張っている状況だと思うのですが、与野党拮抗が最終的には一番良い形というふうにお考えなのか伺います。
(市長)
市全体のことを考えるとやはり4人受かった方が良いと思うのと、与野党どちらが政権を担ったとしても、やはり拮抗した環境が良いと思います。国民が、選んだ政治家の行動をしっかりチェックできるような情報公開も必要だと思いますし、衆院選の前に青年会議所等が、候補者が集まる公開討論会を開催していますが、ああいう討論会を日頃からもっとやるべきだと思います。やはり政治がちょっと遠いのかなというイメージもあるので、国会議員、県会議員、市会議員の皆さんにも、対話や報告会を日頃からやっていただくと、もっと近くなるんじゃないかと思っています。
(記者)
これは質問というより意見に近いのですが、今週になってから、東京2020オリンピック・パラリンピックに出場した相模原市ゆかりの選手等が面会に来られるのですが、なぜこれだけ集中しているのかというのと、これだけ集中すると、来ていただく方にもちょっと失礼になってしまうのではないかという気がしており、少々疑問なんですが、いかがでしょうか。
(市長)
仰るとおり、東京2020オリンピック・パラリンピックが終わって、1カ月半くらい経ってから、こういう形でバタバタっと面会になってしまうので、疑問に思うことは理解できるところであります。ただ、この間いろいろな調整をしてきたのですが、ようやく会えるタイミングがみんな重なってしまったというのが、正直なところだと思います。ただ、相模原市のゆかりの選手がご活躍をいただいたということは、非常に誇りであり、私たちも記事に取り上げていただきたいので、今後はもう少し分散するとか、少し気を付けながらやっていきたいと思います。
(記者)
さがみはらフェスタについて、相模原では大きなお祭りですが、現在の新型コロナウイルス感染症の状況をみると、外でやらない理由は全く考えられないんじゃないかと思っています。市民の方からも、市のイベントなど、やってくれないかなという声を聞きます。以前に決めたことを踏襲するというのは簡単だけども、ここは何かやった方が良かったんじゃないかなと。
(市長)
令和4年4月の第1週の土曜日、日曜日に行う市民桜まつりに関して、すでに実行委員会でどういう形でやろうかという議論がはじまっております。やはり出店者の皆さんとの調整など、半年くらいは助走期間がかかります。さがみはらフェスタの準備段階では、これだけ陽性者が激減するということは考えられませんでしたので、そういった意味では、陽性者が減ったから1カ月前からやろうかといって出来るような話ではありません。また、このフェスタに関しては、行財政構造改革プランで廃止や見直し等行う主なイベントなどにも位置付けられていますので、今後、補給廠でやることがベストなのか、今回のようにテレビとかネットを使ってやる方がいいのか等も含めて議論していきたいと思っています。ただ、市民の皆さんには、1年10カ月間、人が集まってワイワイすることについて我慢を強いていますから、来年の市民桜まつりは実施できればいいなと思っています。
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