さがみはらの森林資源
民有林の所有形態別森林現況(地域森林計画対象森林面積のみ)
相模原市の森林面積は約19,000ヘクタールとなっており、本市の総面積の約60%を占めています。
この内、民有林(注1)が約18,000ヘクタール(注2)と、民有林としては神奈川県下最大の面積となっており、その約80%の約14,000ヘクタールが県有林と私有林で構成されています。
また、民有林を区域別に見てみると、城山地区、津久井地区、相模湖地区、藤野地区を合わせた津久井地域で約98%を占めています。この津久井地域は多くの湖を有する水源地域であり、神奈川県民の水がめとして大きな役割を果たしています。本市の森林は、様々な公益的機能を発揮することで、この水源地域を守っています。
(注1)民有林…国が所有する森林以外のことで、「県有林」+「市有林」+「財産区有林」+「私有林」の合計を指します。
(注2)地域森林計画対象森林のみ。
※財産区とは、市町村の区域の一部で財産の管理と処分を行う、地方自治法に定められた特別地方公共団体。明治の市制町村制施行と昭和の大合併期に設置された。住民から選ぶ財産区議会、または財産区管理会が運営する。相模原市には、城山地区に財産区議会が、津久井・藤野地区に財産区管理会がある。
主要樹種別の構成及び齢級構成
市内の森林を樹種別に見てみると、針葉樹と広葉樹がそれぞれ約半分ずつの構成となっています。針葉樹林は木材として活用するために人の手によって植えられており、その49%をスギとヒノキが占めています。スギ、ヒノキともに高齢級化が進んでおり、これからの木材生産を担う若い木が著しく少なくなっています。
大部分が天然林である広葉樹林は、かつては薪炭林として利用され、20~30年で伐採と世代交代が繰り返されていたと考えられます。しかし、薪炭を利用しなくなってからは以前のように伐採されることが無くなり、世代交代がうまく行われていません。その結果、針葉樹林と同じように高齢級化が進んでしまっています。
森林の高齢級化が進むと、将来的に木が減ってしまうだけでなく、災害防止機能や二酸化炭素吸収機能などの公益的機能を十分に発揮することができなくなってしまいます。そのため、森林資源を適切に利用するとともに、再造林を行うことで森林の若返りを図っていくことが重要となります。
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